高村外務大臣

第15回ARF(ASEAN地域フォーラム)閣僚会合の概要

平成20年7月25日

 7月24日(木曜日)、シンガポールにおいて、ジョージ・ヨー・シンガポール外務大臣の議長の下、第15回ARF閣僚会合が開催されたところ、概要以下のとおり。我が国からは高村外務大臣が出席した。

1.出席者等

 ARF参加26カ国及びEUから外相クラスが出席。

2.朝鮮半島情勢に関する議論

(1)朝鮮半島情勢に関し、高村大臣より、非核化と拉致問題を含む日朝関係の双方を進展させたいとした上で、非核化については、検証メカニズムの設置に合意したが、重要なのは具体的な検証のあり方、早期に申告の検証のあり方に合意し、検証を開始することが重要、六者会合共同声明にいう朝鮮半島の非核化の早期実現につなげていきたい旨発言。日朝関係については、高村大臣より、日朝平壌宣言にのっとり、拉致、核、ミサイルといった諸懸案を包括的に解決し、不幸な過去を清算して国交正常化を実現するとの方針に変わりはない、6月の日朝協議で、北朝鮮は拉致問題の再調査のやり直し等を表明し、日本側も一定の措置の解除を表明したが、まだ「言葉対言葉」の段階であり、これを「行動対行動」に移していくことが必要、早期に詳細につき議論を行い、双方の約束を行動に移していきたい旨発言。

(2)北朝鮮の朴宜春(パク・ウィチェン)外相からは、日本の立場に対する批判や反論はなく、6月の日朝対話の再開は良いことであった旨の発言があった。また、今般の東南アジア友好協力条約(TAC)への調印などに言及しつつ、この地域での信頼醸成が重要であるが、軍事同盟の強化等の好ましくない要素もある、しかし、北朝鮮としては、2005年9月の六者会合共同声明の実施を進めていくとの趣旨の発言があった。

(3)米、韓、中、露のほか豪、EU等、他の多数の参加国からは、北朝鮮の核問題について言及があり、六者会合プロセスの促進を期待する旨の発言があったほか、一部の国から拉致問題に関する日本の立場への支持が表明された。

3.その他の議題

(1)昨今のサイクロンや地震等の災害を踏まえ、防災が重要であるとの議論が行われ、高村大臣からは、福田総理の防災・防疫ネットワーク構想について紹介した。今後ARFにおいてこの分野での協力を一層進めていくことで参加各国で一致した。

(2)地域情勢については、ミャンマー情勢、カンボジア・タイ間の国境問題、中東情勢等が議論され、また、多くの国からエネルギー・食糧の高騰問題、テロとの闘いに言及した。

(3)ARFの将来の議論では、いくつかの重点分野で具体的協力を進めていく方向が明確となり、その中で海上安全保障に関する会期間会合(ISM)及び不拡散・軍縮問題に関するISMが新たに設置されることが合意された。我が国はインドネシア及びNZとともに、海上安全保障ISMの共同議長を務めることとなった。

4.今次会合で採択された声明等

(1)第15回ARF閣僚会合議長声明

(2)第15回ARFシンガポール宣言

(3)ARF見直しペーパー

(4)前駆物質の不法麻薬製造への移転防止に関する協力促進ARF声明

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