開発・アフリカ
(仮訳)

開発

40.ミレニアム開発目標(MDGs)に向けた中間年にあたり、これまで前進はあったものの、重要な課題が依然残っている。我々は、我々の取組を再活性化し、また、相互の説明責任に基づき、開発途上国とのパートナーシップを強化するとともに、開発途上国の努力を奨励することにより、これらの目標に向けたコミットメントを新たにする。OECD/開発援助委員会(DAC)は、2010年までの全世界の政府開発援助(ODA)増加を年間約500億米ドルと見積もった。我々は、他のドナーと共に、2004年に比較して、2010年までにアフリカ向けODAを年間250億米ドル増加することを含む、グレンイーグルズでなされ、ハイリンゲンダムで再確認されたODAに関するコミットメントの履行に取り組むことにつき強くコミットしている。我々は、G8諸国がドナーの拠出の75%近くを提供した国際開発協会(IDA)、アフリカ開発基金及びアジア開発基金の増資の成功を賞賛するとともに、G8及び他のドナーからのアフリカに対するODAについて再評価がなされるべきであり、2011年以降の時期について現在のコミットメントを超えて増額される必要があるかもしれないことを認める。我々は、9月に開催される国連MDGsハイレベル会合が、コミットメントを示し、進捗のレビューを行い、残された課題並びにその克服に必要な調整された国際的行動及び各国主導の行動を特定するための、時宜を得た重要な機会を提供することを期待する。我々は、国連事務総長のMDGsアフリカ・ステアリング・グループの勧告を期待する。我々はまた、開発協力に関する我々の焦点は、開発途上国における良い統治及び自立的で民間部門主導の経済成長を促進することに置かれるべきであることを改めて表明する。

41.開発課題に取り組むにあたって、我々は、多面的なアプローチをとり、持続可能な開発の枠組においてMDGsに関連する開発分野間、とりわけ保健、水及び教育分野の間の相乗効果を促進する。この点、我々の取組は、ハイリゲンダムで支持された透明性及び法の支配に基づく良い統治並びに広範で民間部門主導の成長の促進を含む、一連の開発政策の主要原則に基礎を置く。我々は、すべての主要な関係者及び利害関係者を巻き込む「全員参加型のアプローチ」を促進する。我々は、共同で、また、他国と共に、補完的な形で、国際保健分野の優先課題に取り組み、保健に関する既存のコミットメントを実施する。我々はまた、個人及びコミュニティの保護と能力強化を通じて、人間の安全保障の向上に取り組む。加えて、我々は、開発を促進する手段としての教育および科学技術の重要性を強調する。我々は、開発協力における一つの原則として、ジェンダーの平等と女性の能力強化を主流化及び具体的行動を通じて促進する。援助効果向上に関する第3回ハイレベル・フォーラムにおいては、パリ宣言の原則に基づき我々の援助をより効果的なものにするとのコミットメントを再確認する。我々は、国内の公的資金及び政府開発援助と関連する形で民間投資を引き出す革新的なアプローチを引き続き奨励する。

42.我々は、ODA、海外直接投資及びその他の民間資金フロー、貿易、債務救済、革新的な資金調達及び国内資金を含む、開発のためのすべての利用可能な資源を動員することの重要性を強調したモンテレイ開発資金国際会議において合意された、開発アジェンダを支持するとのコミットメントを新たにする。ドーハにおける開発資金国際会議フォローアップ会合の成功に貢献することで、我々はモンテレイ・アジェンダ及び、そこで開始されたグローバルなパートナーシップに新たな弾みを与える。

43.平和と安全は国民のニーズに応えるための国家の能力にとって根本的に重要である。脆弱国家及び紛争後の国家はMDGsの達成から最も遠い位置にとどまっている。脆弱さを克服し、復旧を成功させるには、特定の文脈に応じた包括的、統合的及び持続的な国際支援が必要であり、これには必要な場合には平和維持及び平和構築のための取組も含まれる。G8を含むすべての関係国及び国際機関による一貫し、かつ、補完的な対応が、惨状と絶望の循環を裁ち切り、これらの国々がMDGsの達成への途に乗るための一助となり得る。

