29ODA評価 年次報告書2022ルワンダ国別評価提言1:貧困層が裨益する開発の継続的な推進対応策の実施状況栄養に係る円借款事業の効果の定着と更なる発現のために、栄養アドバイザーを派遣し、栄養普及のための政府の計画策定やモニタリングへの支援をしている。水・衛生分野においては、技術協力プロジェクト「キガリ市水道事業体運営改善プロジェクト」を開始し、キガリ市の水道事業体のサービス強化や無収水(漏水や盗水により料金徴収ができない水)対策の強化を通じた貧困層を含む水の安定供給を支援している。教育分野においても「ICTを活用した初等理数科学びの改善プロジェクト」を開始し、教育のデジタル化を推進することで教育の質とアクセスの向上を支援している。また、日本NGO連携無償資金協力による支援も継続しており、農村部での収入創出・雇用創出のために、農村部の貧困層を含む地域住民を対象に道路整備に係る職業訓練などを実施している。提言2:アフリカ地域の情報通信技術(ICT)分野等の知識ハブを目指すルワンダの後押し対応策の実施状況ICT分野における技術協力プロジェクト「デジタル・イノベーション促進プロジェクト」では、ルワンダ商工会議所のネットワークを活用し、現地パートナーの紹介や実証事業選定における協力を得つつ連携していくことを検討している。また、同技術協力プロジェクトやビジネス・イノベージョン創出に向けた起業家支援プロジェクト「Project NINJA」において、近隣国とのネットワーキングの機会を創出している。提言3:日本企業等の多様なアクターとの連携促進対応策の実施状況知日派のルワンダ人人材の育成、ルワンダ企業と日本企業との間のネットワークの活用促進に向け、アフリカの若者のための産業人材育成イニシアティブ(ABEイニシアティブ)を継続し、日本国内の企業とのマッチング機会を創出している。ICT分野の技術協力プロジェクト「デジタル・イノベーション促進プロジェクト」を開始し、引き続き両国企業の協働機会を設けることに努める。また、ルワンダ大学で継続的に日本の開発について講義を行うJICAチェアの取組を開始し、大学との連携促進も行っている。提言4:東アフリカ共同体(EAC)地域全体の経済連対応策の実施状況EAC加盟国の情勢を注視しつつ、従来実施してきたワン・ストップ・ボーダー・ポスト(OSBP。通常は出国側、入国側でそれぞれ輸出入の手続きを要するところを、1回で済ますことにより、物流の促進を図るもの)設立支援及び能力強化のための研修に加え、国際機関を通じた無償資金協力によるX線スキャナー等の調達や国境における保健状況の基礎調査等、多様な支援・調査を実施している。提言5:EACやアフリカ大湖地域等地域事情のより積対応策の実施状況今後の国別開発協力方針の改定の際には、引き続き地域事情を考慮した上、その結果を可能な限り反映させることを検討している。提言6:国際機関拠出金・草の根人間の安全保障無償対応策の実施状況国際機関拠出金の案件に係る引き渡し式の様子や草の根・人間の安全保障無償資金協力の案件内容など、日本の対ルワンダODAに関する情報を在ルワンダ日本国大使館ホームページに掲載した。携支援の強化極的な考慮と情報公開に関わる情報公開促進
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