広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2014年10月9日発行 第286号

ODAメールマガジン第286号は,ケニア共和国からの「ケニア・東アフリカ地域の経済発展を支える日本の経済協力」「ケニアに笑顔と日の丸が広がる草の根無償」と,「「僕らが世界にできること 音楽篇」音楽イベント開催決定」「グローバルフェスタJAPAN2014開催報告」「世界一わかりやすく国際協力を伝えるサイト「#Earth Action Studio Japan」」「青年海外協力隊/シニア海外ボランティア 募集中!」をお届けします。

ケニア共和国

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ODAメールマガジンは,我が国のODAについての様々な情報をタイムリーにお届けしています。
また,外務省ホームページODAコーナーでは,新着情報を次々と更新しておりますので,是非ご覧下さい。

なお,このODAメールマガジンでは,ODAの現場で働いている人々や,実際にODA事業を視察した方々の生の声をお伝えしていますので,本メルマガに掲載されている内容は執筆者個人の感想に基づいた意見であり,政府の立場を示すものではありません。



「ケニア・東アフリカ地域の経済発展を支える日本の経済協力」原稿執筆:在ケニア日本国大使館 経済・経済協力班 酒井翔平 二等書記官

日本から一番近いアフリカの国の一つ,それがケニアです。そのケニアは,ウガンダ,ルワンダ,ブルンジといった周辺の内陸国から見た場合,海に面した地理的に重要な場所を占めており,東アフリカ地域の玄関口として,地域経済の発展を先導することが期待されています。

その中でも,首都ナイロビに次ぐケニア第2の都市「モンバサ」は,国内東部のインド洋沿岸に位置し,東アフリカ地域で最大規模の国際貿易港湾を有しており,ケニアのみならず,同地域の物流拠点として,極めて重要な役割を担っています。同地域全体の経済発展を支える存在といっても過言ではありません。

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モンバサ港全景

しかし,東アフリカ地域の経済発展に伴い,深刻な問題が生じてきました。多くの貨物が港湾の処理能力を超えて押し寄せ,捌ききれなくなっているのです。しかしながら,本来のモンバサ港の貨物処理能力は約45万TEU/年(20フィートコンテナ45万個分)に過ぎません。モンバサ港が取り扱うコンテナ貨物量は,2013年に約100万TEU/年となっていますが,2015年には約115万TEU/年まで増加することが見込まれています。現在,港湾周辺には荷揚げ後運びきれないコンテナが積み上がっているばかりか,荷揚げすらできず湾内で何日も待機する船も見られます。

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港湾外に積み上がるコンテナ

そこで,我が国は,モンバサ港のコンテナターミナルを新たに整備するモンバサ港開発計画を開始しています。新ターミナル完成後は,現在の約2.7倍の約120万TEU/年の取扱能力を持つようになります。モンバサ港は地形的に恵まれた天然の良港ですが,実は港のすぐ後ろは高台になっており,荷揚げされた貨物を配置するスペースを十分に確保できません。そのため,この計画では,ターミナルを海側に張り出す,埋め立て工事をしています。

そこには,日本の技術が活かされています。現場の近くは地盤が柔らかく,しっかりと埋め立てをしなければなりません。そこで,日本が強みを持つ地盤改良工法により,迅速に確実にターミナルの基盤を作り上げています。

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コンテナターミナル整備
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埋め立て工事

日本の技術が活かされているのは工事そのものだけではありません。日本の施工業者は工事を通じた人材育成にも力を入れています。実際,ケニア国内でこのような大型港湾事業は近年なく,現地で十分な技術力を持った人はなかなかいません。そこで,地元のケニア人に溶接などの技術を懇切丁寧に伝え,実践し,習得していってもらっています。ここで働くケニア人からも「工事の技術だけでなく,整理整頓や安全性への配慮など,仕事に対する日本の考え方も学んだ。これからも日本の企業で働きたい。」といった声が聞こえてきます。

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施工業者と地元のケニア人作業者

現在進めているモンバサ港開発計画は2016年に終わる予定です。そのとき,ケニアを含めた東アフリカ地域全体の物流を支える港が現れるとともに,日本の技術を習得したケニア人が経済の発展を根底から支えていることでしょう。



「ケニアに笑顔と日の丸が広がる草の根無償」原稿執筆:在ケニア日本国大使館 経済・経済協力班(草の根無償担当) 山名佑樹 一等書記官

「25年間で259件」。1989年の協力開始以降,これまでケニア共和国(以下,ケニア)において形成された我が国の草の根・人間の安全保障無償資金協力案件数です。主としてケニア国内のNGOやCBO(Community Based Organization)を対象に,地方部の人々に直接裨益する学校及び診療所建設,給水施設設置,更には女性の社会進出及び雇用促進に資する作業工場建設など多岐に亘る分野で,各年度平均10件の草の根案件を実施してきました。当館では,これらの協力を,経済・経済協力班内の担当である私と3名の委嘱員により運営しています。

