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小川イラク復興支援等調整担当大使とマーリキー・イラク首相との会談

平成18年10月11日

 10月9日(現地時間)、小川郷太郎イラク復興支援等調整担当大使は、バグダッドの首相府にてマーリキー首相と会談したところ、概要以下のとおり。

1.小川大使から以下のとおり述べた

(1)日本政府として、改めてイラク復興への貢献を継続していく意思を伝達するとともに、マーリキー首相が治安対策や国民和解へ強い決意で取り組んでいることに対し敬意を表する。民兵解体、国民和解プロセスの進捗状況及びその見通しはいかがか。

(2)日・イラク二国間関係の強化のため、貴首相の訪日を招請したい。

2.これに対し、マーリキー首相より以下のとおり述べた

(1)小川大使のイラク訪問を歓迎する。この機会に日本国民からのさまざまな分野に対する支援に謝意を表する。イラクには前政権からの負の遺産が多く、治安、公共サービス、経済等多くの困難を抱えている。このような厳しい状況ではあるが、平和国家、民主主義国家として日本を始めとする国際社会からの支援を得つつ一歩一歩進んでいることは喜ばしい。

(2)イラクが直面している大きな問題は、治安問題である。これに関しては、バアス党残党とアル・カーイダによるテロ問題と民兵問題があり、アル・カーイダに対しては、これまで大規模な攻撃を加えてきたため、大きな打撃を与えることが出来ている。残りはバアス党残党である。民兵の問題については、本年末までにその存在を禁じる手立てを講じたい。ただし、民兵問題を解決するためには、軍事力だけではだめであり、政治的働きかけが必要であり、こうしたことから「国民和解」イニシアティブを提示し、和解のための雰囲気の醸成に努めている。

(3)こうした努力は徐々に成果を見せており、たとえば、以前、アンバール県といえば最も治安状況が悪かった地域であったが、現在では県民がテロと戦っている。また、全国的にも様々な部族が話し合いを進め、対立を解消する努力を行っている。これまでに2つの和解会議が実施され、今後、さらに2つの和解会議が開催される予定であり、政府としても和解プロセスを着実に進め治安の安定に貢献させたい。

(4)イラクには、北部や南部地域のように、治安情勢が安定している、もしくは安定に向かっている地域があり、必ずしも全国の治安が一様に悪いわけではなく、安定している地域においては、投資、貿易などの経済活動の機会が豊富である。そうした地域において社会公共サービスが向上されることは、テロリスト等に対する強力なメッセージとなる。 以上の通り、イラク政府は、(イ)国民和解、(ロ)経済再建、(ハ)治安の確保の大きく3つの目標に向けて取り組んでおり、イラク国民は、これらの目標を達成するまで努力を継続していく決意である。また、こうした努力に対する日本を初めとする国際社会の支援に感謝する。

(5)訪日招請に感謝する。日程を調整したい。

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