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国際社会とわたしたち
開発途上国と日本の関係
貿易からみた相互依存関係
日本は地球上の住居可能面積の0.1%、人口の2.6%を占めていますが、さしたる資源を保有しておらず、食糧の自給も困難です。日本は、先進国の中では食糧や資源・エネルギーなどをはじめ、海外依存度が高いという特徴をもつ国です。
日本は原材料や資源を海外から輸入し、それを高い技術力で加工し、高品質の工業製品として海外諸国に輸出することで外貨を獲得して経済発展を遂げてきました。
日本の開発途上国への海外依存度について言えば、エネルギー資源の依存度が極めて高く、原油をはじめ天然ガス、原子力発電用のウランなどのほとんどを海外に依存しています。このほか、鉄鉱石、天然ゴム、木材などの原材料、食肉、海老やマグロなどの水産物などの食料品の多くを海外に依存しています。
 これらの資源や原材料などの品目の中には、一品目だけでも輸入が途絶すれば、日本の基幹産業の操業や製品の完成が困難となるものもあります。
日本の貿易について見ると、輸出額では先進国の割合は全体の53.8%、開発途上国の割合は40.2%となっています。また、輸入額では先進国の割合は全体の44.9%、開発途上国の割合は48.4%となっています(1999年)。
日本の品目別輸出では、化学肥料の90%が開発途上国向けとなっており、以下、船舶が89%、家庭用冷蔵庫が61%、時計が80%となっています。輸入では、コーヒー豆の99%、天然ガスの83%、原油の98%、天然ゴムの99%が開発途上国からのものです(1999年)。

(「開発教育・国際理解教育ハンドブック」参照)
日本と途上国は互いに支えあっています
日本は世界でもっとも経済や産業が発達した国のひとつとして、さまざまな製品や技術を海外に輸出して生活の安定を保っています。
しかしその一方では、産業の土台となる石油・木材などの原材料や、生活に必要な食材、衣料品などの多くを途上国からの輸入によってまかなっています。
このように大切なパートナーである途上国に対して日本が援助を行うことは、その国のくらし向きを良くするのに役立つばかりか、途上国の安定や発展によって日本の安全や繁栄を支えるためにも欠かせないことといえます。

(外務省パンフレット「ODA-世界と地球の未来のために」より)
より良い地球の未来を築くために
グローバル化の進展するなかで、地球上には、依然として貧困や飢餓、民族的・宗教的な対立や紛争、テロ、自由・人権や民主主義の抑圧、男女の格差など数多くの問題が存在し、それらが複雑に絡み合っています。これらの問題のなかには、地球の温暖化をはじめとする環境問題、HIV/AIDSなどの感染症のように地球的規模の問題として、国境を超え、人間にとって大きな脅威となっているものも少なくありません。これらの問題に対しては、世界中の国々や人びとが力を合わせて取り組んでいく必要があります。
途上国を悩ませているさまざまな問題に目を向けるのは地球の未来と世界の平和を守るためであり、日本自身の将来を支えるためでもあります。

(外務省パンフレット「ODA-世界と地球の未来のためにより)
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