*1:SMASSE:Strengthening of Mathematics and Science in Secondary Education Project


工業化を推し進めているケニアでは、その担い手となる人材の育成という観点から、初等中等教育の理数科教育の改善を主要課題として掲げている。日本は、1998年7月から5年間、ケニアのパイロット地域において、理数科の現職教員研修を支援する協力を実施し(SAMSSEI)、生徒中心の教授法・学習法や、生徒の達成度に従って授業計画を改善する方式などを定着させた。SMASSEの経験や成果は、ケニア国内のみならず、アフリカ近隣諸国の関心を集め、2002年には域内連携ネットワークSMASSE-WECSA(Strengthening of Mathematics and Science in Secondary Education Project in Western, Eastern, Central & Southern Africa)が設立された。
これらの成果を踏まえ、理数科教育の現職教員研修をケニア国内に全国展開すること、そして現在30カ国以上のアフリカ諸国が参加するSMASSE-WECSAネットワークを強化することを中核とするSMASSEIIが、2003年7月から5年間のプロジェクトとして実施されている。