注2
1987年、中曽根総理大臣(当時)が、同年5月に発表された緊急経済対策の中に含まれていた途上国に対する200億ドルの資金環流措置と、1986年以降国際機関を通じて行ってきた100億ドルの資金環流措置を合わせて「300億ドルの資金環流措置」として公約、発表したもの。その後、1989年のアルシュ・サミットでさらに350億ドル追加し、5年間で650億ドル以上への拡充を表明した(うち、100億ドル以上をフィリピンやメキシコなどの新債務戦略適用国にOECF及び日本輸出入銀行を通じて供与)。結局、1992年までに672億ドルの実績をあげ、公表された数値目標を達成した。(国際協力銀行『海外経済協力基金史』2003年、p.51)