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ODAメールマガジン/特別号No.14/2005年7月4日発行

 ODAメールマガジン特別号No.14は、ご登録者の皆様に、ニカラグアから「ニカラグアにおける対人地雷対策支援」をお届けします。


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ニカラグアにおける対人地雷対策支援 原稿執筆:在ニカラグア日本大使館 阿南 宏扶 専門調査員

 ニカラグアは中米に位置する人口約550万人の国です。
 面積は北海道と九州を合わせた程の大きさです。
 1人当たりGDPは約800ドルで、西半球ではハイチに次いで2番目に貧しい国です。

 ニカラグアは1980年代に約10年間に渡る内戦を経験した国ですが、1990年に大統領選挙が行われて以来、民主主義のもと社会経済復興が進んでいます。

 2004年には5.1%の経済成長を達成しました。
 しかし、内戦の残した負の遺産はそう簡単には無くならないものです。
 その中でも、特に内戦中に埋められた対人地雷は、現在も多くのニカラグア人の安全を脅かしています。

 内戦中、ニカラグアでは対人地雷が135,643発埋設、133,435発貯蔵されました。
 そして、埋設された地雷は終戦後、現在までに最低76人の死者、731人の負傷者を出しています。

 また、ニカラグアは1998年にハリケーン・ミッチに襲われたため、洪水や地崩れによって地雷が埋設された場所から移動してしまい、埋設記録地図から所在場所が変わってしまっているため、除去も困難が伴います。

 日本は1997年にカナダのオタワで批准された、「対人地雷全面禁止条約」(オタワ条約)の締結国であり、同年対人地雷対策支援政策として「犠牲者ゼロ・プログラム」を発表し、「普遍的かつ実効的な条約の作成」と「地雷除去活動・犠牲者支援」を2本柱とした国際援助を行っています。

 ニカラグアも同じくオタワ条約の締結国であり、「対人地雷全廃」を目指しているところ、日本はニカラグアにおける地雷除去活動と犠牲者を出さなくするための活動を積極的に支援しています。

 これまで、日本は無償資金援助の見返り資金によって2001年に地雷除去機2台を購入したのを皮切りに、約3年半に渡って同機械による地雷除去作業の運営経費を支出しており、12,000発以上の地雷除去に貢献しています。

 また、地雷除去のための機材や部隊が地雷除去作業現場に入れるようにするために、69kmの農道建設も行っています。

見返り資金援助によって調達された除去機。1日に約50~60個の地雷を破壊することができる。従来の人間の手による方法は危険を伴うだけでなく、一部隊あたり1日に5~6個の地雷しか破壊できなかった。 見返り資金援助によって調達された除去機。1日に約50~60個の地雷を破壊することができる。従来の人間の手による方法は危険を伴うだけでなく、一部隊あたり1日に5~6個の地雷しか破壊できなかった。

 2003年7月から2004年12月には、UNICEFの日本基金によって、「ニカラグアにおける地雷及び爆破装置による事故防止のための情報・教育」プロジェクトが実施されました。

 同プロジェクトは、地雷事故の危険性が高いとされる地域において、市民に地雷事故防止のための能力強化を行い、特に地雷の危険に最も晒されている児童を、地雷事故防止プロモーターとして訓練し、キャンペーンが実施されました。

 同プロジェクトはUNICEFによって、「警告の声」(Voces de Alerta)と題されたVTRとしてドキュメンタリー化され、ニカラグアの民間テレビ局カナル2(2チャンネル)の番組「プリメラ・オラ」(平日午前7時00分~9時00分放送)で全国放映されました。

 去る6月19日に私は同番組に出演し、ニカラグアにおける日本の対人地雷対策支援について紹介する機会を与えられました。

 同テレビ局は、ニカラグア国内のテレビ視聴率の平均47%を占めていることもあり、反響は大きく、生放送中に視聴者から多くのコメントが電話で寄せられ、改めて地雷対策の必要性と、ニカラグア人の関心の高さを認識させられました。

 また、日本の援助が真にニカラグア人の役に立っており、本当に感謝されていることを実感しました。

 地雷除去作業や地雷事故防止キャンペーンが、現地地方自治体、市民社会、そして住民の積極的な参加・協力を通して実施されていることからも、地雷による危険を無くしたいというニカラグア人の強い思いが伝わってきます。

 ニカラグアは2006年12月までの地雷完全除去を目指しており、在ニカラグア日本大使館も引き続き地雷除去作業を支援していく方針です。
 昨年11月には見返り資金による新たな最新型の地雷除去機の購入が承認されました。

 ニカラグアは人口の約4割が農業に従事する農業国です。
 地雷の危険性は農業の生産性をも低めています。
 従って、地雷除去はニカラグアにとって人間の安全保障という目的だけではなく、将来の生産性向上に繋がる大きな意味を持っています。
 また、地雷除去は地雷が除去されなかった場合と比較すると、現在の住民だけではなく、将来生まれてくる世代にもずっと裨益し続ける永久的な効果を持っていると言えるでしょう。

 私も大使館の一員として、日本の行う地雷除去支援がより効果的・効率的に行われ、ニカラグアと日本の共有する「対人地雷全面禁止」という目的が確実に達成できるよう、引き続き努力していきたいと思っています。



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