注9:


当初、タイ政府はマプタプット、レムチャバン両港の建設を計画していたが、タイに構造調整融資を供与していた世界銀行は、同計画への投資は非経済的であるとして、当時タイ最大の港であったクロントイ港と軍用港として建設されていたサタヒップ港の活用を推薦した。これに対して日本はタイ政府の意向を尊重し、円借款による両港への援助という形でタイ政府を支援した。最終的にタイ政府は1985年、マプタプット、レムチャバン両港の建設を閣議決定し、自国の開発計画に対するオーナーシップを発揮した。