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近年では,年間400件を超える事業申請及び相談がなされており,ケニア国内各地でも地域コミュニティを中心に大変広く知られてきました。

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当館としても,相手(被供与団体)の顔や事業効果が直接見ることが出来,また,小規模ODAながらも日本プレゼンスを草の根レベルで広める効果的な事業,更にはソーラー発電製品など日本企業の製品及び技術の活用を通じ,ケニアを始めアフリカにおける日本企業進出にも資する事業として,優良案件の形成及び円滑な事業実施を進めるべく日々奮闘しています。

ケニアでは,日本政府からの資金協力を受けた被供与団体から,感謝の気持ちとして,事業開始時の現場起工式及び事業完了時の引渡式が開催されることが多く,そこでは,地域に伝わる伝統的なダンスや子供たちの隊列行進,合唱等々,陽気で多才なケニア人ならではの大変賑やかなエンターテインメントが催され,我々を楽しませてくれます。

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特に子供たちが,普段見慣れない外国人の前で緊張しつつも,そのぱっちりとした瞳を輝かせ,笑顔いっぱいに感謝の気持ちを表してくれる姿は大変微笑ましく,今後益々躍動するケニアを担うであろう彼らの未来に役立つ案件実施に携わる者として仕事のやりがいを感じる瞬間でもあります。

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式典にはテレビ,新聞各社などの報道陣が多く集まり,我が国・日の丸の活動を広める絶好の機会であるほか,知事や国会議員など地域の有力者が出席することも多く,時には「日本が協力するなら自分も!」と新たな協力を宣言する場合もあります。また,最近では各案件の実施地周辺において活動する青年海外協力隊員の式典出席を通じ,隊員の活動も含めた日本の活動を知ってもらう試みも行っています。

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更に本年では,女性の社会進出を推し進める案件の趣旨に賛同した副大統領夫人の式典出席もあるなど,ケニア中央及び地方政府の双方ハイレベルも含め大変関心が高く,我が国への期待も大きなものとなっています。

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草の根・人間の安全保障無償資金協力を通じ,ケニアの地域住民一人ひとりの生活環境が少しでも改善され,技術や知識が蓄えられ,皆それぞれが明るい将来を豊かに想像できる力を持った人材が育成されるよう,そしてこのような日本の活動を更に多くのケニアの人々に知ってもらえるよう,「草の根レベルに裨益すること」の基本を忘れず,きめ細やかな協力を続けて参ります。

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「「僕らが世界にできること 音楽篇」音楽イベント開催決定」原稿執筆:国際協力局政策課広報班

外務省が国際協力60周年を記念して制作した特別番組『僕らが世界にできること』が10月3日(金曜日)にTOKYO MXTV及びニコニコ生放送にてオンエアされました。

この番組は,ODAや国際協力に関する情報を,より身近で分かりやすい形で発信し,多くの方々,特に若い方々に知識・理解を深めていただくことを目的に作成したものです。本番組の最後に,司会である堀潤さんからの「何か私たちにできることがあるのか?歌や音楽で国際協力を盛り上げるイベントを開催して,若い人たちに参加してもらって広めていってはどうか」という声がけから,アーティストたちの一つの答えとして,スペシャルライブの開催が決定しました。

スペシャルライブは10月17日(金曜日)17時30分から23時00分までの間,都内イベント施設ニコファーレ(東京・六本木)で開催予定です。

この生ライブの模様を,ニコニコ生放送のサイトにて生中継で放送しますので,皆様ぜひご覧ください。

音楽と歌で国際協力を盛り上げていきましょう!

「僕らが世界にできること 音楽篇」ロゴ



「グローバルフェスタJAPAN 2014開催報告」原稿執筆:国際協力局政策課広報班

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10月4日(土曜日)及び5日(日曜日),東京の日比谷公園にて,「グローバルフェスタJAPAN 2014」が開催されました。

開催24回目を迎える本イベントですが,今年は日本が国際協力を開始してから60周年を迎える記念すべき年ということもあって,より一層楽しく充実した内容となりました。

「Smile Earth! 地球の明日(みらい)へ“笑顔”のタネまき!」というテーマの下,著名人をゲストに招いたステージイベントのほか,294団体による展示やワークショップ,民芸品やフードの出店等が行われました。

あいにく2日目は台風による影響で正午にて閉会となってしまいましたが,2日間で合計約7万8,000人の来場者を記録しました。

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オープニング・セレモニーではAKB48からのグローバル選抜10名の皆さんが開会宣言を行い,ヒット曲を含む合計8曲ものパフォーマンスを行いました。

「恋するフォーチューン・クッキー」では,本イベントのために来日してくださったマサイ族3名がバックダンサーを務めるといった夢のコラボレーションが実現し,会場は大いに盛り上がりました。

