岡田外務大臣

日韓外相会談(概要)

平成22年7月22日

  • (写真)柳明桓(ユ・ミョンファン)韓国外交通商部長官と握手する岡田外務大臣
  • (写真)日韓外相会談

 7月22日(木曜日)午後5時20分(現地時間)から約40分間,ASEAN関連外相会合への出席のためハノイを訪問中の岡田外務大臣は,柳明桓(ユ・ミョンファン)韓国外交通商部長官との間で日韓外相会談を行ったところ,概要以下のとおり。

1.冒頭

 会談の冒頭,両外相は,6月26日(土曜日)にトロントで行われた菅総理と李明博大統領の初めての首脳会談において,有意義な意見交換が行われたことを歓迎しつつ,首脳間の個人的な信頼関係を構築することは,両国の友好関係を強化していく観点から極めて重要であることを確認した。

2.哨戒艦沈没事件・北朝鮮問題

  1. (1) 韓国哨戒艦沈没事件について,岡田大臣から,今月9日に安保理議長声明が発出されたが,北朝鮮がこの国際社会の一致したメッセージを真剣に受け止め,更に情勢を悪化させるような行為を取らないよう強く求めていくことが重要だと述べ,両外相は,引き続き日韓,日韓米で緊密に連携していくことを確認した。また,柳長官から,国連安保理における日本の協力に感謝したい旨の発言があった。
  2. (2) また,両外相は,今後の取組において,まずは北朝鮮の今後の対応ぶりを見極めることが必要であることを確認した上で,国連安保理決議の実効性を高める努力が必要であるとの認識で一致した。
  3. (3) 拉致問題について,柳長官から,拉致問題は重大な人権侵害であり,この問題を人権問題として積極的に国際社会に問題提起し,北朝鮮に対して圧力を加えていくことが必要である旨述べ,岡田大臣から,拉致問題について日韓間で今後とも緊密に連携していきたい旨述べた。

3.日韓関係

  1. (1) 両外相は,本年が日韓両国にとってセンシティブな年であるとの認識を共有しつつ,真に未来志向の日韓関係を構築すべく,外交当局間の信頼関係を大切にし,両外相間で一層緊密に連携していくことを確認した。
  2. (2) 両外相は,本年秋にも「日韓新時代共同研究プロジェクト」の報告書が公表される予定であり,国際社会における日韓協力のあり方についての提言が出されることが期待される,報告書の提言内容を両国政府がフォローアップしていくべきであることを確認した。
  3. (3) 日韓EPAについて,岡田大臣から,5月末の日韓首脳会談における首脳間のやり取りを踏まえ,交渉の早期再開に向けて,日韓間で有意義な議論が行われることを期待したい旨述べた。これに対して,柳長官から,自分としても強い関心を持っており,岡田大臣と同様の認識である,有意義な議論が行われるように対応したいとの発言があった。

4.グローバルな日韓協力の推進

  1. (1) 国連安保理改革について,岡田大臣から,国連安保理において日韓両国は多くの点で利害を共有しており,安保理改革に関し,韓国とも大局的視点から建設的な協議をしていきたい旨述べた。これに対して,柳長官から,国連安保理改革については国連において様々な議論が行われており,韓国としてもこれらの議論に積極的に参加してきている,今後も積極的に参加していきたい旨の発言があった。
  2. (2) 核軍縮・不拡散について,両外相は,9月の国連総会の機会をも見据え,日韓間でも緊密に協力していくことで一致した。
  3. (3) また,アフガニスタン支援に係る日韓協力について,両外相は,現地等において実務レベル協議が進展していることを歓迎しつつ,大豆栽培拡充等の農業支援協力推進を進めていくこと,また,今月から韓国PRTが活動を開始したパルワン県における支援について更なる協力を模索していくことで一致した。
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