外務大臣

玄葉外務大臣とカーク米国通商代表の会談(概要)

平成23年11月11日

  • 玄葉外務大臣とカーク米国通商代表の会談
  • 玄葉外務大臣とカーク米国通商代表の会談

 10日午後5時(現地時間)から約30分間,APEC閣僚会議に出席するため米国・ホノルルを訪問中の玄葉外務大臣は,カーク米国通商代表と会談を行ったところ,概要以下のとおり。

  1. 日米関係
    玄葉大臣から,日米経済関係の強化及び世界の成長センターであるアジア太平洋地域の更なる成長・発展に向けて日米で積極的な役割を果たしていきたい,その観点から,本年のAPECプロセスにおけるカーク通商代表のリーダーシップを高く評価する旨発言した。
    これに対してカーク通商代表から,玄葉大臣と通商関係について一緒に働いていけることを楽しみにしていると述べた。また,ダラス市長時代に同市と姉妹都市の仙台市を何度か訪れたことがあるとして、同市との関係に関するエピソードを紹介の上,東日本大震災もあり,同市を再訪したい等の発言があった。
  2. APEC
    玄葉大臣から,明日からのAPEC閣僚・首脳会議において成果が得られるよう引き続き日米で連携していきたいと述べたのに対し,カーク通商代表から,昨年の横浜APEC以降,これに引き続いてのAPECの場における日米間協力を評価するとし,日本からの協力について謝意が表された。
  3. 偽造品の取引防止に関する協定(ACTA)
    カーク通商代表から,10月1日に東京で開催されたACTA署名式に関し,これを日本が主催したことに謝意を表した上,そこに至る過程において日本が果たした重要な役割を高く評価する,偽造品の取引防止という分野で,新たな取組が始まることを歓迎したい旨発言があった。 
    これを受けて玄葉大臣から,参加国拡大などにおいて日米間で引き続き協力していきたいと応答した。
  4. TPP
    TPPについては,玄葉大臣から,現在日本国内でTPP交渉参加につきぎりぎりの調整を行っており,まさに今も国会で集中審議を行っているところであると説明した。カーク通商代表は,そのような動きを静かに見守りたい旨述べた。
  5. 牛肉輸入問題
    玄葉大臣から,BSE対策の再評価を行うことを決定し,食品安全委員会への諮問の準備を開始したと述べたのに対し,カーク通商代表は,そういった動きが始められたことを歓迎するとし,また米国の従来からの基本的な立場について改めて言及した。
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