広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2005年4月20日発行 第65号

 ODAメールマガジン第65号は、平成16年度ODA民間モニター・インド班から「インドへの援助の方向性」とモンゴルから「モンゴル草の根無償資金協力~清水参事官の教育分野功労者表彰~」をお届けします。

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 なお、このODAメールマガジンでは、ODAの現場で働いている人々や実際にODAを視察した方々の生の声をお伝えしておりますので、本メルマガに掲載されている意見は執筆者個人の意見であり、政府の立場を示すものではありません。


インドへの援助の方向性 原稿執筆:平成16年度ODA民間モニター・インド班 森 康彦さん
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 インドについての予備知識として、生活に深く根付いているカースト、1日1ドル以下で生活している人が人口の3割を占めていること、その一方でIT産業は日本企業から研修に派遣するほど発達していることなどを知っていた。

 しかし、ヤシの葉で葺いた小屋に住む人々、裸足で歩く老人や子ども、少しばかりの雨で道路が冠水しゴミがぷかぷかと浮く中をごく当たり前のように歩く人々など、人々の生活の様子を自分の目でじかに見るにつけ、いったい我々に何が出来るのだろう、少々の援助をしても何もならないのではないかというのが正直な気持ちだった。

 7つのODA案件を見る中で、少しずつ自分が考える援助の方向性が見えてきた。

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(1)援助を通して文化を創る

 デリーの高速輸送システムの工事では日本の企業も参加し、現地労働者を雇い、工事を行っている。インドでは工事期限は守られない、ヘルメット着用などの安全対策は重視されない、資材の整頓はされず効率が悪いなどが普通だったそうである。

それが日本の技術者が工事に入り指導することによって、ヘルメット着用を初めとした安全管理や資材の整頓や管理、工事スケジュールの管理など工事文化がインドに伝わり、それが他の工事にも広がってきたとのこと。

 また、養蚕についてのJICAプログラムや植林事業を支える管理組合や女性組合の組織作りなど、援助を通して文化を伝え、文化を育てていくことでインド社会の発展に寄与できるのではないかと考えた。

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(2)援助を通して地域に根ざす社会的活動を支援する

 人口の3割に及ぶ貧困層に対して何が出来るか。
 それは我々外国のものがすることではなく、インドの国民自身による社会全体の底上げを通して初めて可能になるのだろうと思う。

 今回訪れたODA案件の多くは、長い期間インドの自覚的な人々が地域活動の中で作り上げてきたものに対してであった。

 援助している内容は機材であるが、インド社会の底辺に視点を置いて活動している その社会的活動を支援していると言える。
 そのような活動が認められ、広がり、インド全体を底上げしていくことにつながるのではないかと考える。

 最後に、今回の視察を通して大使館の方を初めたくさんの日本人関係者のお世話になった。
 日本とインドの交流・協力のために尽力されていた。
 異国の地でこのような方が現地の人々と共に働いておられることを身をもって知ったことも大きな収穫であった。



モンゴル「教師の日」
~清水参事官の教育分野功労者表彰~原稿執筆:在モンゴル日本大使館
ツァガーン教育・文化・科学大臣と清水参事官

 平成17年2月4日、在モンゴル日本大使館の清水武則参事官は、草の根を通じた教育分野への貢献が認められ、モンゴルのツァガーン教育・文化・科学大臣より教育分野功労者として表彰されました。
 表彰は同省大臣室で行われました。

●表彰理由
 毎年2月第1週の日曜日は、「教師の日」として全国の学校で先生への日頃の感謝を込めた行事が行われ、また更には優れた教育者、教育関係者が同省より表彰されています。
 この教師の日にあわせ、全国の学校関係者から受賞候補者を募ったところ、草の根を通じて特に地方の学校改修に大きな貢献をしてきた清水参事官を推す声が挙がり、検討の結果、受賞にふさわしいと認められたものです。
 ツァガーン教育・文化・科学大臣から次のようなお言葉をいただきました。

 「「教師の日」を祝うようになって今年で39回目になります。
 毎年優れた教育関係者を表彰していますが、清水参事官への表彰は、我々教育・文化・科学省が発案したものではなく、現場の声がきっかけでした。
 これまでの教育分野の草の根無償資金協力は90年以降100件が実施されましたが、その内過去2年間で30件にのぼります。

教育分野功労者身分証とバッジ

 また、ここ3年間で行われた草の根全案件の60%以上を教育分野への支援が占めていると聞いています。
 これはウランバートル、そして特に地方の学校にとって、非常に大きな支援となりました。

 地方では、この時の「草の根」を知らない人はおらず、我々にもしばしば「草の根」について尋ねてくるほどです。
 この日本政府の活動を国民がよく理解し、感謝しているために、是非表彰してほしいという要請が同省にあがってきた次第です。

 私も常日頃から「草の根」の受け取り手となった学校には、ODAロゴマークをしっかりと貼り、草の根の援助で改修したということを素材のしっかりした石などに記して飾るようにと言っています。
 このような形で表彰できることを非常に喜ばしく思っています。」

「元朝秘史」モンゴル語版 ●清水参事官の言葉
 ここ2、3年、草の根は教育分野を特に重視し案件を選択してきました。
 これには、大使の理解があり、また大使館スタッフの努力があり、外務省の方々の支援があり、そしてこの資金を出している日本の納税者があってこそ実行することができました。

 従って、今回の表彰は私個人にではなく、日本国に対する表彰だと理解しています。
 昨年末よりモンゴル国営放送、TV9、ジンダー紙からすでに3回も、草の根は表彰されました。

 そしてまた今回大きな賞を頂き、このように我々の行ってきた活動をモンゴル国民が支持し、理解してくれたことに大変感謝しています。
 教育は国別援助計画の重点分野のひとつでもあり、今後もこの分野への支援は続けていきたいです。

●大使館からひとこと・・・
 昨年末より草の根関連の表彰は4回目になりますが、前の3回がいずれも報道機関からのものだったのに対して、今回は教育・文化・科学省という公的部門からの表彰でした。

 しかも特筆すべき点は、現場である地方の学校から声が挙がったという点です。
 建物や施設の老朽化や暖房器具の破壊など地方の学校を巡る状況の厳しさは周知の事であり、そのような理解の得やすい分野を集中的に継続して支援することは大変援助効果が高いといえます。
 平成17年度も、引き続き案件形成、フォローアップに努めていきます。

草の根・人間の安全保障無償資金協力
 (Grant Assistance for Grass-roots Human Security Projects
 開発途上国の多様な援助ニーズに応えるため、1989年度より導入した制度で、途上国において活動しているNGOおよび途上国の地方公共団体、研究・医療機関などが実施する比較的小規模なプロジェクトに対して資金供与を行う。1件あたりの援助規模は通常数十万円から一千万円程度。
写真「教育分野功労者身分証」の仮訳は以下のとおり
 清水武則様
 教育分野振興への貢献を認めモンゴル国政府「教育分野功労者」として表彰し、身分証を交付します。
 教育・文化・科学大臣 ツァガーン
 2005年1月30日
 ウランバートル


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