外務大臣

玄葉外務大臣とラヴロフ外相の日露外相会談(概要)

平成24年1月28日

  • (写真)玄葉外務大臣とラヴロフ外相-1
  • (写真)日露外相会談

  • (写真)玄葉外務大臣とラヴロフ外相-2
  • (写真)玄葉外務大臣とラヴロフ外相-3
  • (写真)玄葉外務大臣とラヴロフ外相-4

 1月28日,玄葉外務大臣は,訪日中のラヴロフ・ロシア外務大臣と会談を行ったところ,概要は以下のとおり。また,この機会に両大臣間で日露査証簡素化協定の署名が行われた。

1.日露関係(全般)

(1)ウラジオストクAPECやロシアの新政権発足等を念頭に置いて,今後数年,特に今年一年で日露双方が取り組むべきアジェンダについて幅広く意見交換を行った。また,ラヴロフ外相から玄葉大臣に対して訪露の招請があった。

(2)アジア太平洋地域の安全保障環境が大きく変わる中で,日露関係は新たな重要性を帯びてきており,この地域のパートナーとしてふさわしい関係を日露間で構築するため,安全保障・防衛,エネルギーや近代化を中心とする経済等,あらゆる分野で協力関係を発展させていくことを改めて確認した。

2.安全保障分野での協力

(1)安全保障分野での透明性を日露間で高めつつ,日露が協力してこの地域の平和と安定に貢献していくため,安全保障分野での協力を強化していくことの重要性につき一致した。

(2)この共通の認識に基づき,次官級で定期的に開催している安保協議の次回会合を今春にも行うことを確認した。玄葉大臣から,防衛当局間の協議や海上自衛隊とロシア海軍との間の部隊間交流等,既に進められている防衛交流が更に拡大していくことを期待している旨述べた。

(3)両外相は,現下のアジア太平洋地域の安全保障環境,それを踏まえた協力のあり方について議論した。

3.海をめぐる協力

 日露間の協力を進める一つの切り口として「海」に着目し,日露間の「海をめぐる協力」について議論を行い,今後,具体的な内容について協議を継続していくこととなった。

4.領土問題

 玄葉大臣から,四島は日本に帰属するというのが日本の立場であることを指摘し,両国間に真の友好関係を構築するためには,領土問題を解決し平和条約を締結することがこれまで以上に必要であることを強調した。両国の立場は大きく異なるが,相互信頼の雰囲気が高まっていることを踏まえ,この問題を棚上げすることなく,静かな環境の下で両国間のこれまでの諸合意及び諸文書,法と正義の原則に基づき問題解決のための議論を進めていくことで一致した。玄葉大臣から,次官級協議の再活性化を提案したのに対し,ラヴロフ外相はロシアの新政権成立後に開催したいと述べた。
 玄葉大臣から,北方墓参,自由訪問の際の出入域地点の複数化を要請し,今後検討していくことになった。

5.経済関係

(1)2011年の日露貿易高が300億ドルを超え,過去最高額を記録するなど,日露経済関係が着実に拡大・深化していることを確認した。

(2)9月のウラジオストクAPECに向け緊密に協力していくことで一致した。

(3)ウラジオストクのLNGプラントの事業化やサハリン3プロジェクトなど,最近の日露間の具体的な案件につき議論が行われ,引き続きエネルギー分野や近代化を中心とした日露協力を進展させていくことで一致した。

(4)日露原子力協定につき,ラヴロフ外相から,日本の国会の承認を得たことを歓迎する旨発言があった。

6.実務協力案件

(1)両大臣は,今回署名した日露査証簡素化協定を早期に発効させ,日露関係の人的交流の更なる拡大を目指すことで一致した。

(2)日露文化センター設置協定に関し,実質合意に至ったことを歓迎し,早期署名を目指すことで一致した。

7.国際舞台での協力

(1)北朝鮮
 北朝鮮の指導者の交代を踏まえての朝鮮半島情勢について意見交換を行い,六者会合早期再開に向けて日露が緊密に協力していくことで一致した。拉致問題については,ラヴロフ外相から,その最終的解決をロシアとして支持しており,北朝鮮との対話でも取り上げていると述べた。

(2)その他
 イラン,シリア等の地域情勢の他,安保理改革,国連における協力,ミサイル防衛等に関する意見交換を行い,引き続き日露間の国際舞台での各種協力を進めていくことで一致した。

このページのトップへ戻る
玄葉外務大臣 会談・訪問 |  目次へ戻る