麻生外務大臣

麻生外務大臣とラムズフェルド米国防長官との会談の概要

平成17年12月4日

(写真)麻生外務大臣とラムズフェルド米国防長官

 3日、米国ワシントンにおいて、訪米中の麻生外務大臣とラムズフェルド米国防長官との間で、米国時間8時30分から約30分間、会談が行われたところ、概要以下のとおり。

1.日米関係

(1)冒頭、麻生大臣より、先般のブッシュ大統領の京都訪問に際する会談と同大統領の演説は素晴らしかった、世界の中での日米同盟との考え方の下、日本の立場として自由と民主主義の価値観を掲げつつ米国と協力していくことを国際社会に示せたのは有意義だった、と述べた。

(2)在日米軍再編に関し、麻生大臣より、先般沖縄を訪問した際、先般の日米安全保障協議委員会(「2+2」)共同文書の勧告に対する地元の反応は非常に厳しかったが、3月までに成果を出すべく地元と調整していきたい、と述べた。

(3)米側同席者より、米軍と自衛隊の協力関係は非常に素晴らしい、との発言があった。

2.中国

 中国情勢に関し、ラムズフェルド国防長官より、中国はGDPの4.5~6%を国防費に使用していると言われているが、実際には公表数値の2~3倍に上るという専門家の指摘もある、と述べた。これに対し麻生大臣よりは、中国が地域と世界において建設的な役割を果たしていくことが重要である、と述べた。

3.東アジア・サミット

 麻生大臣より、東アジア・サミットについて説明し、ASEAN+3という枠組みもあるが、やはり豪州、ニュージーランド、インドといった諸国を含む東アジア・サミットの枠組みを中核として進めていきたい、と述べた。これに対しラムズフェルド国防長官より、豪州、ニュージーランド、インドといった諸国の指導者に対しては、日本との関係を強化するよう勧めている、と述べた。

4.イラク

 麻生大臣より、イラクへの自衛隊派遣については、我が国として自主的に判断する、と述べた。

5.その他

(1)ラムズフェルド国防長官より、日本が国際社会における地位を向上させ、役割を拡大しているのは良いことである、日本は国際社会の中で国の規模や経済力に合った政治的貢献が求められている、と述べた。

(2)麻生大臣より、インド洋・イラクへの派遣により、自衛官の士気は非常に高まっている、と述べた。これに対しラムズフェルド国防長官より、自らの仕事に誇りを持てるのは良いことである、と述べた。

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