外務大臣

日英外相会談及び松本外務大臣のキャメロン英首相との懇談(概要)

平成23年5月5日

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3日(火曜日)、午後4時30分(現地時間)から約1時間、ロンドン訪問中の松本剛明外務大臣は、ウィリアム・ヘーグ英国外務大臣(Rt. Hon. William Hague、Secretary of State for Foreign and Commonwealth Affairs)との間で日英外相会談及び途中からキャメロン首相も加わり会談を行ったところ、概要は以下の通りです。

  1. 日英外相会談
    (1)冒頭発言
    冒頭、松本大臣から、ケンブリッジ公同妃両殿下のご結婚に祝意を述べ、東日本大災及び津波に際する英国政府及び国民からの温かい支援とお見舞いの言葉に改めて謝意を表明し、英国から頂いたご支援は日本人に勇気を与えるものである、二国間関係を深め、国際社会における協力関係も一層深化させていきたい旨述べました。
    これに対し、ヘーグ外相から、英国は日英関係を重視しており、松本大臣の今次訪英を歓迎する旨述べました。

    (2)東日本大震災・原発
    松本大臣から、福島第一原発の状況及び我が国の対応を説明し、引き続き国際社会に最大限の透明性をもって説明を継続する考えを表明し、さらに、これまで原発事故に際し、科学的・客観的対応をとられてきた英国との協力を重視しており、日本産の食品の過剰な輸入規制措置について風評被害を防ぐ観点からも引き続き英国の適切な対応を求めました。
    これに対し、ヘーグ外相から、日本が地震・津波で引き続き困難に直面する中、英国が復興面で役に立てることがあれば何でも言って欲しい旨述べました。

    (3)日英関係
    (ア)日EU・EPA
    松本大臣から、日EU協力においても今後も英国と連携していきたい旨述べ、ヘーグ外相から、英国は日本の復興を支援するためにも日EU・EPAを支持する旨述べました。

    (イ)ハーグ条約
     ヘーグ外相より、日本が早期にハーグ条約を締結することを期待する旨述べました。

  2. キャメロン首相との懇談(ヘーグ外相も同席)
    (1)冒頭
    キャメロン首相から、東日本大震災・津波に際し、日本人の強靱で規律の高い対応に感銘を受けた旨述べ、松本大臣から、英国からの支援に改めて謝意を表明しました。

    (2)二国間関係
    松本大臣から、日英関係を新たな段階に進めることを目指して、キャメロン首相の訪日を招請し、これに対し、キャメロン首相から1985年に訪日したことがある、是非再度訪日したい旨述べました。

    (3)その他
    松本大臣から、リビアを始め、中東情勢についても、日本として国際社会における責任を果たしていきたく、日英間で協力していきたい、アフガン支援に関しても震災後も対アフガン支援は変更しないと決定した旨述べました。
    これに対し、キャメロン首相から、ウサマ・ビンラーディンの死亡によりテロ対策や中東・北アフリカの民主化・経済発展など大きな機会が訪れた、この機会を逃さないよう日英間で協力を深化させていきたい旨述べました。
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