*2:ファスト・トラック・イニシアティブ(FTI:Fast Track Initiative)
EFAダカール行動枠組み及びMDGs目標に含まれている「2015年までの初等教育の完全普及」の達成を実現するための低所得国とドナー国・機関のグローバルなイニシアティブで、世界銀行が主導し2002年に発足。2004年11月に開催された第4回FTIパートナーシップ会合で、対象国を全低所得国に拡大することが決定されている。目標達成に向けた適切な教育セクター計画を策定し、現地のドナー国・機関に承認された低所得国はFTI被支援国と認定され、ドナー側はこれらの国に対し優先的に支援を行うことが求められている。また、ドナーの数が少ないFTI被支援国は、「触媒基金」を通じて3年を上限とした資金援助を受けることが可能。FTIを通じた支援を希望する低所得国に対し適切な教育セクター計画の策定を支援するための「教育計画策定基金」も設置されている。2005年5月現在ブルキナ・ファソ、ニジェール、ギニア、モーリタニア、ガンビア、モザンビーク、ガーナ、エチオピア、ニカラグア、ホンジュラス、ガイアナ、ベトナム、イエメンの13か国がFTI被支援国であり、日本はこれらの国のほとんどで基礎教育分野の支援を実施している。