前原外務大臣は、11月11日(木曜日)15時15分から約45分間、横浜において、APEC閣僚会議出席のため訪日しているジョージ・ヨー・シンガポール外務大臣と外相会談を行ったところ、概要以下のとおり。
1 冒頭発言
前原大臣から、今回のAPECにおけるヨー外相の様々な有益な発言を通じた協力について、謝意を表明した。これに対し、ヨー外相から、今回のAPEC閣僚会議において、前原、大畠両大臣の議事進行が非常に順調であって、今回の会議は非常に成果があったと述べた。
2 二国間関係
ヨー外相から、日本とシンガポールは戦略的な関心を共有しており、これが二国間の良好な関係の背景にある、こういう関係が二国間で長年にわたって培ってこられており、更に関係を強化していきたい旨述べた。
3 WTO、TPP
- (1) WTOについて、両国で協力していくことで一致した。
- (2) TPPについて、ヨー外相から、日本が前向きな姿勢を取っていることをうれしく思うと述べ、その後、両外相間で意見交換が行われた。
4 国連安保理改革
ヨー外相から、日本の安保理常任理事国入りについて改めて支持が表明された。
5 ASEAN
ヨー外相から、日本が今まで同様にASEANを支持することが重要である、今後とも日・シンガポール間で緊密に協議していきたいと述べた。これに対し、前原大臣から、先月のハノイでの日・ASEAN首脳会議で新しい日・ASEAN間の宣言及び行動計画の策定作業開始で一致したことに言及し、日本として連 結性強化に向け、積極的に貢献したいと述べた。
6 ミャンマー
先般の選挙を踏まえて意見交換がなされ、対ミャンマー政策についても日・シンガポール間で連携を図っていくことで一致した。