中曽根外務大臣

日韓外相会談(概要)

平成21年2月11日

(写真) (写真)

 2月11日午前10時から約1時間10分、韓国を訪問中の中曽根外務大臣は、柳明桓(ユ・ミョンファン)外交通商部長官との間で日韓外相会談を行ったところ、その概要は以下のとおり。

1.日韓関係

(1)総論

 両外相は、日韓関係が未来志向の「成熟したパートナーシップ関係」に成長してきていることを確認した。また、先の総理訪韓で「シャトル首脳外交」が定着しつつあることを確認するとともに、李明博大統領が本年の適当な時期に訪日することで合意した。

(2)国民レベルの交流

 両外相は、国民レベルの交流を一層強化する方策について有識者からの提言をしてもらうべく、第3期日韓文化交流会議を立ち上げることに合意するとともに、本年9月頃に「日韓交流おまつり」を日韓で同時期に開催することに合意した。また、第2期日韓共同理工系学部留学生事業に関し、中曽根大臣より第1期同様、10年1,000人の規模とすることを提案したところ、柳長官より、基本的な賛意が表されるとともに、関係省庁と積極的に検討したい旨の発言があった。

(3)海洋

 両外相は、日本海に漂着するポリタンクの問題に関し、2月6日に「きれいで豊かな海」を共に守るための実務者協議が行われたことを評価し、引き続き問題の解決に向け協力していくことで一致した。また、中曽根大臣より、日韓漁業協定に基づく暫定水域の資源管理について日韓間で協力していくことが必要である旨述べたのに対し、柳長官より、関心をもって緊密に協議していきたいとの発言があった。

 両外相は、3月9日に第10回排他的経済水域境界画定交渉及び海洋の科学的調査に係る暫定的な協力の枠組み交渉を開催することを確認した。

(4)日韓経済連携協定(EPA)

 両外相は、日韓EPA交渉の再開に向け、実務協議のレベルを審議官級に上げて、検討を加速することで一致した。

2.北朝鮮問題

 中曽根大臣より、北東アジアの平和と安定を達成するためには、核、ミサイル、拉致問題を含む人権問題の包括的な解決が必要である旨述べ、両外相は、六者会合を通じて北朝鮮の非核化を実現するため、日韓、日韓米の緊密な連携が重要であることを再確認した。

 中曽根大臣より、日朝関係についての現状を説明するとともに、拉致問題については韓国の支持と協力に感謝している旨述べたのに対し、柳長官より、拉致問題については日本国民の関心と憂慮を理解しており、韓国としても拉致問題の解決のためできる限りの支援を続けていきたい、との発言があった。

3.国際社会における協力

(1)日韓新時代共同研究プロジェクト

 両外相は、2月23日に東京で「日韓新時代共同研究プロジェクト」の発足総会を開催することを確認した。

(2)開発分野での協力

 両外相は、アフガニスタン支援における日韓協力について、まずはカブールの職業訓練センターへの日韓両国の専門家の派遣及びNGOの大豆栽培計画に対する日韓共同支援から開始し、今後とも更なる協力の可能性について検討していくことで一致した。また、カンボジアにおける農業分野での支援でも、日韓協力が進展していることを歓迎した。

(3)ソマリア海賊問題

 両外相は、ソマリア海賊問題の深刻性について認識を共にし、今後この問題に対処していくに当たって日韓間の協力の可能性を検討することで一致した。

(4)国連その他の国際機関など「マルチ問題に関する日韓高級事務レベル協議」

 両外相は、国連その他の国際機関など「マルチ問題に関する日韓高級事務レベル協議」の初会合を本年3月又は4月に開催することで合意した。

このページのトップへ戻る
目次へ戻る