広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2005年7月6日発行 第70号

 ODAメールマガジン第70号は、「地球を学び、未来をつくる!~第二回開発教育/国際理解教育コンクール~」作品募集のご案内、バングラデシュから「生活向上の「機会」を提供する援助」、エチオピアから「陽気で心にしみる、エチオピアの卒業式」をお届けします。


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New!ODAホームページ新着情報
対バングラデシュ国別援助計画改定に関する意見交換会の御案内
日本NGO支援無償資金協力(平成17年度の交換公文締結日別)
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また、外務省ホームページODAコーナーでは、新着情報を次々と更新しておりますので、是非ご覧下さい。
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 なお、このODAメールマガジンでは、ODAの現場で働いている人々や実際にODAを視察した方々の生の声をお伝えしておりますので、本メルマガに掲載されている意見は執筆者個人の意見であり、政府の立場を示すものではありません。


「地球を学び、未来をつくる!~第二回 開発教育/国際理解教育コンクール~」作品募集中!
地球を学び、未来をつくる!

 授業において、子どもたちと先生が楽しくコミュニケーションを取りながら、国際協力と国際理解の必要性について学び、今後の開発教育と国際理解教育の普及促進を図る目的で、第二回開発教育/国際理解教育コンクールを開催します。入賞作品につきましては、外務省ODAホームページや国際協力フェスティバル(10月開催予定)にて紹介します。

 開発教育は、開発途上国などを理解し、開発問題やその解決について主体的に考える能力を養うことをねらいとする教育活動の事を言います。

応募部門

 (1)映像素材部門(2)教材部門(3)実践授業例部門

応募資格

 個人・団体問わず、開発教育/国際理解教育に関心のある方であれば、特に制限はありません。

募集期間

 2005年6月22日(水曜日)~2005年9月6日(火曜日)必着

応募方法

 所定の応募用紙(パンフレット裏面または、ホームページよりダウンロード)に必要事項を記入し、締切り日までに郵送してください。
 詳細は下記のアドレスをご覧下さい。

 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/edu/contest.html

 応募にあたっては応募規定をお読みください。応募作品を送付する場合は。作品が損傷および破損しない形での送付をお願いします

賞

 3つの応募部門それぞれにおいて下記の賞を選考します。

 外務大臣賞(1作品)
 経済協力局長賞(1~2作品)
 入選(数作品)

 入賞者には表彰状を授与し、副賞として教育ツールを贈呈します。
 大賞入賞者は、平成18年度の海外ODA事業の施策(「ODA民間モニター」などを予定しています)へご同行いただけます。
 入賞作品は、外務省ODAホームページに公開するとともに、今後の学校授業で利用可能とします。また、「国際協力フェスティバル2005(仮称)」のイベント会場において、入賞作品を展示・紹介するとともに、入賞作品を使ったワークショップや講演会などのイベントを開催する予定です。

お問い合わせ先・応募先

「地球を学び、未来をつくる!
 ~第二回 開発教育/国際理解教育コンクール~」事務局係

 〒106-8566 東京都港区南麻布1-6-15 アーバンネット麻布ビル7階
 NTTラーニングシステムズ株式会社 インターネット事業部内
 電話:03-5440-4519 ファクス:03-5440-4210
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/edu/contest.html

 電話受付時間 10時00分~17時00分 (土曜・日曜・祝日を除く平日のみ)
 おお問い合わせに関しては、ご回答にお時間をいただく場合があります。



生活向上の「機会」を提供する援助 原稿執筆:在バングラデシュ 特定非営利活動法人 シャプラニール=市民による海外協力の会ダッカ事務所長 白幡 利雄さん

 「マイクロクレジット」という言葉をご存知でしょうか?
 これは、バングラデシュで始まった貧困対策の手法で、ひとことで言えば、とても少額の融資を無担保で提供するというものです。

 私たちシャプラニールは、バングラデシュとネパールで活動するいわゆるNGO(民間の国際協力団体)ですが、外務省やJICA、JBICなど、ODA関連の諸機関ともさまざまな形で連携しています。

 その中のひとつに、このマイクロクレジットの原資をもらってバングラデシュの村人に提供する、というものがあります。
 一般によくいわれる「ハコモノ」ではないユニークな活動ですので、ぜひご紹介したいと思い、筆をとりました。

 バングラデシュ北部のマイメンシン県イショルゴンジ郡に住むシュモン・ミアさん(22歳)はいま、地元のカレッジに通う学生です。
 父親は東北部に出稼ぎにいったきりのため、母親と3人の兄妹の世話を含め、何かと大変な毎日です。

シュモン・ミアさん
シュモン・ミアさん

 そんな彼は5年前、生活を少しでもよくしたいと考える仲間とともに、ショミティと呼ばれる相互扶助グループを結成し、シャプラニールの様々な活動に参加してきました。

 特にマイクロクレジットの活用には熱心で、わりと簡単に取り組める「牛の肥育」に何度も取り組んできました。
 例えば去年は、8,000TK(TKはバングラデシュの通貨でタカと読みます、約14,000円)の融資を受け、エサ代等をのぞいた6,000TKで牛を購入。

牛の飼育は女性が取り組む場合も多くあります。
牛の飼育は女性が取り組む場合も多くあります。

 シャプラニールで学んだ効率的な牛の太らせ方を実践し、4ヵ月後には見事9,500TK(約16,000円)で売ることができました。
 経費と利子分を除いて、約1,200TK(約2,000円)の利益があがったことになります。
 少ないように思われるかもしれませんが、これは平均的な村人の月収に相当する金額で、しかも一度に現金を手にするわけですから、日本人である私たちが想像するよりもずっと大きな収入なのです。

