広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2005年6月22日発行 第69号

 ODAメールマガジン第69号は、「町村外務大臣と語るタウンミーティング」のご案内とカンボジアから「カンボジアにおける合気道活動状況」、セネガルから「魚市場で働く女性たち」をお届けします。


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New!ODAホームページ新着情報
対インド国別援助計画策定に関する意見交換会の御案内 ODAホームページ
保健関連ミレニアム開発目標(MDGs)に関するアジア太平洋ハイレベル・フォーラムの開催
世界の国の報道から(ラオス)
政策評価法に基づく事前評価書(無償資金協力:カンボジア・ネパール・ニカラグア)
世界の国の報道から(セルビア・モンテネグロ)
平成17年度 日本NGO支援無償資金協力実施要領(派遣者の年齢についてのガイドライン)
モンゴルの「人材育成奨学計画」に対する無償資金協力について
イラク(ムサンナー県)における草の根・人間の安全保障無償資金協力サマーワ総合病院に対する医療機材の供与式について
カンボジアの「カンダルスタン灌漑施設改修計画」ほか5件に対する無償資金協力について
「保健関連ミレニアム開発目標(MDGs)に関するアジア太平洋ハイレベル・フォーラム」の開催について
ネパールの「シンズリ道路建設計画(第二工区)(3/3期)」に対する無償資金協力について
パラオの「島間連絡道路改修計画」に対する無償資金協力について
世界の国の報道から(中国5件)
日本国民の皆様へ ありがとう!(中国:援助が救った命)
世界の国の報道から(小泉総理大臣のインド訪問)
ギニアに対する「中部ギニア農村飲料水供給計画(2/2期)」ほか1件に対する無償資金協力について
スリランカに対する円借款の供与について
技術協力に関する日本国政府とアルメニア共和国政府との間の協定の署名について
平成17年度「日本NGO支援無償資金協力についてのセミナー」関西セミナーのご案内
ソロモンの「ホニアラ電力供給改善計画」に対する無償資金協力について
技術協力に関する日本国政府とカーボヴェルデ共和国政府との間の協定の署名について
ポーランド共和国のワルシャワ大学図書館に対する文化無償資金協力について
「インドにおけるポリオ撲滅計画」のためのユニセフに対する無償資金協力について
中国の「人材育成奨学計画」および「第二次黄河中流域保全林造成計画」に対する無償資金協力について
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 なお、このODAメールマガジンでは、ODAの現場で働いている人々や実際にODAを視察した方々の生の声をお伝えしておりますので、本メルマガに掲載されている意見は執筆者個人の意見であり、政府の立場を示すものではありません。


「町村外務大臣と語るタウンミーティング」のご案内

 7月16日(土曜日)に大阪で「町村外務大臣と語るタウンミーティング」を開催いたします。今回のテーマは「国連安保理改革とアジア外交」です。

  ◆日時: 7月16日(土曜日)13時00分~15時00分
  ◆場所: グランキューブ大阪(大阪市北区中之島)
  ◆テーマ: 「国連安保理改革とアジア外交」
  ◆登壇者: まちむら のぶたか外務大臣、谷川秀善外務副大臣、
坂元一哉大阪大学教授
  ◆司会: 高島肇久外務報道官
  ◆参加無料

 参加ご希望の方は、氏名、性別、住所、電話番号、所属・職業を明記の上、外務省タウンミーティング受付事務局宛お申し込み下さい。
 申込み締め切りは7月7日(木曜日)です。

 ★外務省タウンミーティング受付事務局
 〒102-0075
 東京都千代田区三番町2番地
 電話:03-3263-8695
 ファクス:048-718-1151
 Eメール:town@at-conference.jp

 外務省ホームページからもお申し込みいただけます。
 http://www.mofa.go.jp/mofaj/press/event/tm_050716.html
 参加の可否につきましては、参加証の発送をもって 通知とさせていただきます。


カンボジアにおける合気道活動状況 原稿執筆:JICAカンボジア事務所シニアボランティア 工藤 剛さん

 2月21日、カンボジアのカンダール州トゥール・クラサングで、昨年末に完成した合気道道場のオープニング・セレモニーが行われました。

 この道場は、カンボジアの青少年たちが合気道の稽古を通して、健全な心身の育成を図れるようにと民間ボランティア団体アークが建設したものです。
 道場運営に必要な資機材の購入については、JICAより支給される現地業務費と、私の合気道仲間から寄せられた浄財を充てることができました。

