平成20年7月23日
23日(水曜日)11時30分(現地時間。日本時間12時30分)より約15分間、シンガポール訪問中の高村大臣は、ロムロ・フィリピン外務長官と会談したところ、概要以下のとおり。
(1)本日(7月23日)は、日・フィリピン国交樹立52周年にあたる記念すべき日であり、このような歴史的な日に貴大臣と会談を行えることは喜ばしい。日本とフィリピンの関係は長く、そして実り多いものであった。
(2)フィリピンの多くの国民が被害を被った台風フランクに関し、日本が迅速な支援を行ったことに感謝。
(3)エネルギーの効率的利用及び省エネに関する日本のイニシアティブを支持する。
(4)フィリピン政府は日・フィリピン経済連携協定の承認に向けた努力を行っていることをお伝えしたい。本件はアロヨ大統領も支持している。
(5)ミンダナオ和平について、日本の支援は極めて重要であると考えている。最近、ミンダナオ和平について前向きな動きがみられるが、日本の人的貢献及び開発支援はとても大切である。
(1)台風フランクの被害に関し、お悔やみ申し上げるとともに、記念すべき日に会談を行えることを光栄に思う。
(2)「クール・アース・パートナーシップ」に賛同いただき感謝。今般、我が国は貴国に対し、環境分野における円借款(限度額約248億円)を供与することとした。我が国は貴国のような志を有する国に対しては、積極的な支援を行っていく考えである。
(3)日・フィリピン経済連携協定の承認に向けて努力されていることは喜ばしい。批准に向けて一層の協力をお願いしたい。
(4)ミンダナオ和平については、状況が許せば人的貢献を強化する。また、最終合意が達成された暁には、一層の支援パッケージを行う用意がある。