1.訪問日程
3月20日(土曜日)、岡田大臣は我が国の外務大臣として初めてハイチを訪問。
2.ハイチでの各行事
(1)自衛隊宿営地訪問
国連ハイチ安定化ミッション(MINUSTAH)に参加している自衛隊の宿営地において、隊員を激励するとともに、活動状況の説明を受けた。
(2)ミュレMINUSTAH国連事務総長特別代表代行との会談
- 先方から、我が国の自衛隊部隊の他国に先駆けた迅速な展開に謝意を表明。また、中長期的な面を含めたハイチの諸課題について詳細に亘り説明の上、日本を含む国際社会の引き続きの支援に期待を表明。
- これに対し、岡田大臣から、自衛隊部隊を十分に活用してほしい、中長期的な復興に係る基本的な問題を理解した、更なる支援策については政府内で議論したい旨応答。
(3)プレヴァル大統領・ベルリーヴ首相・レ外相との会談
- 岡田大臣から、犠牲者・被災者に対する哀悼とお見舞いの意を伝えた上で、我が国としての支援策を説明し、これは日本国民の税金より支出されるものであるので、有効に活用してほしい、今後ともハイチ政府や国際社会と連携しつつ、ハイチ復興のために支援していくと表明。
- 先方からは、日本の支援に対し深い謝意を表明した上で、現在作成中の国家開発計画を説明しつつ、中長期的な復興に向け引き続き支援を要請。
(4)我が国NGOとの懇談
- 被災地で活動する日本のNGO(難民を助ける会、ピースウィンズ・ジャパン、ワールド・ビジョン・ジャパン、日本国際民間協力会、ジェン(JEN))の活動現場を視察しつつ、各NGOのメンバーから活動内容等について説明を受けた。
- 被災民テント村を訪れ、震災後の被災民の生活を視察。また、国立大学病院を訪問し現地の医療体制を視察したほか、地震で倒壊した大統領府等の建造物を視察。
3.今次訪問の成果
- 岡田大臣が我が国の外務大臣として初めてハイチを訪問したことにより、伝統的に良好な二国間関係が更に強化された。
- 被災地の状況を直接視察するとともに、ハイチ政府首脳及び国連PKO代表代行と意見交換を行い、3月31日にニューヨークで開催されるハイチ支援国会合をはじめ、今後の対ハイチ支援において我が国がいかなる役割を果たしていくかについて検討を深める貴重な機会となった。また、自衛隊員及び我が国NGO関係者を激励したことは、これら関係者の士気向上につながった。