 こうしたマイクロクレジットを、必要とするより多くの村人に提供するため、大洪水(1998年の夏)のつめ痕も生々しい1999年度に、当時の在バングラデシュ日本大使館へ草の根無償資金(現在は草の根・人間の安全保障無償資金協力と改称)を申請し、およそ320万TK(当時のレートで約780万円)の供与を受けました。

 翌2000年度には全額を融資に回し、その後も毎年、規模を拡大しながら提供を続けています。
 平均の返済率は常に97%を超えていて、しかも利子(年利換算で12%、返済期間によって計算されます)がついて返ってくるため、現在では総額がおよそ470万TKになっていて、最初にもらった原資が50%近くも増えたことになります。
 この5年間でマイクロクレジットの融資を受けた村人は計5,343人。
 これからも増え続けていくことでしょう。

魚の養殖に取り組む村人もいます。
魚の養殖に取り組む村人もいます。

 援助や国際協力というと、病院をたてたり橋をかけたり、といったことがすぐに思い浮かぶ方が多いのではないかと思います。
 そうした「モノ」ではなく、生活向上への「機会」を提供する援助もあって、私たちのようなNGOと連携すればODAでもやれるのだということを、ぜひ皆さんにも知っていただければと思います。

シャプラニールの活動はその内容、対象者ともに多岐にわたっています。
 詳細は http://www.shaplaneer.org/(他のサイトヘ) をご覧下さい。



陽気で心にしみる、エチオピアの卒業式  原稿執筆:在エチオピア 青年海外協力隊員 建築:在セネガル青年海外協力隊 大窟 勲 さん(配属先:アジスアベバ・ティグバレット工業技術短期大学)

 2005年2月26日(土曜日)、私の配属する工業短大で、配属後2回目の卒業式が行われました。
 数日前に卒業式と聞かされても何も心に訴えるものは無く、ただ何となくその日を迎えました。

写真

 当日は快晴に恵まれ、学校敷地内の一角に大きなテントが張られ、壇上には垂れ幕等が設置されました。
 学校の外ではお祝い用の造花の花束が売られ、大勢の生徒の親族がエチオピアの民族衣装で正装し、手に手に花束を抱え、カメラやビデオまで持ち出し、卒業式が始まるのを今か今かと、エチオピアの厳しい陽射しの下で待っていました。

 式はその人々の心を焦らすように、予定よりかなり遅れて始まりました。
 私は同僚教師の計らいで、最前列に座らせてもらったため、会場の後ろの方に控える自分の生徒達の顔を見ることはありませんでした。

 式はエチオピアダンス等々、陽気に祝うプログラムから始まります。
 日本の水を打ったような式場の、自分の咳払いが式場隅々まで聞こえてしまうような、 厳粛な雰囲気とは全く異なります。
 陽気で騒がしい、これが本当のお祝いの気持ちかも知れないなと思わせる明るさの中、生徒一人一人に、校長を始め学校関係者、教育委員会の面々から卒業証書が手渡され始めます。

 いつの間にか、自分の目の前に生徒の行列が出来始めましたが、これがまた「エチオピア式」らしく整然と並ぶのではなく、生徒が思い思いに前に出てくるので、壇上が見えない程の混雑になってしまいました。

 この段になってようやく、先生達がかなり険しい表情で列の整理を始めます。
 とその時、行列の最後部に自分の生徒達の姿を発見しました。
 生徒の何人かと目が合います。
 こっちに向かって口々に何か叫び、手を振っていますが、距離はさほど遠くないにもかかわらず、会場の喧騒のため彼らの声は聞き取れません。
 そのとき突然、陽気な喧騒が耳元を離れ、この学校で仕事を始めた頃のことが走馬灯のようにぐるぐると頭の中を駆け巡り始めました。

 初めてクラスに入って行った時、生徒が見慣れぬ日本人を見て戸惑いの表情をした事。
 なかなかCAD(図面作成ソフト)の使い方を覚えてくれず手が掛かった生徒の事。
 頻発に起きる停電で授業が出来ず、薄暗い教室の中で、皆でたわい無い話をしたこと等々。

 不慣れで下手くそなこの自分の授業にみんな良く耐え、ついてきてくれ、一人前のCADの使い手になってくれたな・・・。

写真

 すると、突如私の感情の中に高ぶるものが走り、思わず目頭が熱くなりました。
 自分でも何が何だか解らなくなり、手を振り返すふりをして、目元を押さえました。

 隣の席には同僚隊員も座っているし、こんなところを見られたら恥ずかしい。
 目元をつねると何とか平静を取り戻しました。
 でも感情の高ぶりはすぐに収まりません。
 式が終わり、自分のクラスの生徒達に取り囲まれ、一緒に写真を撮り「卒業おめでとう」と声を掛けた時、これ以上ない笑顔で「いろいろありがとう、先生」と言ってくれた言葉は一生忘れないでしょう。

 日本で進路を決める際、形として残らない仕事には全く興味を持てず、建築という仕事を選びました。
 が、ちょっとだけ、こんな職種(建築科の教師)もいいかなと、気持ちに変化のおとずれた、そんな私の記念日になりました。



編集・発行 外務省経済協力局(〒100-8919 千代田区霞が関2-2-1)

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