広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2005年5月25日発行 第67号

 ODAメールマガジン第67号は、国際協力プラザのご紹介と、チュニジアから「チュニジアへ、私達の知識、技術の伝達。」をお届けします。


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政府評価法に基づく事前評価書(無償資金協力:東ティモール・パキスタン)
日本国民の皆様へ ありがとう!(コロンビア共和国)
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国際協力フェスティバル2005テーマ「見る、きく、ふれる、ミレニアム開発目標」
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また、外務省ホームページODAコーナーでは、新着情報を次々と更新しておりますので、是非ご覧下さい。
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 なお、このODAメールマガジンでは、ODAの現場で働いている人々や実際にODAを視察した方々の生の声をお伝えしておりますので、本メルマガに掲載されている意見は執筆者個人の意見であり、政府の立場を示すものではありません。


国際協力プラザに行ってみよう!

 国際協力プラザは、ODA(政府開発援助)やNGO、国際機関など、国際協力の情報を入手できる広報センターです。

 東京本部、大阪分室と、各地の自治体関連機関・教育機関と共同で開設する「国際協力プラザコーナー」を併せて、全都道府県に88カ所(2004年3月末現在)あります。

 国際協力について知りたい方、参加したいけれどきっかけがつかめない方、どうぞ国際協力プラザにいらして下さい。

写真 写真

 プラザの入り口を入るとすぐに、国際協力に関するパンフレット、セミナーやイベント・人材募集情報がインフォメーションボードやテーブルにところ狭しに並んでいます。
 これらの情報は自由にお取り頂けるものです。

 受付の奥に進むとそこは開架式の図書室です。
 国際協力に関する文献・視聴覚教材が配架され、資料を手にとってゆったり閲覧できるようになっています。

 これらの図書・教材は国際協力プラザのホームページからも検索OKです。
 館内のパソコンも図書検索や国際協力関係ホームページの閲覧にご利用頂けます。

 もちろんプラザの職員に図書、情報、国際協力に関する質問等何でもご相談ください。
 その他、国際協力プラザのご利用方法を以下にご紹介します。

●「国際協力プラザ」の無料貸し会議室を活用しよう!

 会議室は、最大40名を収容できるコミュニケーションスペースです。
 修学旅行・総合的な学習の時間の受け入れ、セミナー開催の他、国際協力活動を行うグループなどの会合や勉強の場として無料で開放しています。

●開発教育・国際理解教育に参加しよう!

 国際協力プラザでは、日本の政府開発援助(ODA)を中心に国際協力活動に関する豊富な知識・情報をもとに、開発教育・国際理解教育を進め、様々な取り組みを行っています。

 開発教育・国際理解教育に関する教材の配布や貸出しも行っています。
 「国際協力」をテーマとした修学旅行や総合学習、研修の受入を行っています。
 国際協力をクイズやビデオを使って職員が分かりやすくご説明します。

開発教育・国際理解教育ハンドブック インターンシップ受入を通じて、国際協力分野における人材の育成に取り組んでいます。 インターンシップ受入を通じて、国際協力分野における人材の育成に取り組んでいます。
開発教育・国際理解教育ハンドブック インターンシップ受入を通じて、国際協力分野における人材の育成に取り組んでいます。

 国際協力をより身近なものと感じて頂くためにも、まずは一度国際協力プラザにお越しください。

【国際協力プラザ(東京)】

事務局:財団法人国際協力推進協会内
〒112-0012
東京都文京区大塚5-3-13 小石川アーバンビル1F
(東京メトロ丸ノ内線新大塚駅より徒歩3分)
電話:03-3947-0491
ファクス:03-3947-4492
Eメール:apic3@gol.com
国際協力プラザホームページ:
http://www.apic.or.jp/plaza/
<開館時間>
 月曜~金曜:午前10時00分~午後6時00分
 土曜:午前10時00分~午後3時00分
 参観自由(日曜・祝祭日休館)
地図


チュニジアへ、私達の知識、技術の伝達。 原稿執筆:在チュニジア JICAシニア海外ボランティア 大久保 浩司さん

 世界の多くの開発途上国の中でも、一寸違う姿を見せているのが、チュニジア。

 国民生活のヨーロッパ志向は強く、イスラムの国であっても、女性の垢抜けたファッション、肌の露出も気にしない服装、アルコールも自由に飲むことが出来、街路での若い男女カップルの姿も多く、自動車での生活がベースとなっているのは先進国と変わらず、と言ってもあくまでも、チュニスなどの都市の生活。

