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第4回ASEAN地域フォーラム(ARF)閣僚会合の概要と評価

 7月27日、クアラルンプールにおいて第4回ARF閣僚会合が開催されたところ、概要以下のとおり。

I.議論の概要

1.地域の安全保障に関する意見交換

(1)地域情勢一般
 アジア太平洋地域は全体としては安定しているが依然不安定な要素を孕んでいるとの情勢認識で一致。その中で、安定要因たる米軍のプレゼンスの重要性、中国の役割の重要性、さらに域内大国間(特に日米中)の関係の重要性についての指摘がなされた。

(2)米軍のプレゼンス、日米安保体制
 米軍のプレゼンスが重要な安定要因である旨複数の国から発言あり。我が方からは、ガイドライン見直しを透明性を保ちつつ進める旨説明。

(3)カンボディア
 前日の夕食会で、多くの国が、パリ協定尊重、現行憲法の枠組み維持、ASEANの役割への期待を表明したことを受けて、カンボディアより、国内は正常な状況に戻りつつあり、法の支配の確立、パリ協定の遵守及び公正な選挙に向け努力する旨発言。議長声明には、カンボジア情勢への懸念、カンボディアがASEANの努力を歓迎したことに留意し右努力を支持する旨が盛り込まれた。

(4)ミャンマー
 多くの国がミャンマーの内政状況について懸念を表明。ミャンマーより現在の憲法の作成状況及び多数の少数民族を抱え国の統一確保が優先課題である等説明。議長声明には、ASEANによるミャンマーへの建設的関与政策を評価する旨が盛り込まれた。

(5)朝鮮半島情勢
 多数の国が、四者協議実現、KEDOに対する国際的支援の重要性を指摘。議長声明は、以上の点に加え北朝鮮の食糧事情悪化への懸念につき言及。

(6)南シナ海
関係国より、国際法に基づいた平和的解決のため協議が進行中である旨説明。

(7)対人地雷
 多くの国が対人地雷の全面禁止早期実現の重要性を主張。他方、防衛上の観点から即時全面禁止は困難との意見も出された。議長声明は、オタワプロセス、CD(軍縮会議)双方での努力に言及し、犠牲者のリハビリ努力等を支持する内容となった。

2.今後のARF活動

(1)ARF活動の評価と将来の方向性、予防外交への取り組み
 多くの国が、ARFの活動が着実に進展しており、地域の平和と安定に重要な貢献をしていることを評価。同時に合意済みの信頼醸成措置の着実な実施を確保すべきこと、さらには、予防外交への取り組みを進めることが主張された。議長声明には、漸進的アプローチを維持すること、予防外交の検討を信頼醸成会合で行うこと、合意済みだが未実施の信頼醸成措置の包括的検討を行うことが盛り込まれた。

(2)各種インターセッショナル活動
 昨年以降開催された4つの実務レベル会合(信頼醸成、災害救助、捜索救難、平和維持活動)で作成された提言及び報告を承認するとともに、明年の活動に関し、(A)信頼醸成会合を豪とブルネイが新たに共催、(B)災害救助会合をタイ、NZ共催で継続、(C)捜索救難分野ではシンガポールが捜索救難専門家会合を開催、(D)平和維持活動の分野ではEU主催によりPKO訓練ワークショップを開催することで合意し、右が議長声明に盛り込まれた。

(3)ARF首脳会合
 将来の首脳会合開催の可能性につき考え始めるべしとのアイデアが示唆されたが、各国より特段の反応はなかった。

II.取りあえずの評価

1.率直な対話の実施

 前日の非公式夕食会の場も含めカンボディア問題、ミャンマー問題等参加国の内政に関わるセンシティブな問題を含め地域情勢について非常に率直な意見交換が行われた。地域の安定に係る問題についての閣僚レベルでの率直な意見交換場としてARFが定着しつつあると言えよう。

2.予防外交への取り組みの開始

 ARFの第二段階とされている予防外交につき政府レベルでの検討を開始することが確認された。

3.信頼醸成措置の着実な実施確保の確認

 信頼醸成措置の着実な実施を図ることが閣僚レベルで確認され、合意済みではあるが未実施の各種措置の確保にむけて今後検討が行われることとなった。



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