 オープニング・セレモニーには、教育・青年・スポーツ省のブン・チュム・スレイ次官をはじめ、カンダール州の関係者、日本側からは池田日本大使館一等書記官、糸川JICA調整員などが出席されました。

 また、財団法人合気会も金澤師範、小谷指導員を派遣し、セミナーを開催し、式典では演武を披露してくれました。

 道場のあるトゥール・クラサングには、オーストラリアのNGOが運営する孤児院や小・中学校などの教育施設はありますが、スポーツ施設は全くありません。

 地域の青少年にとっては初めての武道場で、多くの若者がこの道場で心身の鍛練に励んでくれることを期待しています。

 この地域は、少しずつ開発が進み人口も増えつつある所ですが、住んでいる人々の多くは貧困層です。当初は道場の運営にさまざまな困難が付きまといそうです。
 JICAやボランティア団体の支援・協力を受けながら、カンボジア人が自らの手で運営していけるよう見守り続けたいと思います。

 この新道場を含めて、カンボジアには4道場があり、約100名の生徒が合気道の稽古に励んでいます。

 私は、2002年10月に日本人合気道コーチとして初めてカンボジアに赴任しました。
 それ以来、全くの初心者であった生徒たちに合気道の基本から指導し、早や、3年を向かえようとしています。

 この間、多くの生徒たちが熱心に稽古に励んでくれたこともあり、広域研修制度を利用してハノイとラオスで開催されたセミナーに生徒を連れて参加することができました。

 また、2003年10月には、日本とカンボジアの外交関係樹立50周年、アジア交流年を記念したイベントにも参加し、「第一回日本武道演武大会」を開催することもできました。

 これらの行事への参加や4道場で稽古を続けてきたことで、合気道のカンボジアにおける認知度も高まりつつあります。

 今年8月には、カンボジアで初めての黒帯〈初段〉への昇段試験を実施する予定です。
 クメール人の対象者は6~7名ですが、カンボジアで初めての有段者が誕生すれば、彼らが、「カンボジア合気道クラブ」のリーダーとして、この国における中心的役割を果たしてくれるものと期待しております。

 私の任期は今年10月で終了しますが、12月には青年協力隊員が私の後任として赴任することになっています。

 クメ-ル人生徒たちと心身の鍛練に励み、有為な人材を育ててくれるよう願いつつ、残された任期を全うしていきたいと思います。



魚市場で働く女性たち  原稿執筆:在セネガル青年海外協力隊 村落開発普及員 中西 美絵さん

 私がJICA青年海外協力隊員として活動している、セネガルのダカール中央魚卸売市場には、約4000人の女性が働いています。

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 魚の卸売又は小売に従事する女性が中心ですが、他にも魚をその場でミンチにする女性、魚を冷やすための氷を売る女性、野菜、朝食、ジュース、ベンニェ(揚げドーナツ)、布を売る女性など、様々な商売をする女性が働いています。
 当市場は早朝に開場するため、彼女らは朝5時、6時のまだ暗いうちから出勤します。

 この市場は1990年に日本の無償資金援助で建設されました。
 また、私が現在活動している施設、通称「女性の家」は、市場で働く女性の集会・憩いの場、訓練施設として日本大使館のプロジェクト、草の根無償資金援助で2004年に建設されたものです。

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 市場で働く女性の1割に当たる、約400名の女性が所属する女性組織(ASFEM)が当施設を使用し、いくつかのプロジェクトを実施しています。
 現在は、マイクロファイナンス事業、魚料理レストランの経営、料理教室等を実施しており、将来的には託児所の開設も予定されています。

 この市場で働く女性とはどのような女性たちなのでしょうか。
 全ての女性に共通して言えるのは、彼女らは家計の重要な担い手であるということです。
 インタビューした女性79人中、約半数に当たる36人の女性が、夫に安定した収入がないことがわかりました。
 その理由は、多くの女性が、未亡人や離婚者であったり、夫が退職者であったり、夫に仕事がないためです。
 中でも夫が退職者であるケースが一番多く、36人中20人。
 次に未亡人で、7人。
 夫に職がないケースが5人で、離婚者が4人です。

