岡田外務大臣

岡田外務大臣の訪韓の概要

平成22年2月11日

  • 写真:日韓外相会談1
  • 写真:日韓外相会談2
  • 写真:李明博(イ・ミョンバク)韓国大統領への表敬
  • 写真:玄仁澤(ヒョン・インテク)韓国統一部長官との会談
  • 写真:鄭雲燦(チョン・ウンチャン)韓国国務総理への表敬
  • 写真:延世大学韓国語学堂視察

 岡田外務大臣は、2月10日夜から11日にかけて韓国を訪問し、柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官と外相会談(及び昼食会)を行ったほか、李明博大統領表敬、鄭雲燦(チョン・ウンチャン)国務総理表敬、玄仁澤(ヒョン・インテク)統一部長官との会談等を行ったところ、概要以下のとおり。

1.外相会談及び昼食会(11日10時00分~11時00分 及び12時00分~13時30分)

(1)総論

(イ)冒頭、本年が日韓双方にとってセンシティブで重要な年であり、未来志向の関係を更に前進させていくために努力していくことで一致。その観点からも、両首脳の間断ない意見交換が極めて重要、李明博大統領の訪日については、引き続き調整していくことを確認。

(ロ)最近の世論調査が示すとおり日韓双方のそれぞれに対する国民感情が非常に良好になっていることを歓迎しつつ、日韓関係を真に堅固なものにするため、現在良好な国民間交流を一層強化すべく両政府が努力していくことを確認。その観点から、第3期日韓文化交流会議(日本側委員長は川口立命館大学学長、韓国側委員長は鄭求宗(チョン・グジョン)東西大学国際学部教授兼日本研究センター所長)の立ち上げを決定。

(ハ)また、両国間の交流強化にも資する日韓EPA交渉の早期再開に向けて、双方が引き続き努力していくことを確認。

(2)グローバルな日韓関係の推進

(イ)日韓関係は、もはや二国間、アジアのみにとどまらず、国際社会全体に貢献できる協力関係を推進していくべきとの認識で一致。その観点から、韓国がG20サミットを、日本がAPEC首脳会議を開催する本年は絶好の機会であり、両国で緊密に連携していくことを確認。

(ロ)韓国で開催される次回日韓中首脳会議の成功に向けて、日韓が緊密に協力していくことを確認。

(ハ)アフガニスタンについて、同国の情勢に係る認識を共有しつつ、両国がそれぞれの強みを活かした支援を行っていくことを確認。また、現在実施中の日韓協力(職業訓練支援、農業支援、男女間格差是正のための共同研修)に加えて、韓国がPRTを派遣予定のパルワン県において、日韓が協力して支援を行うべく、現地ベースで協議を開始することを決定。

(ニ)援助協調について、本年1月の韓国のDAC加盟を受けて、被援助国から援助国に転換した歴史を共有する同じアジアの国として、お互いの知見を最大限共有しつつ協力していくことで一致。その観点から、本年前半にも日韓援助政策協議(局長級)を実施することを確認。

(ホ)最重要のグローバルな課題として、気候変動及び核軍縮・核セキュリティー等についても議論。気候変動については、COP16の成功に向けて、日韓で今まで以上に協力していくことを確認。核軍縮・核セキュリティーについては、核軍縮の重要性について議論しつつ、本年4月に米国(ワシントンDC)で開催される核セキュリティーサミットの成功に向けて、日韓が連携していくことを確認。

(ヘ)更に、テロ・海賊対策について、従来のソマリア沖海賊対策に係る協力を継続しつつ、テロの脅威に適切に対処していくため、本年前半にも日韓テロ協議(大使級)を開催し、具体的に議論することで一致。

(3)北朝鮮問題

(イ)北朝鮮による核及び弾道ミサイル開発は容認できず、引き続き安保理決議に基づく制裁措置を着実に実施しつつ、北朝鮮による六者会合への早期復帰と共同声明の完全実施へのコミットメントを含めて、前向きかつ具体的な対応を促していくことの重要性を改めて確認。また、制裁解除や平和協定のためには北朝鮮による非核化等の措置がまず必要であるとの認識を再確認。

