岡田外務大臣

日・タイ外相会談(概要)

平成22年8月23日

  • (写真)カシット外相と握手する岡田外務大臣
  • (写真)カシット外相と会談する岡田外務大臣

 8月23日(月曜日)、タイを訪問中の岡田外務大臣は、正午から約40分間、カシット・ピロム外相との間で会談を行い、引き続き14時すぎまで同外相と昼食を共にしつつ、二国間関係や地域・国際情勢について幅広く意見交換を行ったところ,会談及び昼食会の概要は以下のとおりです。

1 二国間関係

  1. (1) 岡田外相から、日本の外相の二国間訪問としては5年振りとなるタイ訪問となったが、タイは日本にとって長い伝統と深い友好関係をもつ国であり重要視している、日本・タイともに、民主主義国であり、両国が協力してASEANやアジア地域をリードしていきたい旨述べました。
  2. (2) これに対し、カシット外相から、今次外相訪問を両国間の友好を深める機会として大事に思っている、社会的に変動の時を迎えているが、民主主義の下で変革を進めていくことが重要である、タイの安定性への信頼を持ってもらえるよう努力していきたい旨述べました。

2 タイ情勢

  1. (1) 岡田大臣から、村本氏死亡事件の現場を同日訪問したこと、本事件に対して日本側が高い関心を有していることに言及した上で、捜査の進展状況について承知したい旨述べました。
  2. (2) これに対し、カシット外相から、先般の騒乱での死傷者の発生についてタイ政府としても重く受け止め、特に、外国人の犠牲者については重要視して法務省特別捜査局が捜査に力をいれており、様々な情報を集めて日本側にも伝達してきている、早期解決に努力しているが、情報・証拠が不足しており、タイ側としても困難な捜査を強いられている、本日法務省からも発表があるが、いずれにせよ早急な進展に向け取り組んでいく旨述べました。

3 マプタプット問題

  1. (1) 岡田大臣から、マプタプット問題の早期解決を期待している、引き続き協力していきたい、操業停止している企業が早期に再開できることを期待している旨述べました。
  2. (2) これに対し、カシット外相から、本件についてはアピシット首相をはじめとしてタイ政府は熱心に取り組んでいる、憲法との関連で国民参加を確保する必要があり、様々な委員会を設置する等して早期解決を目指して対処している、一方で民間側の負担にも配慮しなければならず、毎週のように関係者で話をしている、然るべく支援をしていきたい旨述べました。

4 国連安保理改革

 岡田大臣から、国連安保理改革を進めることは、国連の正統性を一層高め、アジアにとっても利益になると考える、今後、具体的な成果を得るために行動していきたいので、タイの積極的な協力と支持をお願いしたい旨述べました。これに対し、カシット外相から、日本が世界でより一層大きな役割を果たし、アジアや世界でリーダーシップをとることをサポートしていきたい旨述べました。

5 ミャンマー

 岡田大臣から、ミャンマー政府が総選挙を11月7日に行うことを発表したことを踏まえ、スー・チー女史等政治犯の釈放がなされぬまま選挙が行われるとすれば、自由・公正で開かれた選挙とは異なり遺憾、日本としては自由・公正で開かれた選挙が行われることが大事である旨を引き続き働きかけていきたい旨述べました。これに対し、カシット外相から、選挙が実施されることは政党の多様化の最初のステップとして歓迎したいが、選挙が信用しうるものになるためには政治犯の釈放が引き続き必要であることを訴えていきたい、また、民営化の促進やNGOの活動支援などを通じてミャンマーの人々の人材開発・育成に協力していくことが大事である旨述べました。

6 タイ・カンボジア関係

 岡田大臣から、最近の情勢について照会したところ、カシット外相から、両国関係をグッドガバナンスの下で発展させていきたい、早期に二国間関係上の進展があることを期待している旨述べました。

7 地域情勢

 その他、中国、第三国協力、インド、地域国際分業等に関して意見交換が行われました。中国については、カシット外相から、対中関係は重要な問題であり、政策の透明性を求めていきたい旨述べたのに対し、岡田外相からは非常に重要な国であり、率直に話し合える関係が重要であって南シナ海等の問題についても関心をもって対処していきたい旨述べました。また、第三国協力については、カシット外相から、アジア太平洋障害者センターの協力について言及しつつ、タイを舞台とした第三国研修の意義の大きさについて言及がありました。

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