広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2006年8月9日発行 第96号

 ODAメールマガジン第96号は、モンゴルから「大モンゴル建国800年~草原の国モンゴル」「日本とモンゴルの架け橋」をお届けします。

モンゴル地図

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ドミニカ共和国の「貿易投資促進人材育成センター建設計画」に対する無償資金協力について
第10回ODA出前講座 開催報告(九州大学)
政策評価法に基づく事前評価書(ペルー共和国)
ペルー共和国の「タララ漁港拡張・近代化計画(第2期)」に対する無償資金協力について
マラウイの「リロングウェ地下水開発計画(2/3期)」に対する無償資金協力について
レバノンに対する我が国の緊急人道支援
平成18年度外務省委嘱 「無償資金協力におけるプロジェクト・レベル事後評価」(医療/保健セクター)及び(教育/人づくりセクター)評価関連業務委嘱先選定のための企画書(プロポーザル)等提出招請の調達情報
世界食糧計画(WFP)を通じたアフリカ諸国に対する食糧援助について
ウズベキスタン障害児の栄養改善事業への支援
インドネシアにおける「西ヌサトゥンガラ州橋梁建設計画」他一件に対する無償資金協力について
ガイアナ協同共和国の「コリバートン給水計画(第1期)」に対する無償資金協力について
無償資金協力(入札結果等の公表)(平成18年度)
無償資金協力(入札結果等の公表)(平成17年度)
無償資金協力(入札結果等の公表)(平成16年度)
無償資金協力実施適正会議(第26回会合)議事録
フィリピンの「人材育成奨学計画」に対する無償資金協力について
エチオピア連邦民主共和国に対する債務救済措置(債務免除方式)について
ミャンマーに対する緊急無償資金協力について(ポリオ予防接種に対する支援)
エクアドルにおけるトゥングラウア火山噴火による災害に対する緊急援助について
ウガンダの「東部ウガンダ医療施設改善計画(第2期)及び「カンパラ市内交通事情改善計画(第2期)」に対する無償資金協力について
ナイジェリアに対する無償資金協力「小学校建設計画(第三期)」について
世界の国の報道から(中国)
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大モンゴル建国800年~草原の国モンゴル 原稿執筆:在モンゴル日本大使館 佐藤 裕 一等書記官

 2006年は、チンギス・ハーンが1206年にモンゴル帝国を樹立して800年目にあたる記念すべき年にあたります。モンゴル帝国は、東は黄海、西は黒海、南はアラビア海まで、ユーラシア大陸の8割以上を支配した史上最大の国家で、そんな世界史の英雄チンギス・ハーンの末裔たちが暮らしているのがモンゴルです。

夏の祭典ナーダム開会式の様子
夏の祭典ナーダム開会式の様子

 モンゴルの夏は、見渡す限り緑の絨毯を敷き詰めたようななだらかな草原が延々と続き、山羊や羊がのんびりと草を食んでいる景色は心安らぐものがあります。特に今夏は「建国800年」に関連したイベントが数多く開催されていることから、数多くの観光客が当地を訪れています。一方、冬は日中の最高気温もマイナスの日々が続き、最低気温が氷点下30度以下になる日も珍しくない文字通り極寒の厳しい日々が続きます。

 モンゴルは1990年までは旧ソビエト連邦の「16番目の共和国」と呼ばれるほど忠実な親ソ路線を堅持する社会主義国家であり、日「モ」関係は必ずしも良好とはいえない状況が続いていましたが、モンゴルが1990年に市場経済への移行を決定して以降、我が国はモンゴルの民主化を積極的に支援し、パーツの供給が途絶えた火力発電所の改修、モンゴル鉄道の基盤整備、首都ウランバートルの通信インフラの整備、市民の生活の足である公共バスの供与など、数多くの支援を行ってきました。

 これらの経済協力を通じ、日「モ」関係は中心に急速に発展してきており、2005年にモンゴルで実施した対日世論調査では、「日本に対し親しみを感じる」と回答した者が全体の7割を超える程の親日国となっています。

