外務大臣

日・フィリピン外相会談(概要)

平成23年11月11日

  • (写真)デル・ロサリオ・フィリピン外務大臣と握手する玄葉外務大臣
  • (写真)日・フィリピン外相会談

 11月10日(木曜日)、APEC閣僚会議出席のためホノルルを訪問中の玄葉外務大臣は、15時20分(日本時間、11日午前10時20分)から約30分間、アルバート・デル・ロサリオ・フィリピン外務大臣との間で会談を行ったところ、概要は以下のとおりです。

1.二国間関係総論

 両大臣は初の外相会談を歓迎するとともに、9月末のアキノ大統領訪日時に両国関係を「戦略的パートナーシップ」と位置づけた両首脳による共同声明を今後フォローアップしていくことの重要性を再確認しました。この観点から、両大臣は、次官級戦略対話等の政策対話の強化の必要性を確認しました。

2.対フィリピン経済協力と投資環境改善

 玄葉大臣から、ODAの積極的活用も通じてフィリピンの投資環境改善やインフラ整備を支援し、フィリピンの経済発展に貢献していく旨表明し、これに対し、デル・ロサリオ外務大臣から両国の貿易・投資関係が強化されていることを歓迎するとともに,インフラ整備のための官民連携の強化への期待を表明しました。また、玄葉大臣から、日本企業が関係する事業・契約の適切な履行に向けたフィリピン政府の一層の努力を求めました。

3.ミンダナオ和平

 デル・ロサリオ外務大臣から、ミンダナオ和平プロセスに対する日本のこれまでの貢献に謝意を表明しました。これに対し、玄葉大臣から、ミンダナオの治安悪化に懸念を表明するとともに、ニッケル鉱山襲撃事件に関連して邦人の安全確保の徹底を求め,これに対し、デル・ロサリオ外務大臣より、あらゆる安全措置を講じたい旨応じました。

4.地域・国際情勢

 両大臣は、来週の一連のASEAN関連首脳会議などの地域・国際情勢についても幅広く意見交換を行いました。

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