4月9日(土曜日)、日ASEAN特別外相会議出席のためインドネシアのジャカルタを訪問中の松本外務大臣は、18時50分頃(日本時間20時50分頃)から約15分間、アルバート・デル・ロサリオ・フィリピン外務大臣と会談したところ、概要は以下のとおりです。
1 二国間関係総論
就任したばかりの新外務大臣同士、日・フィリピン間に戦略的パートナーシップを育むべく協力していくことで一致しました。
2 東日本大震災
- (1)松本大臣から、先般の東日本大震災に際し、フィリピンから多くのお見舞いと支援を頂いたことに謝意を表明し、日比EPAに基づいて受け入れている介護福祉士候補者が福島県の老人ホームで献身的な活動をされていることを、日比間の距離を更に近づけるエピソードとして紹介しました。
- (2)これに対し、デル・ロサリオ外務大臣から、アキノ大統領からのメッセージとして、改めて松本大臣及び日本国民に対するお見舞いとお悔やみが述べられ、日本との連帯の意が示されました。
3 日比EPA
両大臣は,EPAに基づく看護師・介護福祉士候補者の受入れに関し、国家試験合格者を増加させるため協力することで一致し、松本大臣より、この観点から日本側としても日本語教育の強化を図っている旨述べました。
4 ミンダナオ和平
デル・ロサリオ外務大臣から、ミンダナオ和平でのこれまでの日本の貢献に謝意を表明し、松本大臣から、ミンダナオ和平実現はフィリピンのみならず地域の平和と安定にとり重要である、和平支援の姿勢は変わらない旨述べました。
5 その他
デル・ロサリオ外務大臣から、JENESYS(東アジア青少年大交流計画)によりフィリピン人が日本で学ぶ機会を得ていることに謝意が表明されました。また、国連安保理改革等についても意見交換を行いました。