中曽根外務大臣

日・イタリア外相会談(概要)

平成21年6月25日

(写真)


 6月25日(木曜日)午後5時10分より約45分間、中曽根外務大臣は、トリエステにおけるG8外相会合の機会を捉えて、フラッティーニ伊外相と日伊外相会談を行ったところ、その概要以下のとおりです。

1.二国間関係

 冒頭、フラッティーニ外相より、本年秋に大統領が訪日することとしており、自分も同行するのを楽しみにしている、本年秋の「イタリアの秋2009」およびローマにおける7月の日本文化紹介イベント双方の成功を期待している、日伊関係を一層強化するために、今後も緊密に協力していきたい、特に経済面での結びつきを強化したい旨述べ、これに対し、中曽根大臣より、ラクイラ地震により多数の尊い人命が失われ、地域が甚大な被害を受けたことに心よりお悔やみとお見舞いを申し上げる、被災地の一日も早い復興をお祈りするとともに地震国として持てるノウハウを生かして支援していきたい旨述べ、さらに、経済関係強化につき同意しました。フラッティーニ外相より、日本が支援を表明してくれたことに感謝している旨述べ、中曽根大臣より文化行事を通じて相互理解が一層進むことを期待している旨述べました。

2.G8外相会合・地域情勢

(1)総論
 中曽根大臣より、複雑な国際情勢の下、G8議長職を我が国から引き継ぎ、今次外相会合及び来月のラクイラ・サミットに向けて準備をされている貴国のリーダーシップに敬意を示したい旨述べました。これに対し、フラッティーニ外相より、暖かい言葉に感謝する、外相会合及びサミットの成功のため、貴国の協力をお願いする旨述べました。

(2)ラクイラ・サミット
 中曽根大臣は、国際社会は、現下の金融・経済危機への対応を始め、気候変動、開発・アフリカ等、多くの地球規模課題に直面しており、G8の責任は重大である旨述べました。これに対し、フラッティーニ外相より、貴大臣の考えを共有する、ラクイラ・サミットの成功に向けて貴国と緊密に協力していきたい旨述べました。

(3)北朝鮮
 中曽根大臣より、貴国を含む各国との連携により強い内容の安保理決議が採択されたことを評価する、同決議をしっかりと実施することが重要であり、核、ミサイル、拉致の諸懸案の解決に向け、国連の場を含め、貴国とも引き続き連携していきたい旨述べました。これに対し、フラッティーニ外相より、貴国の立場を完全に支持する、北朝鮮による核実験に深刻な懸念を有しており、強く非難する、G8外相会合の議長声明においてもこの立場を反映させたい旨述べました。

(4)アフガニスタン・パキスタン情勢
 中曽根大臣より、4月17日にパキスタン支援国会合を東京で開催し、国際社会より50億ドルを超えるプレッジが行われた、今後はこれを具体化していくことが重要である旨述べました。さらに、大臣より、この地域の問題はパキスタンのみならず、アフガニスタンとイランを含めて対応するべきである旨述べ、フラッティーニ外相は中曽根大臣の発言に同意しました。

(5)ソマリア沖海賊対策
 中曽根大臣より、この地域における日本の海賊対策を紹介し、海賊問題の根絶のためには、軍艦等の活動に加え、ソマリアの不安定な情勢や沿岸警備隊および警察の取り締まり能力の向上のため多層的な取り組みが不可欠であり、日本としても必要な支援を行っている旨述べました。これに対して、フラッティーニ大臣より、ソマリアの現地情勢は悪化しており貴大臣の見方に同意する、イタリアとしても沿岸警備隊、警察への支援を行っており、G8としてもこのような取り組みを最大限していくべきである、伊日両国が具体的な支援に取り組んでいることに満足している旨述べました。

(6)イラン
 中曽根大臣より、安保理決議による制裁を誠実に実施するとともに、ハイレベルの対話の実績を活用し、イランに働きかけていく旨述べ、5月のイラン訪問に触れました。これに対し、フラッティーニ外相は、イランの核問題に関する懸念を共有する旨述べました。さらに、中曽根大臣より、暴動や当局によるメディア規制を懸念する旨述べ、フラッティーニ外相より、暴力は受け入れられない、イランとの対話を継続することが重要である旨述べました。

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