麻生外務大臣

日韓外相会談(概要)

平成19年3月31日

(写真)

 3月31日午後3時半より約2時間、済州(韓国)訪問中の麻生大臣は、宋旻淳(ソン・ミンスン)韓国外交通商部長官と会談を行い、引き続いて宋旻淳長官主催夕食会が行われた。会談は、打ち解けた雰囲気の下で行われ、両外相間の個人的信頼関係構築に資するものとなった。

1.日韓関係

(1)人的交流の強化

 日韓関係の安定的な基盤構築のため、人的交流の一層の強化が重要との点で一致。

 青少年交流に関し、麻生大臣より、「21世紀東アジア青少年大交流計画」を通じ、韓国の中高生、大学生等の短期招聘を倍増する旨説明。

 政府間対話に関し、日韓安全保障対話(局長級)を5月中旬~下旬に東京で開催すること、北米局長協議を早期に開催することで一致。

(2)日韓EPA

 麻生大臣より、交渉を前進させるべきである旨述べたのに対し、宋長官より、ハイレベルの日韓FTAに向けた基盤を作っていきたい、個人的に努力したい旨発言。

(3)第二期日韓歴史共同研究

 委員の人選がほぼ終わったことを受け、4月中に委員長会合を開催し、その後できるだけ早いタイミングで第二期日韓歴史共同研究の第一回会合を開催することで一致。

(4)海洋を巡る諸問題

 排他的経済水域(EEZ)の境界画定に向け、引き続き真剣に努力すること、また、境界画定までの間、海洋の科学的調査について協力する必要があることで一致。

(5)歴史に起因する問題

 宋長官より、慰安婦問題に関して発言があり、麻生大臣より、河野官房長官談話を継承している旨の安倍総理国会答弁を紹介、日本政府の立場に何ら変更がないことを説明。

 宋長官より、靖国神社合祀への国家の関与に関する日本国内の報道について発言があり、麻生大臣より、合祀するか否かは靖国神社の判断である旨説明。

(6)教科書問題/竹島問題

 宋長官より、昨30日に検定結果が発表された日本の高校教科書における記述について発言があり、麻生大臣より、検定制度につき説明すると共に、竹島については、我が国には我が国の立場がある旨述べ、大局的な観点から冷静に対応する必要がある旨指摘。

2.北朝鮮問題

(1)六者会合

 早期に六者会合を再開し、「初期段階の措置」を着実に実施すること、また、六者会合共同声明の完全な実施に向け次の段階の措置も迅速に実施することの必要性で一致。

(2)日朝関係

 麻生大臣より、「日朝国交正常化のための作業部会」の結果を説明。宋長官より、韓国政府も様々な機会に北朝鮮に対し、日朝国交正常化や拉致問題等の懸案解決に向け、真摯に対応するよう働きかけている旨の発言があった。

3.国際情勢

 夕食会の席上、北東アジア地域の平和と安定のためには六者会合の下での「北東アジアの平和及び安全メカニズム作業部会」における議論等を通じた信頼醸成が重要であること等で一致すると共に、中東情勢、中国情勢等についても意見交換が行われた。

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