(注17)
この目的のため、我が国は地球地図、地球観測及びアジア太平洋環境イノベーション戦略を推進している。地球地図は基盤的デジタル地理情報を途上国への地理情報技術の技術移転の促進と合わせて整備することを目的としたプロジェクト(1992年開始、現在120ヶ国が参加、国土交通省)。地球観測は人工衛星による観測、地上設備によるデータ受信などを含めた地球観測システムを構築し、地球環境問題の解明や生活の向上に役立てることを目的としている(1992年開始、宇宙開発事業団(NASDA))。アジア太平洋環境イノベーション戦略は、統合的環境モニタリング・評価体制の構築や環境戦略オプションの研究を通じて、途上国の環境保全政策の形成を支援することを目的としている(2002年7月発足、環境省)。この他にも、黄砂観測体制の整備や、砂漠化のモニタリングの実施を支援する取組を推進している(いずれも環境省)。