(注13)多様なニーズに配慮した学校関連施設の建設
特に、途上国においては初等教育における教室不足等の理由で二部制、三部制授業を余儀なくされている。そのような状況において基礎教育の拡充には基盤としてのハード面での整備が不可欠であり、円借款、一般プロジェクト無償、草の根無償等を活用して、従来通り校舎等の整備、機材の供与などハード面の支援を継続する。その際、維持管理・持続的実施の確保に配慮しつつ、教育環境の質の向上や、地域における教育施設の有用性の観点から、施設の付加価値(例えば、トイレ、給水施設、運動場などの整備、校舎の防災拠点としての活用(災害時の避難場所等)、地域コミュニティの集会所としての機能の付与)を高めるとともに、そうしたハード面の整備と併せて、学校保健といった専門家派遣等により前述の教育の質の向上を実現するためのソフト面の支援を一体的に実施する。