麻生外務大臣

日・イラン外相電話会談の概要

平成19年2月19日

 2月19日11時30分から12時10分まで約40分間、麻生大臣はモッタキ・イラン外務大臣と電話会談を行ったところ、概要以下のとおり。なお、同電話会談はイラン側の提案により実現したものであり、今回が麻生大臣とモッタキ外相の7回目の会談、電話会談としては5回目の会談である。

  1. モッタキ外相から、二国間関係に関し、日本とイランは経済分野、特に石油分野で良好な関係にあるが、様々な分野で改善の余地が残っている旨述べた。
     また、地域情勢に関しては、米がイラクにおいて困難に直面しているが、イラクの安定は地域の安定にとって重要である、地域諸国はペルシャ湾地域の安定の重要性については一致しており、緊密に意見交換を実施することが重要である旨述べた。
     パレスチナに関しては、関連するグループ間での協議を評価している旨述べ、また、アフガニスタンについては、NATOだけでは問題を解決できないとの発言があった。
     核については、ソラナEU上級代表との交渉を希望している旨発言があり、イランが有する核の権利と国際社会の懸念を配慮し、外交的手段を通じて解決したい旨述べた。
  2. 麻生大臣からは、地域情勢の安定化に向けてイランに努力して欲しい旨述べ、イランが核問題の解決のために安保理決議を誠実に履行することが求められている旨述べた。麻生大臣は、イランから同決議に関し前向きな対応が示されないことは残念であるとし、16日に我が国が取った安保理決議履行のための措置について紹介した。
     麻生大臣は、イランが核の平和的利用の権利を持っていることに疑いはないが、他方で、権利の行使のためには国際社会の信頼回復が大切であり、すべての濃縮関連活動の停止等に応じて欲しい、ラリジャニ書記とソラナ上級代表の動きが問題の解決に資することを期待する旨述べた。
  3. モッタキ外相は、イランは核拡散の防止を遵守したいと考えており、核を持っている国を含め核の廃絶が実現することを希望している、イランは中東の非核化の実現を希望しているが、核を有している中東の一国からは前向きな動きが見られない旨述べた。
     モッタキ外相は、第3者が圧力をかけると同問題を複雑化させることになると指摘し、問題解決のために話し合いを継続していきたい旨述べた。
  4. 麻生大臣は、問題は信頼の回復であり、日本はIAEAの徹底した査察を受け入れてきたが、18年間秘密裏に活動をしてきたイランは、日本以上に大きな努力を払わなければならず、そのための一歩が濃縮活動の停止であると述べた。
     麻生大臣は、イランが濃縮関連活動の停止に応じる用意があるのであれば、我が国も問題の平和的解決に最大限尽力する用意がある旨述べた。
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