国連総会の際の日韓外相会談
(概要)
平成15年9月24日
現地時間9月23日午後(日本時間24日朝)行われた日韓外相会談の概要以下のとおり。冒頭、 (ユン・ヨングァン)外交通商部長官より川口大臣の再任に祝意が表され、川口大臣よりお礼と共に先般の韓国国内における台風被害へのお見舞いを述べた。
1.北朝鮮問題
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今後の見通しについて川口大臣より、六者協議がいつ再開できるか明らかでなく、また日朝間の協議についても、北朝鮮側に申し入れているがまだ具体的な実現の見通しはないと述べた。さらに、川口大臣より、最近ワシントンで行われた尹長官とブッシュ大統領との会談は良い会談だったと聞いているが、今後とも日米韓3ヶ国の連携を強めて北朝鮮問題の解決にあたっていきたい旨述べ、尹長官も同意した。
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また来週29日、30日に東京で日米韓の非公式協議が行われることに双方が触れ、こうした機会を通じて3ヶ国の連携を図り、六者協議をできるだけ早く再開することを通じて北朝鮮問題を解決していきたいとの点で一致した。
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2.イラク問題
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尹長官より、イラクへの更なる兵員派遣に関する韓国内の状況等につき説明があった。
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これに対し川口大臣より、我が国としてはイラクおよびその周辺国に現地調査チームを派遣して、自衛隊のイラクにおける支援活動について検討しており、またイラクに対する資金的支援についても、現在10月の支援国会議に向けて、世界銀行などを中心としたイラクに対する支援の実際の必要額についての報告がなされることを踏まえながら検討していると説明した。また日本としては、イラク戦争開始前とそれ以降において、既に様々な形で資金的な支援を国際機関、NGO、さらに周辺国に対して行っていると説明し、今後についても日本としても真剣に考えていると述べた。
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3.拉致問題
最後に尹長官から、拉致問題ができるだけ早く解決されることを強く願っているとの発言があり、これに対し川口大臣より、日本としても北朝鮮との話し合いを通じて一日も早く解決していきたいと述べた。
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