福田前総理大臣は5月13日(水曜日)から15日(金曜日)まで、麻生総理大臣の特使として、バーレーンを訪問し、14日(木曜日)に政府関係者等と会談を行ったところ、概要以下のとおり。
福田総理特使より、ハマド国王宛の麻生総理親書を手交し、両者は、これまでの二国間関係を確認し、今後も一層強化していくことで一致。また、ハマド国王から、天皇陛下の御体調を気遣う発言があり、福田総理特使から、ハマド国王の訪日への期待を表明した。
サルマン皇太子から、湾岸地域の安定のためにバーレーンが関係国と関係を強化していきたい旨、また、海賊対策での日本の艦船派遣を評価する旨の発言があった。また、日本の安保理常任理事国入りを支持している旨言及があった。福田総理特使からは、昨年10月のサルマン皇太子の訪日が二国間関係の発展に大きく寄与したことを評価する旨述べ、エネルギー、地域情勢につき意見交換した。
ハーリド外相から、中曽根大臣が、イランを訪問し、核廃絶のスタンスを表明したことについて、湾岸地域の平和にとって極めて重要であり、感謝する旨述べた。また、同外相から、日本が国連安保理の常任理事国となることを支持する発言があり、福田総理特使から、謝意を述べるとともに、引き続き支持を要請した。
サーレフ諮問院議長より、議会同士の関係を深めていき、日本の民主主義の経験から多くのことを学びたい旨の期待が表明され、意見交換が行われた。
福田総理特使から、両国には、皇室・王室間の他、政府、議員、民間等様々なレベルで交流があることに言及し、ザハラーニ下院議長からは、今後も更なる発展を期待するとの発言があった。