岡田外務大臣

岡田外務大臣の南アフリカ訪問(概要)

平成22年5月1日

  • (写真)第10回日・南ア・パートナーシップ・フォーラム
  • (写真)日・南ア外相会談
  • (写真)モレルワネン小学校視察

 岡田大臣は、4月29日(木曜日)から5月1日(土曜日)の日程で南アフリカを訪問。4月30日には、日・南ア外相会談を行うとともに、第10回日本・南アフリカ・パートナーシップ・フォーラム総括セッションへの出席、ズマ大統領への表敬等を行ったところ、概要以下のとおり。

1.マシャバネ外相との会談

(1) 総論
 日・南ア両国は、二国間関係においても国際場裡においてもお互いを重要なパートナーと位置づけ、両国間の「戦略的な協力関係」を強化すべく幅広い分野で協力を進めていくことで一致。
(2) 二国間関係
 政治・経済を含む幅広い分野で二国間の協力を強化することで一致。具体的な取組として、1)技術協力協定を近く締結すること、2)原子力協定締結交渉を開始すること、3)ズマ大統領の年内訪日を実現すべく日程調整を行うことに合意。
 岡田大臣からは、南アが導入を検討中の地上デジタルテレビ放送について、日伯方式を採用するよう要請。
 南ア側からは、南アを日本企業のアフリカ進出の拠点にして、両国間の貿易・投資促進を図りたいとの意向が表明。
(3) 国際場裡での協力
 気候変動、国連改革、核軍縮・不拡散等について議論し、両国が協力して対応すべく対話を強化することで一致。
 気候変動については、COP16、更に南アが議長国となるCOP17に向け両国間で協力していくことで一致。岡田大臣よりは、アフリカにおける南アのリーダーシップに期待する旨発言。
 安保理改革については、改革の実現に向けて協力することで一致。

2.第10回日・南ア・パートナーシップ・フォーラム

  1. (イ) 両大臣は、パートナーシップ・フォーラム総括セッション及び共同記者会見に出席し、今回の会合の成果について発言。サッカーW杯に日・南ア両国の代表チームが参加することにちなみ、それぞれの代表ユニフォームを交換。
  2. (ロ) なお、同フォーラム総括セッション及び南ア主催昼食会には、緒方JICA理事長も出席。

3.ズマ大統領表敬

 大統領がマダガスカル問題の仲介に忙殺されていたため、空軍基地に待機中の大統領専用機内でごく短時間実施。両国間の経済関係を一層強化するとともに、グローバルな問題においても協力関係を深めていくことで一致。訪日要請に対し、ズマ大統領より、訪日を楽しみにしている旨発言。

4.視察

(1) 4月29日、南ア到着後、空港よりプレトリアに向かう途中に、ソウェトを視察。車を降りて、クリップタウン(不法居住区)視察の後、車上からサッカーシティ・スタジアムを視察。
(2) 4月30日、ヨハネスブルグ近郊に所在するモレルワネン小学校を訪問。我が国の草の根・人間の安全保障無償資金協力で建設した給食室を視察。更に、教室内での日本文化紹介の授業風景を参観した。同小学校には、ハーニック・フェロクロム社社員の子女が多く通っており、同社より学習機材や施設の修繕費等の支援がなされている。我が国の官民連携の一例。その後、同社を訪問。


参考1) 日・南ア・パートナーシップ・フォーラム
 1998年4月、橋本龍太郎総理(当時)と訪日したターボ・ムベキ副大統領(当時)が共同コミュニケの中で設置を発表した定期協議。原則として閣僚レベルを議長とし、1999年以降、今回フォーラムを含め、計10回開催。今回は、開発、科学技術、エネルギー、貿易・投資(合同貿易委員会)セッションを実施。エネルギー・セッションが開催されたのは今回が初めて。

参考2)ソウェト、クリップタウン
 人口約200万人が居住する南ア最大のタウンシップ(旧黒人居住区)。ソウェト中心の湿地帯には、クリップタウンと呼ばれる不法居住地区があり、8万人が生活すると言われている。

参考3)サッカーシティ・スタジアム
 ソウェトに隣接した地区にある競技場。2010年サッカー・ワールドカップ大会の開幕戦及び決勝戦の会場。

参考4)ハーニック・フェロクロム社
 ヨハネスブルグ近郊に位置するフェロクロム製造販売会社。主にクロム鉱石の採掘、フェロクロムの精錬・販売を行っている。2000年より三菱商事が出資し、2002年には51%の株式を取得。現在4名の三菱商事邦人社員が派遣されている。

参考5)モレルワネン小学校
 ハーニック社社員の子女が多く通う同小学校は授業料の支払い、昼食の確保が困難な生徒が多いため、学校給食を提供。州政府は、給食用の食材の無料支給、給食調理のための人材費、配膳家具の支給等を支援。学校側は、校内菜園で給食用野菜を栽培。その一部を地域社会で販売し、菜園運営費に充当。
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