(ロ)岡田外相から、拉致問題に関するこれまでの韓国側の御協力に感謝する、引き続き協力をお願いしたい旨発言。これに対し、柳明桓長官から、賛同の意が表された。

(ハ)日韓、日韓米が緊密に連携して対処していくことが重要であることで一致。今後とも、六者会合の再開に向けて、日韓、日韓米で今後の取り進め方について緊密に議論していくことで一致。

(ニ)その他、南北関係を含む北朝鮮情勢について、双方の認識について意見交換を実施。

(4)二国間関係(各論)

(イ)その他、二国間関係の各論について、忌憚のない意見交換を実施。特に、日韓EPAについて、早期の交渉再開に向けて双方が国内的な困難を乗り越える必要があるとの認識で一致。

(ロ)昨年10月の鳩山総理訪韓時に両首脳間で一致した「日韓グリーン・パートナーシップ構想」について、種々の対話の枠組みを利用し推進していくことで一致。

(ハ)安保・防衛分野における協力については、当局間の協力の実績を着実に積み上げていくことが重要との認識で一致しつつ、対ハイチ復旧・復興支援について、日韓双方がPKO派遣を行うことから、日韓でも協力して取り組んでいくことを確認。

2.李明博大統領表敬(11日15時00分~15時30分)

(1)本年が日韓双方にとって重要な年であり、これを乗り越えて、未来志向の関係を更に前進させていくために努力していくことで一致。岡田外相から、李明博大統領に対して改めて訪日を招請。「シャトル首脳外交」等、首脳・外相間の間断ない対話を実施していくことを確認。引き続き大統領訪日の日程を調整していくこととなった。

(2)日韓EPAについて、岡田外相から李明博大統領に対して、早期に交渉再開すべく、日韓双方が国内的に努力していきたい旨伝達。李明博大統領からも、日韓EPAの重要性は十分理解している旨発言。

(3)その他、北朝鮮問題について、日韓、日韓米が引き続き連携して対応していくことが必要である旨改めて確認。

3.その他の行事(時系列)

(1)若手・中堅経済人・有識者との朝食会(11日8時00分~9時00分)では、韓国の主要な若手・中堅・経済人・有識者の韓国経済・世界経済に係る認識を聴取しつつ、日韓EPA交渉再開に向けて、日韓双方の政府・民間が連携して努力していくことが重要であるとの認識で一致。

(2)玄仁澤(ヒョン・インテク)統一部長官との会談(11日14時00分~14時30分)では、南北関係の現状及び見通しについて玄長官から聴取しつつ、最近の北朝鮮情勢に係る双方の認識を共有。その上で、日韓、日韓米の連携が引き続き不可欠であるとの見解で一致。

(3)鄭雲燦(チョン・ウンチャン)国務総理への表敬(11日16時00分~16時20分)では、岡田外相から、昨年11月の釜山火災事故の際、鄭国務総理が直後に現地を訪問する等、多大な配慮をいただいことに改めて謝意を伝達。また、本年が日韓双方にとって重要な年であり、政治、経済、文化交流等、多岐にわたる分野で協力関係を強化していくことで一致。

(4)延世大学韓国語学堂視察(11日16時40分~17時10分)では、韓国語を学ぶ日本人学生と懇談を行い、次世代を担う若者が日韓の相互理解のために努力していくことは非常に重要であり、語学のみならず韓国文化をできる限り体得し、帰国後も引き続き努力して欲しい旨激励。

(5)韓日議連関係者(李相得(イ・サンドゥク)会長等)との懇談(11日18時00分~18時30分)では、議員間交流が日韓関係に果たす重要な役割について確認しつつ、本年はこれからの日韓関係の基調を構築する上で極めて重要な年であり、日韓関係に理解のある双方の議員が連携して努力していくことが必要であるとの見解で一致。

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