外務大臣

玄葉外務大臣のイスラエル訪問(概要)

平成24年5月2日

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    ネタニヤフ首相との意見交換
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    リーベルマン・イスラエル副首相兼外相と握手する玄葉外務大臣
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    リーベルマン・イスラエル副首相兼外相との会談

 玄葉外務大臣は,5月1日(火曜日),イスラエルを訪問し,リーベルマン副首相兼外相と会談した。また,1日に予定されていたネタニヤフ首相との会談は,4月30日に同首相の御尊父が逝去したことにより中止となったが,1日夕方,玄葉大臣はエルサレムの同首相御尊父の自宅を弔問し,意見交換に及んだところ,各々概要以下のとおり。

I リーベルマン副首相兼外相との会談

1 二国間関係

  1. (1)両外相間で外交関係60周年樹立を機とした二国間関係の強化を確認。
  2. (2)玄葉大臣から,東日本大震災に対する支援に対するお礼を伝達。
  3. (3)リーベルマン副首相兼外相から,特に経済関係での二国間関係強化を期待する旨述べた。

2 中東和平

  1. (1)玄葉大臣から,特に入植活動の凍結とパレスチナ側への持続的,安定的な税の還付を申し入れるとともに,「平和と繁栄の回廊」構想の実現に向けた円滑な通関(90号線へのアクセスを含む),物流促進等につきイスラエルの協力を要請した。
  2. (2)リーベルマン副首相兼外相から, アラブ諸国の混乱の中でもパレスチナとの関係はコントロールされており,治安協力なども維持しているものの,パレスチナ内でファタハ・ハマスが分裂し選挙ができない状況などを背景として,直接交渉ができないとの説明があった。また,ガザからのミサイル攻撃などへの対応のため,イスラエルの安全保障が重要であるとの指摘があった。

3 イランの核問題

  1. (1)玄葉大臣から,イランの核問題について非常に憂慮しており,我が国を含む国際社会は,「対話」と「圧力」のアプローチの下,前例のない「圧力」をイランにかけており,国際社会との協調を進めるとの観点から,イラン産原油の輸入を削減する等,イランへの圧力を強化しており,このアプローチは一定の効果を持ち始めている旨述べた。
  2. (2)また,玄葉大臣から,イランに対する軍事オペレーションは,核問題等に対する同国内の結束を高め,同国に対し,核開発を進めるさらなる口実を与えることになり,イスラエルも含め,中東地域で新たな政治的混乱と緊張を引き起こし,イランの核問題の解決がかえって遅延することになるとも考えられることから,忍耐と自制を強く求めた。
  3. (3)リーベルマン副首相兼外相からは,我が国の対イラン制裁を含めた対応を評価すると述べつつ,イラン大統領によるイスラエル殲滅発言などイランの政策に厳しい評価が示され,イスラエルを守ることができるのはイスラエル人のみであり,すべてのオプションをテーブルに載せておくとの立場が述べられた。
  4. (4)これに対し,玄葉大臣から,単なる時間稼ぎとの意見も根強く存在するが,一定の効果を持ち始めている圧力強化を続けるべきであり,先制の軍事オペレーションは,世界経済を大混乱に陥れるので,忍耐を求めたいと改めて述べた。

II ネタニヤフ首相との意見交換(弔問の際)

 ネタニヤフ首相との約25分間の意見交換では,(1)シナイ半島情勢への懸念と,スエズ運河を補完する地中海と紅海を結ぶ鉄道ルートの先方の構想,(2)イスラエルで最近発見された天然ガスの将来展望,(3)イラン問題,(4)防衛交流につき話題になり,イラン問題については,玄葉大臣から,忍耐を説いたのに対し,ネタニヤフ首相自身より,戦争は望まないとの発言があった。

 また,玄葉大臣から,ネタニヤフ首相の訪日招請を行ったところ,先方より喜んで伺いたいとの反応があった。

III 日・イスラエル外交関係樹立60周年記念レセプションにおける玄葉大臣スピーチ(英文和文(仮訳)


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