参考資料
1.会計検査院の決算検査報告に記述された事項のフォローアップ状況
1988年度(昭和63年度)
プロジェクト 決算検査報告における記述(要旨) フォローアップ 1) 国名:フィリピン 協力の対象となった施設が十分活用されていない。 91~92年にかけて追加的な無償資金協力が実施されるとともに、バギオ市自助努力により下水管渠の整備が進展したことにより、本施設の稼働状況も大幅に改善された。 2) プロジェクト名:
バギオ市下水処理施設建設計画3) 援助形態:無償資金協力 4) 年度:84年度 5) 金額:15.76億円 1) 国名:エジプト エジプト側の内貨予算不足で建物の建設が遅れたため、技術移転が遅延した。 建設工事が遅延している間も、日本側は建物が無くても行える協力及び助言を行った。建物完成後は効果的な技術移転が行えた為、協力実施時には年間4コースであった研修コースが相手側の自助努力により10コース開講されるなど、十分な成果を得ることができた。さらに産業界の要請に応じて特別コースを開講するなど、実施機関の能力の向上も見られた。
エジプト繊維産業界全体の技術水準が向上するなど状況の変化に対応し、プロジェクトの一層の効果を高めるため、プロジェクト終了後3年を経過した時点と97~98年度の2回に分けてアフターケア協力を実施した。プロジェクト終了から10年が経過し、同センターは当初の技術移転の遅延を解消して成果をあげている。2) プロジェクト名:
繊維研究開発センター3) 援助形態:
プロジェクト方式技術協力4) 協力期間:80年11月~90年3月 1) 国名:フィリピン フィリピン側の予算不足などにより鉄道車両修理基地の建設が遅延し、その結果、車両が十分に稼働せず、輸送量が下回っている。 90年2月に車両修理基地は完成し、借款資金で購入したスペアパーツ等を用いてフィリピン側が車両の修理を実施しており、輸送量も改善している。
一方、フィリピン国鉄全体が直面する経営等の問題については、92年には事業効果を一層高めるためにOECFが必要な提言などを行う援助効果促進調査を実施し、経営指導などに実施した。2) プロジェクト名:
国鉄通勤輸送強化事業 I・II3) 援助形態:
有償資金協力(2件とカウント)4) 年度:73年度、77年度 5) 金額:
18.98億円、30.14億円1) 国名:エジプト 円借款対象外である灌漑施設建設および入植事業の進捗が遅れているため、ポンプ場および変電施設が十分に稼働していない。 OECF事務所からの中間監理ミッションおよび本部からのミッションを派遣し、状況確認に努めた。また98年度に事後評価を実施。灌漑施設は99年に完成している。 2) プロジェクト名:
サラーム運河計画3) 援助形態:有償資金協力 4) 年度:81年度 5) 金額:46.00億円 1) 国名:ケニア 当初予期しえなかった経済情勢の悪化に伴うケニア政府側の内貨予算手当の不足によって事業が遅延している。 本事業自体は、目標区間の整備を達成出来なかったが、継続案件のタナ河流域道路整備計画の下で、本事業で供与した建設機械も使用しつつ同一区間の未完工部分につき道路整備中であった。
しかし、97年にエルニーニョ現象の影響により洪水が発生し本事業は大きな被害を受けた。その後、追加的支援の必要性から98年にOECFが現地で調査を行った。
現在、支援方針を検討中。2) プロジェクト名:
北東地域道路建設計画3) スキーム:有償資金協力 4) 年度:81年度 5) 金額:61.00億円
※89年度(平成元年度)決算検査においては、ODAプロジェクトにかかる指摘事項は無かった。 (99年7月現在)
BACK / 目次 |