外務大臣

前原外務大臣の韓国訪問(概要)

平成23年1月15日

  • (写真)日韓外相会談1
  • (写真)日韓外相会談2
  • (写真)李明博韓国大統領表敬

前原外務大臣韓国訪問(動画)(他のサイトヘ)


 1月15日(土曜日),前原外務大臣は韓国を訪問したところ,その概要以下のとおり。

1.日程

(1)午前

  • 財界人・経営者との懇談
  • 世宗(セジョン)研究所「有識者との対話」
  • 韓日議連(李相得(イ・サンドゥク)会長等)との懇談・昼食会

(2)午後

  • 日韓外相会談・共同記者会見
  • 李明博(イ・ミョンバク)大統領表敬
  • 玄仁澤(ヒョン・インテク)統一部長官との会談
  • 金星煥(キム・ソンファン)外交通商部長官主催夕食会

2.日韓外相会談(午後2時から約1時間15分間)

(1)少人数会合(約35分間)

 少人数会合では,北朝鮮問題について意見交換を行った。

  1. (イ) 両外相は,延坪島(ヨンピョンド)砲撃事件後の情勢について認識を共有し,前原大臣から韓国の立場を強く支持している旨述べた。
  2. (ロ) 核問題について,両外相は,引き続き日韓,日韓米で緊密に連携していくとともに,北朝鮮の対話の結果として具体的に成果が得られることを重視すべきであり,北朝鮮との対話のためには,北朝鮮が自らの約束を真剣に履行するとの意思を具体的に示す必要があるとの認識で一致した。
  3. (ハ) 前原大臣から,最近米国のクリントン国務長官やゲーツ国防長官等とも議論した,延坪島砲撃事件等を踏まえ,まずは南北間で対話が行われるべきであり,日韓米で緊密に連携しつつ,北朝鮮と日韓米それぞれの対話が連携しつつ対話が進められていくことが望ましい旨述べ,金星煥長官からは,韓日両政府の共通の立場が確認できた,南北対話を優先とし,対話を行うための状況を整えていく必要がある旨の発言があった。
  4. (ニ) また,両外相は,北朝鮮のウラン濃縮開発は容認できず,国際社会がこれに断固として対処していく必要があるとの認識で一致した。
  5. (ホ) 両外相は,東アジアの平和と安定を達成するため,核,ミサイル,更には拉致問題等の人権問題の包括的な解決が必要であるとの認識を改めて確認し,引き続き日韓,日韓米で連携していくことで一致した。

(2)全体会合(約40分間)

 全体会合では,日韓関係について意見交換を行った。

(イ)総論
  • 金星煥長官から,前原大臣の外務大臣再任をお祝いする,外務大臣として初めてかつ新たな年の初めの訪韓として非常に重要であり歓迎する旨の発言があった。
  • 前原大臣から,当初予定していた日程を国内事情で延期せざるを得なかった,それにも関わらず快く引き受けてくれ改めて素晴らしい日程を準備していただいたことについてお詫びと共に感謝申し上げる,日韓両国は多くの戦略的利益を共有しており,この上に立って戦略的日韓関係を構築すべく努力したい旨述べた。
(ロ)首脳往来
  • 両外相は,両国間の首脳往来の重要性を確認し,前原大臣から改めて李明博大統領の訪日を招請した。その上で,両国間で引き続き調整していくこととなった。
(ハ)総理談話のフォローアップ
  • 両外相は,昨年8月に発表された総理談話のフォローアップが重要であるとの認識を確認した。前原大臣から,日韓図書協定の成立に向けて努力していくべき旨述べ,金星煥長官からは謝意の表明があった。
  • また,金星煥長官から,在サハリン「韓国人」支援や朝鮮半島出身者の遺骨返還支援に係る協力の継続について要請があり,前原大臣から,日本政府としてこれらの支援を引き続き誠実に行っていく旨述べた。
(ニ)日韓EPA
  • 前原大臣から,日韓EPAが日韓双方の将来にとって極めて重要であることを説明し,早期の交渉再開と締結が重要である,いつまでも交渉再開のための議論を行うのではなく交渉において有意義な議論を行いたい旨述べ,引き続き両国間で努力していくこととなった。
(ホ)安全保障分野
  • 両外相は,先日の日韓防衛担当大臣どうしの話合いでの成果を確認しつつ,できるところから着実に進展を見いだすべく対話を促進していくことで一致した。その際,前原大臣からは,韓国国内のセンシティビティーは十分承知しており,韓国側の意向を十分尊重しつつ対応したい旨述べた。
(へ)交流
  • 両外相は,両国民間の信頼関係を高めるため,若い世代の交流が重要であるとの認識を共有した。その観点からも,ワーキング・ホリデー制度は重要であるとの点を確認し,引き続き協力していくことで一致した。

3.李明博大統領への表敬(午後4時5分頃から約40分間)

  1. (1) 前原大臣から,急な日程かつ週末にお時間をいただいたことにつきお詫びと感謝の意を述べた上で,李明博大統領の訪日を早期に実現したいというのが日本政府の強い期待である旨述べ,李明博大統領から,12月に訪日を予定していたが延坪島砲撃事件の対応で実現することができなかった,引き続き両国間で調整していきたい旨述べた。
  2. (2) 日韓EPAについて,前原大臣から,同日行われた財界人・経営者との懇談や議員との懇談の際のやり取りにも触れつつ,日韓EPAは両国の将来にとっても重要であり,早期に交渉再開したい旨述べたところ,李明博大統領から,その重要性を理解する,引き続き両国間で努力していきたい旨の発言があった。
  3. (3) 北朝鮮問題については,前原大臣から,対話のための対話は不要であり,まずは北朝鮮側が具体的行動をとるべきである,延坪島砲撃事件等を踏まえ,北朝鮮との対話はまずは南北間で行われるべきである等述べ,李明博大統領からは,最近韓日米の連携が強化されていることは喜ばしい,今こそ日韓,日韓米が一致した対応をとることが重要である旨の発言があった。その際,前原大臣から拉致問題解決の必要性を述べ,大統領の賛同を得た。

4.玄仁澤統一部長官(午後5時頃から約25分間)

  1. (1) 玄仁澤統一部長官から,北朝鮮問題への対応について日本政府が韓国政府の立場を理解し支持していることに感謝する,引き続き日韓,日韓米で連携を強化していきたい旨述べ,現在の北朝鮮情勢及び南北関係に係る見方について説明があった。
  2. (2) 前原大臣からは,外相会談及び李明博大統領への表敬の際と同様の考えを説明し,日韓,日韓米で緊密に連携して対応していきたい旨述べた。
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