中曽根外務大臣

中曽根外務大臣のクレーシ・パキスタン外相との会談について

平成21年3月31日

 31日午前10時43分頃から約20分間、中曽根外務大臣は訪問先のハーグにおいてクレーシ・パキスタン外務大臣と会談したところ、概要以下のとおり。

1.中曽根大臣より次のとおり発言した。

(1)27日にカイバル管区で発生したテロ事件及び30日にラホール近郊で発生した警察訓練所襲撃事件について、深い哀悼の意とお見舞いを申し上げる。

(2)わが国は吉川駐スペイン大使をアフガニスタン・パキスタン支援担当大使に任命した(と述べて同席の吉川大使を紹介)。

(3)パキスタンの安定は、地域の安定ひいては国際社会の平和と安定に直結し極めて重要。テロ対策が正念場にある今、パキスタンと、アフガニスタンを中心とする地域の安定のために、国際社会が一致して取り組むことがますます重要。

(4)4月17日に東京で開催の支援国会合・フレンズ会合の成功に向け、クレーシ外相と緊密に協力していきたい。国際社会の支持を得て両会合を成功に導くためには、パキスタン自らが経済改革及びテロ対策等の困難な課題に全力で取り組むとの決意を表明することが重要。パキスタンのコミットメントに対して関係国及び国際機関が支援を表明することで、国際社会全体としてパキスタンの取組を支えていくとのメッセージを発出することができると考える。

(5)パキスタンと我が国は、インド洋における我が国補給艦からパキスタン艦船への燃料補給など、協力関係を築いてきている。引き続き協力していきたい。

(6)パキスタンの経済情勢等に鑑み、経済改革等の影響を受ける貧困層等に対して、迅速でより効果の高い形で裨益が見込まれる支援を念頭にわが国の支援を検討してまいりたい。

2.これに対して、クレーシ外相より次のとおり発言があった。

(1)日本が支援国会合・フレンズ会合をホストして頂くことに深く感謝申し上げる。これはすでに良好な二国間関係をさらに増進させることになる。
 日本のパキスタンへの経済協力はパキスタンでは広く知られている。日本、そして世界が厳しい経済状況にある中で、日本が支援の手を差し伸べてくれたことに感謝する。

(2)ザルダリ大統領は訪日を楽しみにしている。東京での会合が実り多く、成功したものになることを確信している。自分(クレーシ外相)にとっても初の日本訪問であり、非常に楽しみにしている。

(3)吉川大使が優秀な外交官としての能力を発揮され、アフガニスタン、パキスタンの支援のために活躍されることを期待する。吉川大使をパキスタンでお迎えするのを楽しみにしている。

(4)パキスタンは経済改革およびテロ対策に完全にコミットしている。現政権は前政権から非常に困難な経済状況を引き継いだ。2桁のインフレ率、高まる貧困率、貿易赤字、限られた徴税ベース等である。しかし、経済の安定化計画を策定しIMFの承認を得た。第1回目のIMFレビューが終わり、まもなくIMF融資の第2トランシェが支払われる予定である。IMFはパキスタンの経済改革の実施に満足している。

(5)貧困問題については、パキスタン政府は「ベナジール所得支援プログラム」を策定した。日本がこのプログラムへの支援を検討していただければありがたい。

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