 セネガルでは、女性の結婚の年齢が若く、夫との歳の差が大きいことが多いです。
 よって、まだ小さい子供を抱えたまま、若くして夫が退職したり、未亡人になるケースが多いと言えるのではないでしょうか。
 その結果、女性が必然的に家族の衣食住、子供の養育費、医療費、光熱費等を負担せざるを得なくなるという図式があると思います。

 また、夫が働いている場合でも、一夫多妻制の家庭が多いセネガルでは、夫は複数の妻に稼ぎを分け与えなければならないので、一人一人の取り分は減ってしまいます。

 更に、子供の数も多く大家族なので、扶養者の人数も相当なものです。
 このような状況下では、女性の経済的役割が大変重要な位置を占めているのは明らかであると言えます。

 私の仕事は、市場で働く女性らの労働・生活環境の改善です。
 2003年6月からの2年間、ASFEMの幹部らと、セネガル政府より派遣されている開発普及員2名と共にこれらの目標に向けて取り組んできました。

 マイクロファイナンス事業は、ASFEMメンバーを対象に2002年に開始されました。
 資金の元手は、家族・社会開発・国家連帯省(Ministère de la Famille, du Dévelopment Sociale et de la Solidarité Nationale)より受けた10,000,000 CFA()の融資に、ASFEMの自己資金を足したものです。
 貸付を受けたメンバーは、この資金を毎日の安定した魚の仕入れのために使用しています。

 また、「女性の家」では、現在魚レストランの経営が始まったばかりです。
 このレストランは、2004年12月からの試験期間を経て、4月に本格的にオープンしました。
 レストラン開業の目的は主に3つ挙げられます。
 魚食の多様化、衛生観念の普及、「女性の家」維持管理費の捻出です。

 セネガルでは、魚は煮る、揚げる、焼くという調理法が用いられています。  中でも、煮込み料理と揚げ物が大部分です。  魚食の多様化という目的で、JICA水産行政専門家の指導で、魚のすり身を使用し、揚げボールおよび蒲鉾(かまぼこ)を作り販売を開始しました。
 揚げボールの方は既にセネガルにも存在し、こちらではこれを煮込んで白ご飯にかけて食べる料理があります。
 しかし、今回導入した揚げボールは野菜なども入り、舌触りも従来のものよりしっとりしています。

 レストランでは、これにトマト風味のソースと、生野菜のマリネ、パンを付けて朝食のメニューとして販売しています。
 このメニューが一番人気です。
 蒲鉾のほうは、値段が高めなこともあり、現在のところ日本人コミュニティーを対象とした注文販売のみで、一般のセネガル人への普及には至っていません。

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 当市場には、無数の朝食を売る屋台及び、数件のお昼ご飯を売る屋台が存在しています。
 しかし、衛生環境は良いとは言えません。
 そこで、このレストランでは、衛生管理を徹底することで、周囲の人間に衛生観念を植え付ける効果を計っています。
 また、衛生的だという理由から、市場の外から当レストランに食べに来る人もいます。

 レストランの収益の一部は、ASFEMへ還元され、「女性の家」の維持管理費等に使用されています。
 また、この資金を利用して、料理教室の開催も実施しています。

 第一回目は、同じく青年海外協力隊の家政隊員に講師になってもらい、魚の春巻きを作りました。
 ASFEM のメンバーの女性たちと、レストランの従業員を対象に開催したのですが、講習は大盛況でした。
 セネガルには若干のベトナム人が住んでいるためか、都市部では肉の春巻きは普及しています。
 しかし、魚の春巻きは例がないので、当レストランで商品開発が出来れば良いなと思います。
 第2回目は同じく家政隊員に、ピーナッツペーストを使用した蒸しケーキ指導してもらい、第3回目は、同僚の普及員に、タマリン(セネガルで採れる果物)のシロップを指導してもらう予定です。

 私の任期は6月いっぱいで終了ですが、今後も後任の隊員に支援を継続してもらい、市場で働く女性の生活環境改善の一端になればと願うばかりです。

CFAフラン(Franc de la Communauté Financèire en Afrique
 1フランス・フラン=100CFAフランの固定レートでリンクしている、アフリカのフラン圏諸国の通過。



編集・発行 外務省経済協力局(〒100-8919 千代田区霞が関2-2-1)

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