44.我々は、開発面の影響を考慮し、送金フローの円滑化の重要性を認識する。2007年11月にベルリンで開催された送金に関するG8会合では、2004年のシーアイランド・サミットで合意された行動のレビューを行った。この文脈において、我々は、データの改善、開発面の影響、送金サービス、資金へのアクセス、革新的なチャンネル及び世界送金作業部会の創設というベルリン会合で採択された7つの勧告のフォローアップを行う。我々は、この点について国際金融機関が行った取組を評価しており、世界銀行に同グループの作業を円滑化し、また、調整を行うよう呼びかける。

保健

45.感染症との闘いに関する政治的及び財政的なコミットメントが強まってきた結果、G8は、国際保健に対する国際的関心を高めるとともに、パートナー諸国における保健の著しい改善に貢献してきた。これにはHIV/エイズの予防、治療、ケアへのアクセス、結核の罹患率の安定化、マラリア対策用の長期残効型殺虫剤含有蚊帳などの革新的な製品の普及拡大、麻疹による死亡の顕著な低下、過去に比べ最も根絶に近づいているポリオ対策の相当の進展などが含まれる。世界エイズ・結核・マラリア対策基金を通じた資金投入は、各国での取組、二国間プログラム及び多国間プログラムと相俟って、今日までに受益国において250万人以上の命を救うことを可能としてきた。2007年にベルリンで開催された第二次任意増資会合では、2008年から2010年までの活動を拡大するために97億米ドルの資金が集まった。しかし、保健関連のMDGsの達成に向けて今なお多くの課題が残っている。G8メンバーは、マラリア、結核、ポリオという感染症との闘いに関して、それぞれ固有のコミットメントを完全に遵守する決意であり、2010年までのHIV/エイズの予防、治療、ケアへのユニバーサル・アクセスという目標に向かって取り組んでいる。これに関し、我々は、G8保健専門家が、説明責任を果たすためにG8の過去のコミットメント履行状況を示す一覧表とともに提出した報告書を歓迎する。同専門家報告書は、感染症との闘いに関するサンクトペテルブルクのコミットメントを踏まえ、「洞爺湖行動指針」を提唱する。この行動指針には、国際機関の専門的知見を活用しつつ、保健分野における行動原則や取るべき行動が盛り込まれている。また、我々は、G8のコミットメント履行の進捗をモニターするためのフォローアップ・メカニズムを設置することにも合意した。