 地方に行くと昔ながらの農民の生活、サボテンの垣根、オリーブの木々、人々が集まっての草刈、羊の群れとお年寄り、裸足の子供たち、この国でも、熱心に働いているのは殆どが女性です。

 そして、店先でたむろしているか、カフェでシーシャ(水タバコ)を吸っているのは男性です。
 特に夕方のカフェは、ミントティーを飲み、おしゃべりをする男性で溢れ、女性はみんな家の中?
 モスクは至る所にあり、コーランの声が定時に聞こえてきます。

モスクの一つ
モスクの一つ

 こんな環境の中、シニア海外ボランティアとして工業エネルギー省の管轄にあり、チュニジアで最も古い歴史(フランス統治下の1887年設立)を有する国立中央試験分析研究所(LCAE)の市場調査を担当。
 9か月後、所長の交代で大きく中身が変わり、今は経営のアドバイスとデータベースの検討を進め、LCAEの近代化への提言を行い、チュニジアの産業レベルアップに必要な度量衡と標準規格の整備をサポートしています。

 チュニジアは天然資源の少ない国、技術、人材の育成を含め、2008年のEUとの関税撤廃を控えて、産業のレベルアップが叫ばれています。
 今年から繊維業界は自由化されましたが、主な市場であったヨーロッパは、中国、インドなどの安価な製品に攻められ、チュニジアからの輸出は大幅なダウンとなっています。
 大きな嵐が来ています。

 皮革、靴の業界が次に続きます。
 イタリア、フランスからのOEM(相手ブランドによる受託生産)からの脱皮、独自な技術を付け加えて、生き残らなければなりません。
 そして、他の業界についても、関税撤廃までの2年半、必死に産業のレベルアップを行い、競争力を付けることが大きな課題です。

 その課題に取り組むため、各業界に技術指導をし、産業のレベルアップ(ミゼア・ニボーと呼ばれる)を図っているのが、工業エネルギー省傘下の8つの技術センターです。
 それぞれのセンターが、政府の資金援助により新しく専門的な試験・分析設備を設置してきています。
 おかげで(?)、LCAEの試験・分析の仕事が減り、特に、繊維、建材・セメント、プラスティック、家具、電気などでは、試験・分析の依頼は、特殊なものに限られています。

 でも、チュニジア全体の産業発展に伴い、試験・分析業務も全体的に増大するでしょうから、LCAEの知識と経験は今以上に必要とされると考えています。

 先日、各省庁の有識者が集まって行われた、‘統計と品質’のセミナーに出席しました。
 残念ながら、フランス語でのやり取りは殆ど理解できませんでしたが、至るところに‘ジャポン(日本)’が飛び交い、統計手法を用いた品質アップが真剣に議論されていました。

 後に所長から話の内容を聴取しましたが、セミナーでは日本の計測技術と製造工程での品質管理が高く評価されており、自分たちにとって必要であるものを学び、吸収しようとするチュニジア側の積極的な姿勢が伺えました。

セミナーの風景
セミナーの風景

 ところがどっこい、配属先の人達はなかなかしたたか、少しでも楽に仕事をしようとしており、まじめに仕事をする人はほんの一握りです。

 自分のことはよく主張、ミスは認めず、約束は守らず、いや、自分たちの日時での約束を守り、所長がいない時はおしゃべりに夢中、チュニジアの品質アップは、まず、配属先のこんな人達の意識改革から始めなければならないようです。

 しかし、利益を追求する私企業はそんな悠長なことは出来ません。
 生き残りをかけた経営は非常に厳しいものがあります。
 現在うまくいっていても、明日への読みが必要、技術センターの指導をうけて新しい技術を導入、次の製品に生かして行かなければなりません。

 チュニジア本来の姿をこんな形で表した人がいます。
 適格な表現と合槌を打ったしだい。
 “アラブのやり方で、イスラムの習慣を守り、フランスの規格を適用して、仕事を進めていく国”

 こんな国の人達と仕事をする日本の民間企業のみならず、私達シニア海外ボランティア、また専門家などは、日本の心、仏教、日本の規格が通用するアジアの地域と比べて、 全く違った形での努力が要求され、工夫を必要としています。

 日常の活動もこの状況を十分わきまえて、私達、シニア海外ボランティアは2年という短い期間に、それぞれに自分の果たす役割を模索し、配属先と話し合いながら、豊富な知識と技術を一つ一つチュニジアの人達に伝える努力をしています。



編集・発行 外務省経済協力局(〒100-8919 千代田区霞が関2-2-1)

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