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川口外務大臣


日韓外相会談及び金大中大統領表敬(概要)

平成14年7月13日

 韓国訪問中の川口外務大臣は、7月13日午前、崔成泓(チェ・ソンホン)外交通商部長官との間で外相会談を行い、その後金大中大統領を表敬したところ概要以下のとおり。

1. 日韓外相会談

(1) 概要

 先般の黄海での銃撃事件など、最近の状況を踏まえ、対北朝鮮政策について率直な意見交換を行った。また、先の首脳会談で両首脳が表明したとおり、W杯共催成功を踏まえ、相互の信頼と尊重を基調とする協力関係を、より高い次元に発展させていくことを再確認した。

(2) 対北朝鮮政策

(イ) 崔長官は、銃撃戦事件について、今回の北朝鮮軍の行為は事前に緻密に計画された意図的攻撃であるが、どのレベルの指示に基づくものかについては更なる分析を要するとの評価について説明した。これに対し、川口大臣より、今回の事件が米朝間の対話が始まる矢先に起こったことを非常に残念に思う、日本は韓国側の対応を支持しており、また当事者である韓国政府の評価を重要であると認識している、今後も日韓間で緊密に情報交換していきたいと発言。両外相は、先般の日韓首脳会談で認識が一致したように、本件により朝鮮半島の緊張が高まらないようにすることが重要である点を再確認した。

(ロ) 川口大臣より、日本政府は「包容政策」の基調を維持する金大統領の立場を全面的に支持しており、米国も北朝鮮を建設的な対話を通じて国際社会に関与させていくことや北朝鮮との包括的柔軟な対話を重視していく立場に変わりはないと承知している旨発言。崔長官より、日本政府が外務省局長を米国に派遣し、また今回このように大臣自身が韓国を訪問し意見交換を行っていることを高く評価。両外相は、北朝鮮政策を進めていく上で、日米韓三国が密接に連携しつつ、北朝鮮との建設的な対話を通じて諸問題を解決していくとの方針を堅持していくことの重要性を再確認。また、こうした観点からはARFが北朝鮮との対話を探る良い機会を提供するものとなろうが、今後の事態の進展を慎重に見極めていくことが重要との点で一致。また、川口大臣より、ARFの際の日朝外相会談について可能性を探求してみる旨述べたのに対し、崔長官より、ARFの際に日朝外相会談ができれば、それはよいことだと述べた。

(ハ) 川口大臣より、日朝関係は依然として厳しい状況にあるが、日本としては対話を通じ、日朝国交正常化交渉に真剣に取り組み、そうした努力を通じて拉致問題を含む人道上の問題や安全保障上の問題の解決に取り組んでいく考えである、特に拉致問題の解決に全力を挙げて取り組んでいくと述べた。これに対し、崔長官より、日朝関係の進展に対する期待が表明された。

(ニ) 川口大臣より、不審船について、現在、船体の引揚げ作業を行っているところであるが、今後とも、冷静に対応していく旨の説明があった。これに対し、チェ長官は本件についても引き続き密接に連絡して頂きたいと述べた。

(ホ) 北朝鮮からの脱出者の問題について、両外相は、本件について今後とも両国間で意見交換していくこととした。

(ヘ) 「よど号」ハイジャック犯人について、川口大臣より、犯人は帰国の意図を明らかにした旨の情報に接していると述べた。

(3) 日韓関係

(イ) 日韓共同未来プロジェクト:先般両首脳が合意した「日韓共同未来プロジェクト」につき、年間数千人規模のスポーツ及び青少年交流の拡大を目標とし、そのためのプロジェクトチームを立ち上げる(別添)。