46.持続性の観点にかんがみ、我々は、特定疾病に取り組むアプローチと保健システムのアプローチが相互に補強し合い、すべての保健関連MDGsの達成に資することを確実にしたいと考えており、以下の諸点に焦点を置く。
(a)我々は、社会保健保護を含む保健システムの強化、妊産婦・新生児・小児の健康改善、感染症対策プログラムの拡充、基礎的治療薬・ワクチン・適切な医薬品へのアクセスに対処するための包括的なアプローチの重要性を強調する。我々は、2015年までにすべての子供が基礎保健医療に(これを提供することを選択した国においてはどの国でも無償で)アクセスできることを確実にしようというアフリカのパートナーのコミットメントに対する支持を改めて表明する。我々は、パートナー諸国が保健システムに係る持続的かつ衡平な資金調達に向けて取り組む必要性を強調する。我々はまた、プロバイディング・フォー・ヘルス・イニシアティブ、インターナショナル・ヘルス・パートナーシップ、カタリティック・イニシアティブなどの努力を歓迎する。我々は、感染症との闘い及び保健強化のために努力を継続するとともに、今後5年間で少なくとも見積もられた600億米ドルを供与するとの目標に向けて引き続き取り組むとのコミットメントを改めて表明する。一部の国は、水分野を含む保健システムに対する追加的な資金を提供する。
(b)信頼できる保健システムには信頼できる保健従事者の力が必要である。保健従事者を質的にも量的にも向上させるために、我々は、地域の保健従事者を含めた十分な数の保健従事者の訓練の支援に努め、また、開発途上国において保健従事者が効果的に定着する環境の整備に努めなければならない。この観点から、我々は、保健従事者の倫理的な雇用に関する自発的行動規範についての世界保健機関(WHO)の取組を奨励する。G8メンバーはWHOが示す基準値である1000人あたり2.3人という比率にまで保健従事者が増加するように努力し、まずは、我々が現在活動を行っており、かつ、保健従事者の決定的な不足を経験しているアフリカ諸国と協力する。また、我々は、パートナー諸国及び国際保健従事者同盟(グローバル・ヘルス・ワークフォース・アライアンス)等の関連のある利害関係者が、強固な保健従事者の計画を策定し、明確な国家主導の目標を設定する努力、並びに、特に効果的な保健政策を立案するためのモニタリング・評価を強化するための努力を支援する。この文脈で、我々は、2008年3月の保健人材に関する第1回国際フォーラムにおいて採択されたカンパラ宣言と国際行動のための課題に留意する。
(c)我々は、開発途上国の中には子供の死亡率と母親の健康に関するMDGs達成が大幅に軌道からはずれていることに留意する。したがって、国家主導の計画においては、栄養を含む継続的な予防とケアは、母子、新生児及び小児保健に対しより焦点を当てるべきである。生殖に関する保健は広くアクセス可能でなければならない。G8は、また、母子感染の防止を含むヘルスケアへのアクセスを改善し、さらに、他分野にまたがるアプローチの採用やコミュニティの関与と参加の促進によりMDGsを達成するため、HIV/エイズに関する活動、性と生殖に関する保健及び任意の家族計画の間の連関を改善するべく、具体的な手段をとる。
(d)我々は、マラリアに関する我々の過去のコミットメントの履行の一環として、他の利害関係者と協力し、二国間及び多国間の援助を通じ、2010年末までに1億張の長期残効型殺虫剤含有蚊帳を提供することを目指し、同蚊帳へのアクセスを引き続き拡大する。
(e)ポリオ撲滅という歴史的な偉業に向けてのモメンタムを維持するために、我々は国際ポリオ根絶イニシアティブ(GPEI)を支援するための資金的貢献を維持又は増加させるとの我々自身の過去のコミットメントを履行し、他の公的及び民間のドナーにも同様の取組を行うよう奨励する。
(f)「顧みられない熱帯病」(NTD)に関してサンクトペテルブルクでなされたコミットメントを更に進めるために、我々は、研究、診断・治療、予防、啓発、そして安全な水・衛生へのアクセス拡大などの措置を通じて、WHOが掲げる疾病の統制または征圧の支援に取り組む。この観点から、我々は、WHOの計画を念頭に置きつつ、保健システムの普及、貧困と社会的排除の緩和、並びに、集団投薬をはじめとした十分な統合的公衆衛生アプローチの拡大を通じて、アフリカ、アジア、ラテンアメリカの主要感染国において、特定のNTDに感染した少なくとも75%の人々に対して、支援を届けることができるであろう。3年から5年の間行動を継続することで、現在の負担を大幅に削減することができ、いくつかの疾病の征圧につながるであろう。
(g)我々は、移動を円滑にすることを目的とした、HIV陽性者の移動制限措置を見直すために現在行われている取組を支持し、この問題を引き続き扱うことにコミットしている。

水と衛生

47.良い循環型水資源管理は、分野横断的な性質を有する水の問題に対処するために極めて重要である。この観点から、我々は、水と衛生の問題に関して国際的に合意された目標の達成を加速化する必要性を認識しており、エビアン水行動計画の実施のための努力を再活性化するとともに、次回サミットまでにG8の水専門家によって準備される進捗報告に基づき、これを再検討する。我々は、アフリカのパートナー諸国との間で、より良い実施戦略の策定について協議する。さらに、我々は、サハラ以南のアフリカ及びアジア太平洋に特に焦点を当てつつ、統合水資源管理(IWRM)及び「水の良いガバナンス」の概念を、国境を越える流域管理諸組織の強化、水に関する知見と技術の開発途上国との共有、水関連のイニシアティブを進めるためのキャパシティ・ビルディングの支援、データ収集と活用の促進、気候変動への適応等の必要な行動をとることによって推進する。我々はまた、極端な水文学的変動による影響を最小化しつつ、人類、産業及び環境の用途のために十分な水の供給を確保することが人類の健康を守り、持続可能な経済成長を促進し、平和と安全を確保する上で極めて重要であることを認識する。
(a)国際衛生年である本年、我々は、アジア太平洋とアフリカにおける衛生に関する会議で合意されたイニシアティブを基礎とし、各国の政府に対して衛生へのアクセスを優先課題とするよう呼びかける。この観点から、我々はアフリカ水担当閣僚会議が果たす主導的な役割とアフリカ開発銀行の活動を支持する。
(b)我々は、国際的及び国家的なレベルでモニタリングと報告が改善されること及び水と衛生のサービスの普及に責任を有する機関がより高い能力を有し、更なる説明責任を果たし、利用者のニーズに応えるものとなることを一層確保するために、水と衛生の分野のガバナンスを向上させる取組を支持する。

