広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/特別号No.36/2006年10月20日発行

 ODAメールマガジン特別号No.36は、関口知宏さんによるモンゴル取材のご報告をお届けします。

モンゴル地図

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ODA広報テレビ番組「関口知宏の地球サポーター」関口知宏さんによるモンゴル取材のご報告  ―地球サポーターの「絵日記」より抜粋

絵日記の詳細は、番組ホームページからもご覧いただけます。
http://www.tv-tokyo.co.jp/chikyu-s/

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『9月頭なのに雪!!』

絵日記 取材初日はモンゴルの初雪
取材初日はモンゴルの初雪

人と車で賑わうウランバートル
人と車で賑わうウランバートル

 モンゴルでまず待ち受けていたのは、なんと9月の雪...。昨日の東京では34℃だったというのに。どうやら僕は首都のウランバートルの初雪に出くわしたようです。いくら寒いと聞いてはいても、まさか雪まで降るとは思いもよらなかったので、持ってきた服をどんなに着こんでも寒いっす。どうしよう(日昼は半ソデOKと聞いていた)。

 これからモンゴルにおける日本の援助を見ていくのだけれど、まずこのウランバートルで感じたのは、交通事情の悪さ。道もひどいけど、人や車が我先にと突っ込んできては渋滞する混沌とした状態で、とても危険です。

 しかし10年後は全く違っているだろうなと思います。逆に10年前は、車を持っている人の名前をみんなが知っているほど、ここ首都でも車が少なかったそうなのです。今ウランバートルは、急激な人口増、急激な変化で、様々な問題を抱えているようです。

 一体この首都は、今後10年間でどのような発展を遂げるのでしょうか。そしてまた、それを援助している外国の中でも特に大きなウェイトを占めている日本は、どのような役割を果たしてゆくのでしょうか。これからの一週間が楽しみになりました。

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『水を汲む少年の未来』

ゲル地区で会ったオドゴンボルドくん
ゲル地区で会った
オドゴンボルドくん
オドゴンボルドくんのお姉さんが作ったお昼をご馳走に
オドゴンボルドくんの
お姉さんが作ったお昼をご馳走に

 物不足の時代を終えて発展し始めたモンゴルの首都ウランバートルで、彼は沢山の兄姉のもとに生まれました。窓からさす昼の陽の光に映し出された、料理中の姉の姿や、建設の仕事が休みの日に、庭のゲルを作っている兄の姿を見ながら、彼は自分に与えられた水汲みの役割を果たし、共に家庭料理を食べます。

 きっと彼はこれから、めまぐるしく変わってゆくウランバートルを見ながら、大人になってゆくことでしょう。やがて物が豊かになって、時にそれに焦燥感を覚えて、不意にあの兄姉の姿を思い出し、ふとかつての素朴な自分に変えるような体験をするかも知れません。彼は今、かけがえのない思い出の時を過ごしているのかもしれません。

 物不足の時代を終えて既に飽食の時代を迎えていた日本の首都東京で、僕は一人っ子として生まれました。昼はいつも学校なので、夜のテレビ番組やテレビゲームなど、次々と生み出される現代的な遊びを楽しみ、家族が揃わない時はいつでも外食が出来、時代が思い付く限りの自由を堪能しました。水汲みの仕事が無かった代わりに、兄弟もいませんでした。

 そして、物の豊かさと引き換えに心の豊かさを失った人々が、いたずらに刺激を求めて切那に陥ってゆくのを、何人も何人も見て来ました。東京を離れ、様々な場所を旅するようになった今、初めて心の呼吸が出来るようになった気がします。

 神様から見たら、どちらを”豊か”と言うでしょうか。きっと我々人間が考えるそれとは全く違って、彼にも僕にも”Only 1の役割”とそれに必要な”Only 1の豊かさ”をお与えになった気がしました。

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『システムって大切なのね』

絵日記 ゴミの山で資源ゴミを集める人々
ゴミの山で資源ゴミを集める人々

 近年急激に増えている、ウランバートルのゴミについて取材しました。ゴミの分別や回収方法がシステム化されていないので、ゴミ回収の人たちも、ゴミの集められる山で働く人たちも、日本に比べて大変なロスを強いられているのが分かりました。

 日本が改善した箇所を見ると、そこは見違えるようでした。経験者が指導するシステムの確立が導き出す効率化は、本当に驚くべきものですね。目からウロコが落ちる思いさえします。ゴミ回収車が音楽を鳴らして走るだけで、ゴミの回収率は格段に上がりました。ゴミの山で働く人々をグループ化するだけで、好き勝手に働いていた時よりも良くなりました。そしてまだまだそこかしこに、改善の余地があるのです。

 “援助”と聞くと、真っ先にお金のことだと思いがちだけど、このウランバートルの案件で起きていることは、システムの伝授、即ち“知恵”の伝授でした。これは素晴らしいことです。“知恵抜きのお金”よりも“知恵のあるシステム”の方が現実的にサポートになるという事実は、“善”という言葉を聞いた時に距離感や非現実感を感じる冷めた心に、なつかしい温もりと、強い現実感が帰って来る思いがするからです。

 僕は、サポートが現実に進んでいるという事実は勿論、現実的なサポートというものが存在するという事実自体に、とても救われる思いがしました。

関口知宏 



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