外務大臣

玄葉外務大臣とパネッタ米国防長官の会談(概要)

平成24年4月12日

  • (写真)玄葉外務大臣とパネッタ米国防長官の会談-1
  • (写真)玄葉外務大臣とパネッタ米国防長官の会談-2

 12日(木曜日)午後2時20分(現地時間)から約45分間,訪米中の玄葉外務大臣は,国防省においてパネッタ国防長官と会談し,北朝鮮情勢,アジア太平洋地域における日米協力,米軍再編について意見交換したところ,概要は以下のとおりです。

1.北朝鮮情勢

 玄葉大臣から,仮に北朝鮮によるミサイル発射があれば,明確な安保理決議違反であり,繰り返される決議違反に対し,安保理でしっかりと対応する必要がある旨を指摘した。また,同大臣から,我が国はイージス艦やPAC3を展開するなど万一の場合の態勢を整えている,引き続き自衛隊と在日米軍の間でよく連携してもらいたい旨述べた。

 これに対し,パネッタ国防長官から,米国としては日本の対応を十分にサポートしていきたいとの発言があった。

2.アジア太平洋地域における日米協力

 玄葉大臣から,アジア太平洋地域における米軍のプレゼンス強化を歓迎する,米国による抑止力の提供は地域の平和と安定の確保にとって不可欠であり,日米間で幅広い分野において連携していきたい旨述べた。また,同大臣から,日米双方が適切な役割ないし責任分担の下,効果的・効率的・創造的に地域の平和と安定に貢献していくことが重要である旨指摘した。

 パネッタ長官から,米国は安全保障面のみならず,外交面,経済面など総合的な観点からアジア太平洋地域を重視している,この米国の新戦略にとって日米同盟は中心的役割を担っており,日本は地域における最も強固なパートナーの一つであるとの発言があった。また,同長官から,日米両国はこの地域において多くの共通の課題と共通の利益を有しており,安全保障分野のみならず,シーレーンの安定確保,経済・貿易分野,人道支援分野等でも協力していきたい旨述べた。

3.米軍再編

 現在行われている米軍再編に関する日米協議において取り上げられている各テーマ,例えば在沖縄海兵隊のグアム移転や経費負担,嘉手納以南の土地の返還,普天間飛行場の移設等の問題について議論が行われた。特に,玄葉大臣からは,抑止力を維持しつつ,沖縄の負担をできる限り早期に軽減するとの観点から,嘉手納以南の土地の返還について具体的な方向性が必要であるとの趣旨を,経費負担については国内で十分説明できる合理的なものでなければならないことを指摘した。引き続き,外務省・防衛省と国務省・国防省との間で,事務レベルのものを含め協議を継続し,しかるべきタイミングで一定の成果を出すことを目指すことで一致した。


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