教育

48.個人、機関、組織及び社会の能力を強化することは持続可能な開発と成長にとって鍵であり、それゆえ、開発途上国における教育はあらゆるレベルで強化されるべきである。したがって、我々は、生涯学習と教育システム全体を俯瞰したアプローチ、すなわち、すべての男児、女児による質の伴った初等教育修了を引き続き優先課題としつつ、各国における制約条件と経済的ニーズを踏まえて、初等教育及び初等教育以降の教育にバランス良く取り組む必要性に応えることを重視する。我々は、アフリカにおける教員の不足、維持及び管理という問題とともに、学習成果の向上という問題への取組にコミットしている。我々は、教員の能力開発とコミュニティの参加を通じて、教育へのアクセスと教育の質を向上させるために更に取り組む。教員の研修は、必要とされる能力と技術の向上を重視して、強化されるべきである。学校保健と学校給食は子供の就学と子供の健康を共に改善させ得ることから、我々は教育と他の開発分野の相乗効果を促進する。

49.我々は、万人のための教育(EFA)及びそれを実施する国際機関に対し引き続きコミットしており、初等教育の完全普及に向けたファスト・トラック・イニシアティブ(FTI)の取組を支持する。我々は、他のドナーとともに、FTI事務局によれば2008年には約10億米ドルと見積もられているFTIに承認された国における資源不足に対処するため、二国間及び多国間の資源を動員する努力を継続する一方で、外部評価を通じてその有効性の改善を支援する。教育の質及びプログラムの効果に重きが置かれるべきである。我々は、紛争や危機に見舞われている国々、女児、その大半が学校から取り残されている疎外された人々に対して特に注意を払う。資源不足への対処を含む、G8によるFTIを支援する取組の進捗は、2009年のサミットにおいて提示される報告書を通じてモニターされる。

元気なアフリカに向けて

50.近年、アフリカは年平均成長率が5%以上という目覚ましい興隆を遂げており、より多くの外国投資や貿易の流れを誘致している。成長と活力の継続に必要な国内外の民間資本の流入を増大させ、発展への前進を不可逆的なものにするために、我々は、アフリカ諸国が自らの投資環境を改善し、経済及びガバナンスの改革のための努力を継続することを奨励する。我々は、民間投資の増大に結びつく状況を創り出すために、アフリカの人々と協力して取り組むことにコミットしており、これを金融市場における制度上の能力を構築する戦略、インフラ整備のための官民協調、資金的・技術的な支援と起業家向けのリスク共有のための保証、投資ファンドの支援といった様々な施策を通じて行う。この観点から、我々はG8財務大臣が採択した民間部門主導の成長のためのG8行動計画を支持する。これは、アフリカ諸国が増大する資本流入という好機を活用し、その課題に取り組む助けとなるものである。

