広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2006年5月24日発行 第91号

 ODAメールマガジン第91号は、ボリビアから「心和む国~ボリビア~」「視覚障害者の自立支援プロジェクト~技術訓練センター建設を通じて」をお届けします。


お詫び

 第90号では一部写真の配置に間違いがありましたことを深くお詫び申し上げます。
 正しくは、下記URLの通りです。
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/mail/bn_90.html


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対インド国別援助計画(PDF)
個別の評価報告 2005年度(全文)
個別の評価報告 2005年度(概要版)
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経済協力評価報告書 2005
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政策評価法に基づく事前評価書(エクアドル共和国)
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平成18年度委託調査「途上国の評価・モニタリング能力構築に向けたドナー支援にかかる状況調査」の調達情報
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イラク(サマーワを含むムサンナー県)におけるムサンナー県国境警察に対する機材の供与式について
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 なお、このODAメールマガジンでは、ODAの現場で働いている人々や実際にODAを視察した方々の生の声をお伝えしておりますので、本メルマガに掲載されている意見は執筆者個人の意見であり、政府の立場を示すものではありません。


心和む国~ボリビア~
原稿執筆:在ボリビア日本大使館 三上 綾子 二等書記官

 南米に位置するボリビアは、面積109.8万平方キロメートル(約日本の3倍)、人口880万人の内陸国。首都ラパスは世界最高地3,650メートルにあり、碧い空とアンデスが美しい魅力的な街です。
 国土の5分の1がこういった3,500メートル以上の高地ですが、同じく国土の5分の1を占める渓谷地帯、そしてアマゾン支流域を含む広大な平原地帯と、その国土・気候は変化に富んでいます。

3,800メートル地点にあるチチカカ湖 ラパス市街から望むイリマニ
3,800メートル地点にあるチチカカ湖 ラパス市街から望むイリマニ
平原地帯(サンタクルス周辺)
平原地帯(サンタクルス周辺)

 公用語はスペイン語の他、アイマラ語、ケチュア語とこちらも多種多様。
 先住民が53%と数の上では最大ですが、1825年の独立以来、国の政治・経済は、初の先住民出身の大統領エボ・モラレス氏率いるMAS党が本年初頭に政権をとるまで、一部のヨーロッパ系ボリビア人が支配してきたとされています。

 最近国有化を宣言した世界有数の埋蔵量を誇る天然ガスをはじめ、亜鉛、鉛、銀と多くの天然資源に恵まれながらも、ボリビアは南米の最貧国。貧困率は全国で63%、農村部では実に84%(出典INE(ボリビア国家統計局))とその状況は深刻です。

 現在ボリビアに対しては多くのドナーがその活動を展開していますが、二国間援助では、米国、スペイン、オランダ、ドイツに続き、現在日本は5位。
 この他にも多くのマルチ、バイのドナーがボリビアに対し援助を行っており、定期的にこれらのドナーが集まって会合を開くなど、ドナーコミュニティが形成されています。
 そのため当地では援助効果向上に向けた、援助協調、調和化にかかる議論が活発です。

 日本が対ボリビア援助を展開するに当たっては、人間の安全保障の視点の下、(1)社会開発、(2)生産性向上、及び(3)制度・ガバナンス支援の3本柱を重視しています。
 具体的に案件を検討するにあたっては、大使館、JICA事務所、JBIC(リマ)、JETRO(リマ)のメンバーで構成される「現地ODAタスクフォース」が中心となって、限りある援助資源をいかに有効な形で投入することができるのか、連日検討を重ねています。

日本の援助で建てられた学校に通う子供たち(草の根・人間の安全保障無償)
日本の援助で建てられた学校に通う子供たち
(草の根・人間の安全保障無償)

 ボリビアには日系人が約13,600人いるとされ、彼らの地道な活動があったからでしょうか、政府関係者のみならず一般国民においても親日感情の強い国です。
 美しい景色はもちろんですが、素朴な彼らの人柄そして親日の感情と、ここボリビアは心を和ませてくれます。

日系人移住地 市場の風景
日系人移住地 市場の風景

 日本はトップドナーではないものの、その援助に対する評価は高く、重要な友好国としてとらえられています。
 モラレス政権は、とかくその過激ともとれる発言に注目が集まりがちですが、その基本方針は先住民に重点をおいた貧困削減にあります。
 この分野におけるボリビア側の日本に対する期待は大きく、これに応え、ボリビアの発展のために日本として何がお手伝いできるのか、今後も当地タスクフォースを中心にこれからも活発に議論を重ねて行きたいと思います。



視覚障害者の自立支援プロジェクト~技術訓練センター建設を通じて 原稿執筆:在ボリビア日本大使館 小泉 真美 外部委嘱員

 海抜3,600メートルの強い日差しの下、空地にはテントが建てられ、その前に並べられた椅子には、質素ながらも正装して満面笑顔の若者たちが座っている。
 少し外れたところには、パソコンに向かい何かを一心に打ち続ける青年がいる。
 付き添っている男性が我々に説明した。
 「これは視聴覚障害者専用のプログラムです。画面は見えなくても自分の打ち込んだ文章を音声化して読めるんですよ。」
 彼らは皆、視覚障害を持った若者たちであった。

 2005年7月、私たちはラパス市内に位置するルイス・ブライレ技術訓練及びリハビリセンターの新校舎着工式に参加していた。

 南米でも最貧国のボリビアは、健常者の基礎教育サービスすら十分に行き渡っておらず、障害者支援には手が及ばないといった状況である。
 障害を持つ人々のほとんどは、適切な訓練や教育を受ける場もなく、家に引きこもらざるを得ない状態に置かれている。
 ラパス市内でも、視聴覚障害者が路上で太鼓や民族楽器を吹きながら、道行く人にお金を乞う悲しい姿がよく見かけられる。

 そんな中、「ボリビア視覚障害者協会」は自分たちの力で障害者の置かれている環境を改善させようと、視聴覚障害を持つ人々の社会参加と自立を支援することを目的とする「ルイス・ブライレ技術訓練及びリハビリセンター整備計画」を立ち上げ、当館へ草の根・人間の安全保障無償資金協力による資金援助を申請してきた。
 そのプロジェクトがこの日ついに着工に至ったのである。

建設が終了し、引渡しが間近の校舎
建設が終了し、引渡しが間近の校舎

 その数か月後、同協会より「建設がほぼ終了したのでぜひ見に来てほしい」との電話をもらい、センターを訪問した。

 プロジェクト実施の中心人物である同協会ラパス支部長のビクトル・ニナ氏は、自身も視覚障害を持ちながら大学を卒業し、同じような障害を持つ仲間たちを助けている。
 とにかく明るく、声が大きく、いつも前向きな彼の姿勢には、我々も励まされる。同氏は「このプロジェクトが実施できることになり、力を合わせて仕事をすることができるのを皆一番喜んでいるんです。」と何度も私たちに話してくれた。

技術訓練に使用される編み機の様子を確かめる 学校関係者 引渡し式の準備をする学校関係者。右から2番目がニナ氏
技術訓練に使用される
編み機の様子を確かめる
学校関係者
引渡し式の準備をする
学校関係者。
右から2番目がニナ氏

 建設の終了を喜ぶ学校関係者らと握手を交わしながら、このプロジェクトをきっかけとして、障害を持つ人々が自らの手で社会参加の道を切り拓いていく機会が広がることを心より願った。



編集・発行 外務省経済協力局(〒100-8919 千代田区霞が関2-2-1)

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