参考資料
2.その他問題案件の現状、フォローアップ状況



プロジェクト 問題の所在 現状、フォローアップ
1) 国名:エジプト (1)正規の手続きを経ない機材の変更が行われた(乾燥機、トラックスケールトラック等が削除され、貯蔵用、精米用機材等を納入-約2億1,000万円)。
(2)三菱商事から提出された支払い請求書類には、変更前の機材リストが添付されており、それに基づいて全額支払いを受けた。
注)本案件において、無償資金協力の資金が個人的な用途に流用されたとの事実はない。
(1)外務大臣より経済協力局長・JICA総裁に対し注意を行い、再発防止措置を講じるよう指示。今後、再発防止のため、ブータン問題を契機に平成10年に導入した改善措置等を確実に実施。
(2)三菱商事に対し、ODA案件の入札から2ケ月排除した。
(3)エジプト政府に対し、厳正な調査と適切な措置を求めるよう申し入れた。今後、約2億1,000万円のうち事後承認し得る額を差し引いた上、残額について返還請求を行う。
2) プロジェクト名:
米貯蔵センター改善計画
3) 援助形態:無償資金協力
4) 年度:平成3・4年度
5) 金額:26.69億円
1) 国名:中国 OECF(現JBIC)において、借入人(鰻の輸入販売等を行う本邦企業(保証人)が、中国で養鰻事業を実施するために設立した中国企業との合弁企業)に対し、有効な債権保全措置を執らないまま貸付けを実行したため、貸付金10.5億円の回収が困難となっている。 OECF(現JBIC)において、これまでに以下のようなフォローアップを実施。
(1)内部チェック体制の強化、役員への定期報告制度の導入、資金使途確認の強化といった改善措置を講じた。
(2)借入人、保証人に対し、97年5月にそれぞれ一括繰上弁済と保証履行を請求し、その後保証人に対しては破産・清算の法的措置を講じた(現在手続き継続中)。
(3)貸付金を騙取した疑いのある借入人・保証人企業の役員を97年9月、中国において恵州市公安局に告発し、また、99年1月、日本において警視庁に刑事告訴した(2000年4月に被疑者のうち1名が日本において逮捕・起訴され、平成13年2月現在公判中)。
2) プロジェクト名:柏塘養鰻事業
3) 援助形態:
有償資金協力(海外投融資)
4) 年度:平成5年度
5) 資金:10.5億円
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