51.我々は、オーナーシップとパートナーシップの原則がアフリカの発展に不可欠であることを再確認し、民間部門主導の経済成長の実現とMDGsの達成の両方にとって、とりわけ次の諸点が極めて重要であることに合意する。
(a)他のドナー及び国際機関と協力して持続可能な成長率を高めるための国家主導の適切な戦略の支援に取り組むこと。
(b)ビジネス環境を改善し、国内貯蓄の増大と中小企業の金融サービスに対するアクセスを含め金融部門を強化すること。
(c)アフリカ諸国の歳入創出能力を向上させ、資源の利用における透明性を高めること。
(d)インフラ、特に道路網及び電力網を整備すること。その際、民間からの資金調達に加え、アフリカ・インフラ・コンソーシアム(ICA)を通じた国境を越えた解決策と調整に焦点を当てる。
(e)エネルギー貧困を克服するために電力へのアクセスを高めること。
(f)主として包括的アフリカ農業開発プログラム(CAADP)を通じ、農業並びに持続可能な土地利用及び天然資源管理を支援すること。農業インフラ(灌漑設備等)、ネリカ米などの新たな品種、家畜システム、収穫後処理、研究及び人材の開発を通じて生産性向上を支援すること。小規模農家と市場のリンクを改善するとともに、アフリカ諸国の政府に対してマプト宣言に沿った農業への投資増加を奨励すること。
(g)アフリカの状況に然るべく配慮した上で多角的貿易体制を通じて自由で開かれた貿易を促進すること、WTO香港閣僚会議でなされた貿易関連技術支援を含む「貿易のための援助」への支出に関する財政的なコミットメントを効果的に実施すること。我々は、アフリカ産品のマーケティングの支援を含めて、右支援額が40億米ドルまで増加することを期待する。我々は、香港閣僚会議で合意されたとおり、後発開発途上国(LDCs)を原産地とする産品に無税無枠の市場アクセスを供与することに完全にコミットしている。
(h)大陸及び地域的な統合と協力を支援することは、統合された市場を拡大し、更なる投資を誘致し、国家を超えた広がりを持つ課題に取り組む上で、鍵となる要素である。 (i)企業に対し、ビジネスの目的を追求する中で貧困削減に如何に貢献できるかにつき検討するよう奨励すること。
(j)アフリカ相互審査メカニズムを通じて、腐敗対策の促進を含め、良い統治を支援すること。

52.我々は横浜宣言を採択した第4回アフリカ開発会議(TICAD IV)の重要な貢献を歓迎する。我々の関係を特徴づけているパートナーシップの精神の下、我々はアフリカのパートナーの意見を今後の協力に反映する。

53.我々はアフリカ問題首脳個人代表(APRs)によって提出されたアフリカの開発のための協調的な努力に関する進捗報告を支持する。我々は、APRsがG8とアフリカのパートナーシップを強化し、他の参加者とともにアフリカ・パートナーシップ・フォーラム(APF)の可能な進展について議論することを奨励する。我々はG8メンバーのコミットメントに係る行動と進捗の報告を強化するようAPRsに要請した。

アフリカにおける平和と安全

54.アフリカにおける平和と安全はアフリカの持続可能な開発にとって根本的に重要である。それゆえ、我々は、アフリカ連合(AU)と地域経済共同体(RECs)がアフリカの平和維持能力、とりわけ訓練面及び装備面を含むアフリカ待機軍(ASF)をはじめとするアフリカ平和安全保障アーキテクチャー(APSA)の能力を拡充することに対し、支援を行うこと、アフリカ主導の平和支援活動に持続可能で柔軟な資金を確保するためにAUと協力すること、さらには、人道的な努力、和解、安定化、復旧、復興のための努力などへの支援及び展開可能な市民の知見の能力向上への支援を含め、平和構築に関する継ぎ目のない支援を可能とすることを通じ、平和と安全を促進する。この文脈で、我々は、AUに対する支援を強化する方策を検討する国連・AUハイレベル・パネルの提言に期待する。

開発のためのパートナーシップの拡大

55.多様なパートナー間の調整、特に民間部門並びに新興ドナー及び非政府組織(NGO)との調整をより良く行うことは、新しい援助の源という意味において、より効果的な援助にとって決定的に重要である。それゆえに、G8は援助対話を深めることでこれらのパートナーとの関係を強化する。新興ドナーとの対話において、我々は、特に、ハイリゲンダム・プロセスを通じ、G8のメンバーとして、良い統治、パリ宣言に沿った援助効果、援助の透明性及び債務持続性といった問題に適切に対処していく。G8による債務免除のイニシアティブは多くのアフリカ諸国を持続不可能な債務負担から広く救済してきた。開発途上国の対外債務の長期的な持続可能性は、貸し手と借り手が持続可能な貸付慣行を追求するよう奨励することによって支えられるべきである。開発途上国間の協力、並びに開発途上国、新興国及び先進国を一つのパートナーシップにまとめる共同の努力が促進されるべきである。