(ロ) 両首脳の揮毫:先般両首脳が合意したW杯を記念する揮毫について、日本側は横浜スタジアムに、韓国側はソウルスタジアムに両首脳の揮毫の入った碑を設置する。

(ハ) 日韓国民交流年:残る半年、日韓国民交流年を更に盛りあげるべく協力していく。

(ニ) 日韓歴史共同研究:共同研究が順調な立ち上がりを歓迎。有意義な研究が行われ、相互理解が深まることへの期待を表明。

(ホ) 査証問題:崔長官より恒久的査証免除を要請。川口大臣より、本年冒頭からの大幅な査証緩和により、人的交流が大幅に容易になった、W杯中の査証免除も円滑に実施できたようで嬉しい、今後詳細な評価を行った上、双方において人的交流を更に促進するのに必要な環境の整備を進め、将来査証免除を行えるよう、更に協議を行っていきたい旨発言。

(ヘ) 日韓FTA共同研究会:第一回会合が7月9、10日に開催されたことを歓迎。包括的なFTAに向けて、幅広い分野における活発な議論への期待を表明。

(ト) 日韓ハイレベル経済協議:16日開催予定の第4回協議において、98年の「パートナーシップ行動計画」、99年の「日韓経済アジェンダ21」、2000年の「日韓IT協力イニシアティブ」の三合意文書の重要性を踏まえ、履行状況のチェックが行われることへの期待を表明。

(チ) 国際場裏での日韓協力:両国が協調し、WSSD(ヨハネスブルグ・サミット)の成功に向け貢献していくことで一致。また、テロ対策や今月下旬のASEAN・PMC等一連の外相会合及び東アジア開発イニシアティブ(IDEA)での協力につき意見交換を行った。

(リ) 2010年国際博覧会:崔長官より麗水(ヨス)開催への支持を要請。川口大臣より、博覧会国際事務局の調査結果を受け取ったところであり、総合的に検討中、大統領を先頭とした極めて熱心な誘致活動は承知、小泉総理から申し上げたとおり、将来に向けての日韓関係の重要性も十分勘案の上、結論を出したい旨発言。


2. 金大中大統領表敬

(1) 日韓関係

(イ) 金大中大統領より、先日の訪日の際の歓待につきお礼の言葉があり、W杯共催成功を踏まえ、日韓関係をさらに高い次元に発展させるべく、小泉総理との共同メッセージを出せたことは大変有意義であった旨発言。また、青少年交流・スポーツ交流が盛んとなることを期待する旨発言。

(ロ) 川口大臣よりは、W杯共催の成功及び韓国チームの成功につきお祝いの言葉を述べ、先般の大統領訪日の際、小泉総理との間で未来に向けた共同メッセージを発出し、W杯共催成功を超えて、日韓協力関係をより高い次元に発展させていくことへの決意を表明したことは歴史的な意義を持つものと認識、日韓関係の劇的な関係発展に大統領が大変な貢献をされてきたことに深い感銘を受けていると発言。

(2) 対北朝鮮政策

(イ) 金大中大統領より、包容政策についての基本的考え方につき説明があり、これに対し川口大臣より、大統領の包容政策を支持する、今回の事件は憂慮すべきものであるが、北朝鮮政策を進めていく上で、日米韓三国が密接に連携しつつ、北朝鮮との建設的な対話を通じて諸問題を解決していくとの方針を堅持していくことが重要と発言。

(ロ) 金大中大統領より、銃撃事件後も、日本が対話を重んじ、米国との協議を行い、また韓国との対話のため貴大臣が訪問されたことを評価し、感謝する、貴大臣の述べたとおり、今後とも韓日米三国が緊密に連携・協力しあい、北朝鮮を国際社会に関与させていくことが朝鮮半島の平和と安定、ひいてはアジア太平洋地域の平和と繁栄にとり重要である旨発言。

(ハ) 川口大臣より、日朝関係は依然として厳しい状況にあるが、日本としては対話を通じ、日朝国交正常化交渉に真剣に取り組み、そうした努力を通じて諸懸案の解決に取り組んでいく考えであると述べた。これに対し、金大中大統領より、日朝関係の進展に対する期待が表明された。



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