会場では,外務省による特別企画である写真展「女性が輝く世界」も開催され,応募作品の中からグローバルフェスタJAPAN 2014実行委員会によって選出された,世界各地で行われている女性関連の支援活動や現場で活躍している女性達,世界各国の女性の暮らしぶりなどを写した100点の作品が展示され,来場者は熱心に見入っていました。

なお,個人部門とNGO部門から最優秀作品及び優秀作品に選出された作品については,グローバルフェスタのオープニング・セレモニーにおいて表彰式が行われました。

今年の最優秀賞には,個人部門では,安田一貴様の作品で,ウズベキスタンの小児病院で活動する青年海外協力隊員が,日本祭りを開催した際のひとこまを映した作品「小さな命へ」,NGO部門では,特定非営利活動法人 ハンガー・フリー・ワールド様の作品で,日本人スタッフが,ブルキナファソの村で行われている集会を訪れて,事業の進み具合や問題点,村人の要望などの聞き取り調査をしている様子を写した作品,「村の集会で住民の声をきめ細かく拾う」が選ばれました。

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「世界一わかりやすく国際協力を伝えるサイト「#Earth Action Studio Japan」」原稿執筆:国際協力局政策課広報班

10月1日,“世界一わかりやすい”情報サイト「#EARTH ACTION STUDIO JAPAN」が開設されました。

本サイトでは,国際協力の第一線で活躍している人々や,現在行われている国際協力のイベント等をディレクターの“クドっち”とEAキャスターの“はるちゃん”のコンビが分かりやすく解説します。10月中は毎日更新しています。



「青年海外協力隊/シニア海外ボランティア 募集中!」原稿執筆:国際協力局事業管理室

JICA青年海外協力隊事務局では,現在,青年海外協力隊/シニア海外ボランティアの秋募集を行なっております。

(チラシ)

これにあたり,全国各地で「体験談&説明会」を開催中です。
(参加無料,予約不要,入退場自由)

実際にボランティアに参加された方の体験談を聞いたり,制度について詳しく知る絶好のチャンスですので,ぜひ一度,足をお運びください!

詳しくはこちら(JICAボランティアサイト)↓
http://www.jica.go.jp/volunteer/index.html他のサイトへ



New!ODAホームページ新着情報
「ODA出前講座」講師を派遣いたします!
任期付外務省職員の臨時募集(アフリカ開発分野)(10月16日応募締切)
国際協力60周年特別広報キャンペーンの展開(報道発表)
「グローバルフェスタJAPAN 2014」外務省ブース特別企画
人間の安全保障基金を通じたパラグアイにおける人間の安全保障強化事業及び人間の安全保障普及事業に対する支援(報道発表)
グレナダに対する無償資金協力「水産関連機材整備計画」に関する書簡の交換
ニカラグア共和国に対する防災・災害復興支援無償資金協力「パソ・レアル橋建設計画」に関する書簡の交換について
西アフリカ諸国におけるエボラ出血熱の流行に対応するための緊急無償資金協力について
ナイジェリアに対する無償資金協力に関する書簡の交換について
ギニアにおけるエボラ出血熱の流行に対する緊急援助物資供与について
タジキスタンに対する無償資金協力「ドゥシャンベ国際空港整備計画」に関する書簡の交換について
ネパールに対する貧困削減戦略支援無償資金協力に関する書簡の交換について
安倍総理大臣及び岸田外務大臣の第69回国連総会出席(平成26年9月21日~26日)
安倍総理大臣の第69回国連総会出席(概要)
国連エボラ出血熱流行対応ハイレベル会合(概要)
日・イラク外相会談(概要)
第69回国連総会における安倍総理大臣一般討論演説(仮訳)
安倍総理とマアスーム・イラク大統領との会談(概要)
第二回日・アフリカ地域経済共同体(RECs)議長国首脳会合(概要)
第2回日・アフリカ地域経済共同体(RECs)議長国首脳会合 総理スピーチ
G7外相会合(概要)
エネルギーと気候に関する主要経済国フォーラム(MEF)第20回会合及び外務大臣セグメント(概要)
安倍総理大臣と潘国連事務総長との会談(概要)
国連気候サミット(概要と評価)
国連気候サミット 安倍総理スピーチ(プレナリー・セッション)
岸田外務大臣の第69回国連総会サイドイベント「ユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の実現に向けて」出席
中根外務大臣政務官とリファイ世界観光機関事務局長との会談(報道発表)
平成26年度日本NGO連携無償資金協力の実績(8月分)
平成26年度(2014年度)NGO・外務省定期協議会「第1回連携推進委員会」議事次第
開発協力適正会議 第17回議事録の公表
JICAボランティア事業参加者への外務大臣感謝状授与式及び懇談会の概要
政府開発援助(ODA)大綱見直しに関する意見交換会(北海道,平成26年8月30日開催)議事次第
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また,外務省ホームページODAコーナーでは,新着情報を次々と更新しておりますので,是非ご覧下さい。
ODAホームページ
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/index.html


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