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飯村中東和平担当特使のイスラエル、パレスチナ自治区、ヨルダン、シリア訪問
(概要と評価)

平成21年8月27日

 飯村中東和平担当特使は、8月1日から13日まで、新任の中東和平担当特使として、現地関係者との顔合わせを行い、日本の中東和平に対する取組とメッセージを伝えるとともに、各国の立場・情勢認識を聴取し、今後の日本の中東和平実現に向けた取組に役立てるため、中東地域に出張し、イスラエル、パレスチナ自治区、ヨルダン及びシリアを訪問し、当局の関係者と会談したところ、日程、会談相手、概要及び評価以下のとおりです。

1.日程及び会談相手一覧

  1. イスラエル(4日、5日、6日)
    ペレス大統領
    アヤロン副外相
    ガル外務次官
    ギルアド国防省軍政局長
    カハノフ外務省アジア太平洋担当次官補
  2. パレスチナ自治政府(4日、6日)
    アッバース大統領
    ファイヤード首相
    マーリキ外務庁長官
    ジャルバウィ計画庁長官
  3. 米国(4日)
    デイトン将軍
  4. 国際機関(5日)
    グランデ国連パレスチナ難民救済事業貴官(UNRWA)事務局次長
    ラザリニ国連人道問題調整部(OCHA)現地事務所長
  5. ヨルダン(9日)
    ジュデ外相
    サファディー国王顧問
  6. シリア(10日)
    ムアッリム外相
    ミクダード副外相
    アルヌース外務次官

2.会談等の概要

  1. イスラエル(ペレス大統領、アヤロン副外相、ガル外務次官、ギルアド国防相軍政局等)
     日本側からは、二国家解決が唯一の和平への道であり、ロードマップの義務をイスラエル側・パレスチ側話双方が履行することが必要であることを伝えるとともに、東エルサレムを含む入植活動の凍結、及び東エルサレムにおけるユダヤ人向け住宅建設計画の中止を求め、東エルサレムにおけるパレスチナ家族の強制退去は遺憾であり和平には資さないということを伝えました。
     これに対し、イスラエル側は、アラブ側に和平を実現する用意があるかが問われていると述べました。また、「平和と繁栄の回廊」構想を含む日本の対パレスチナ支援に対する高い評価がなされました。
  2. パレスチナ自治政府(アッバース大統領、ファイヤード首相、マーリキ外相等)
     日本側からは、ロードマップの義務の履行と統治機構の更なる改革を求めると同時に、経済的に自立し、パレスチナ国家の成立をより自立可能なしっかりしたものにするため、引き続き協力していきたいと伝えた。また、「平和と繁栄の回廊」構想については、イスラエル側の協力も得つつ、計画を加速化していきたいと伝えた。なお、飯村特使は、パレスチナ自治区滞在中にファタハ総会に出席し、スピーチを行いました。
     これに対し、パレスチナ側からは、日本の支援に対する感謝と「平和と繁栄の回廊」構想への期待が伝えられました。また、パレスチナ自治政府への財政支援の要望もなされました。
  3. ヨルダン(ジュデ外相、サファディー国王顧問)
     日本として、ヨルダンと協力し、中東和平実現のために努力していきたく、「回廊」構想においても引き続き協力したいと伝えたほか、現状認識についての意見交換を行いました。
     ヨルダン側からは、イスラエル首脳部に和平に向けた意志があるかが問われているとの発言がありました。
  4. シリア(ムアッリム外相、ミクダード外務副大臣等)
     日本として、包括的中東和平実現に向けたシリアの更なる努力を要請しました。
     シリア側からは、シリアは包括的和平を支持しているが、イスラエルに和平を実現する用意があるかが問われていると述べました。
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