 近年では、経済活動も活発になり、2004年度のGDP成長率は10.6%を記録するなど、マクロ経済は好調です。我が国はこれまでの市場経済移行後の緊急支援的な援助形態より、社会の持続的発展に軸足を移行させるべく、2004年11月に新たな対モンゴル国別援助計画を策定し、(1)市場経済を担う制度整備・人材育成支援、(2)地方開発支援、(3)環境保全、(4)経済活動促進のためのインフラ整備支援、を対モンゴル支援の重点分野に選定し、引き続きモンゴルの持続的な発展を支援しています。

写真


「日本とモンゴルの架け橋」原稿執筆:モンゴル・日本人材開発センター 荒井 順一 業務調整員

 モンゴル・日本センター(以下、「センター」と記す)はモンゴルの市場経済化に必要な人材を育成すること、情報サービス・各種プログラムを通じて日本・モンゴル両国の相互理解を促進することを目的として日本国政府の無償資金協力にてモンゴル国立大学に供与されました。現在のところ運営はJICAの「日本・モンゴル人材開発センタープロジェクト」で実施しており、2002年6月の開所から丸4年を迎えました。

 センターではビジネスコース、日本語コース、PC・ITコースなど様々なコースを実施していますが、2006年に初めて開講したコースに「日本語観光ガイド養成実践講座」(以下、「ガイドコース」と記す)があります。観光は鉱業、カシミア等の牧畜産品と並びモンゴルの三大産業の一つです。2006年はモンゴル帝国建国800周年であることから日本人観光客の増加が予想されていましたが、その一方で観光ガイドに対する苦情もこれまで数多く寄せられており、モンゴルを専門に扱っている日本の旅行会社では観光シーズンを前に優秀な観光ガイドをどう確保するのかが重要な課題となっていました。

 そこで今年3月にモンゴルの旅行業界関係者を対象に「日本人観光客は何を求めているのか」というテーマで観光セミナーを実施し、4月のガイドコースでは苦情の多かったマナーや言葉遣い、モンゴルの歴史や文化・生活習慣等の分かりやすいガイド方法などを講義や首都ウランバートル市内・旧跡カラコルムでの実習を通じて指導しました。

 今年は4月1日から12月末まで日本人はモンゴルの短期滞在査証が不要であることが追い風となり、上半期の日本人観光客数が昨年比で約30%増加しています。800周年にちなみ、現在各地で様々なイベントが開催されていますが、会場や観光名所でガイドコースの修了生が活躍しているところを見かけることも多く、質の高いサービスを提供することにより日本人観光客に満足していただき、モンゴルへのリピーターが増えることを期待しています。

 またセンターでは開所以来、日本語の普及に努めてきました。開所当初はウランバートルを中心に活動を行ってきましたが、その後地方から日本語を学びたいという声が寄せられ、地方でのセミナーや日本語一日体験授業等を実施しました。しかしモンゴルは面積が約156万平方キロメートル(日本の約4倍)、人口が約250万人(日本の約50分の1)で、世界一人口密度が低く、また人口が分散していることから地方展開は容易ではありません。そのため解決策の一つとして「ラジオ日本語講座」を企画・実施しました。

ラジオ日本語講座の収録風景
ラジオ日本語講座の収録風景

 全100回の講義を週に2回ずつ短波を使いモンゴル全土に放送し、テキストを使って自宅で学習できるようにし、さらに放送を聴くことができない人たちのためにCDの販売や、ホームページ上からストリーミング配信を行いました。放送は2005年8月2日から2006年7月13日まで行われましたが、その間にウランバートルから1,000キロメートル以上離れた遊牧民の方や刑務所の受刑者からファンレターが届くなど、予想以上の反響がありました。今後も日本とモンゴルの相互理解がさらに促進されるようセンターの事業展開をしていきたいと思っています。

ラジオ日本語講座を聞きながら勉強している遊牧民
ラジオ日本語講座を聞きながら勉強している遊牧民


編集・発行 外務省国際協力局(〒100-8919 千代田区霞が関2-2-1)
8月1日より旧経済協力局は「国際協力局」になりました。

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