広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2014年8月27日発行 第283号

ODAメールマガジン第283号は,モンゴル国からの「急激な経済発展の恩恵と弊害(モンゴルの中にある対極)」「ウランバートル市の都市問題」と,「グローバルフェスタJAPAN 2014 写真展「女性が輝く世界」の展示作品の募集について」をお届けします。

モンゴル国

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「急激な経済発展の恩恵と弊害(モンゴルの中にある対極)」原稿執筆:在モンゴル日本国大使館 経済協力班 深澤公史 一等書記官

「天蒼々,野茫々,風吹草低,見牛羊」。
モンゴルの風景と重ね合わせて,このようなくだりを思い出す方もいらっしゃることでしょう。殆どの地域では,いにしえの頃と変わらず,牛や羊が草原で草を食むのどかな風景を見ることができます。

(写真)
モンゴルの地方で見られる典型的な風景

一方,総人口293万人の約47パーセントが集中する首都ウランバートルに目を移すと,地方とは対照的にモダンなデザインの商業ビルやマンションが立ち並び,建設ラッシュが続いています。このように地方と首都の様相は対極にあり,まさにモンゴルの現状を象徴していると言えます。

(写真)
市内に立つモダンなデザインの商業ビル

ここ数年,モンゴル経済は鉱物資源(石炭や銅等)の輸出により,2011年には世界屈指のGDP成長17.3パーセントを遂げ,その後も二桁台の成長を維持し,1人当たりのGDPは3,964ドル(2013年)となっています。

その一方で,経済成長の恩恵は国民全体に行き渡らず,貧富の格差,首都と地方の格差は一層拡大しています。また首都への急速な人口の一極集中に伴って,基礎インフラ整備の遅れ,恒常的な交通渋滞の発生,大気汚染などの環境問題等,いわゆる都市問題も顕在化し,これらへの対策が喫緊の課題となっています。

そこで,日本政府は対モンゴルODAの重点分野として,(1)鉱物資源の持続可能な開発とガバナンスの強化,(2)全ての人々が恩恵を受ける成長の実現に向けた支援,(3)ウランバートルの都市機能強化,の3点を掲げて鋭意支援に取り組んでいます。

モンゴル経済は,今後も鉱物資源の開発を原動力として成長が見込まれます。しかし,鉱物資源に依存する経済は,鉱物価格や需要動向の影響を受けやすく,既にこれら影響は経済に陰を落としています。例えば外国投資の減少により外貨準備高の減少や通貨安が進み,またインフレ率は2年連続で二桁台を記録しています。このように歪んだ経済成長の弊害が,実質的に収入が伸びない大多数の庶民生活を直撃しています。こうした状況のもと,モンゴル中央銀行は,8月初旬に政策金利を10.5パーセントから12パーセントに引き上げることを決定しました。

現在,モンゴルが抱える諸問題は多岐にわたり,ODAだけでの解決は極めて困難といわざるを得ません。一方,モンゴルの経済成長に伴い,今後モンゴルに対する無償援助は減少する方向にあります。7月下旬には,日本政府とモンゴル政府との間で,経済連携協定の締結に向けた交渉が大筋で合意に至り,経済分野での二国間関係は一層緊密化し,外国投資の増加,産業の多角化が期待されています。今後の対モンゴルODAにおいては,これら民間活力との連携も大いに期待されます。



「ウランバートル市の都市問題」原稿執筆:JICA 鎌倉博幸 都市再開発専門家

【ウランバートル市の現状】

1992年に民主化・市場経済化を開始したモンゴルは,2002年に土地私有化法を制定,その後,遊牧民をはじめとする地方の人たちが首都ウランバートル市へと流入し続け,都市の無秩序な拡大が進んでいます。

また,暖房用の石炭使用による大気汚染や簡易トイレによる土壌汚染など新たな都市問題が発生しています。このことから,道路や下水道などの都市インフラ(基盤)を早急に整備し,安全で快適な生活環境の確保が急がれています。

【JICAプロジェクトの概要】

ウランバートル市の都市問題を解決するために,JICAではモンゴル政府の要請を受けて「ウランバートル市都市計画マスタープラン(2007-2009)」を策定しました。

2010-2013には「都市開発実施能力向上プロジェクト」を実施し,マスタープランの実現に必要となる,都市再開発法および関連規則を策定しています。現在都市再開発法は国会で審議中です。

【都市再開発アドバイザーとしての役割】

私は,都市再開発の専門家として昨年9月にウランバートル市に派遣されました。

土地の価値や土地を所有するという感覚や歴史が日本とはかなり違うところもあり,日本式の再開発事業のノウハウを持ち込んでもモンゴルの実情に合わないことが分かってきました。

再開発事業のメカニズムを現地職員と共有し,「モンゴル式都市再開発事業」が確立され,70万人とも言われるゲル地区住民が文化的生活を送れるよう,微力ではありますが,日本の経験を伝えていきたいと思っています。

(写真)
再開発が進むゲル地区


「グローバルフェスタJAPAN 2014 写真展「女性が輝く世界」の展示作品の募集について」原稿執筆:国際協力局政策課広報班

グローバルフェスタJAPAN 2014では「女性が輝く世界」をテーマに写真展を開催し,世界中で行われている女性支援活動や開発途上国の女性の生活・文化等に来場者の方に写真を通して触れていただき,国際協力をより身近なものに感じていただきたいと考えております。現在,本写真展で展示する作品を募集しておりますので,皆様奮ってご応募下さい。

詳細はこちら
(締め切りを9月7日(日曜日)まで延長します)

<グローバルフェスタJAPAN2014>
日時: 2014年10月4日(土曜日),5日(日曜日)10時~17時(写真展は期間中終日開催)
場所:日比谷公園(東京都千代田区)
主催: グローバルフェスタJAPAN2014実行委員会
共催: 外務省,独立行政法人国際協力機構(JICA),特定非営利活動法人国際協力NGOセンター(JANIC)
公式ホームページ: http://www.gfjapan2014.jp他のサイトへ

<写真展に係るお問い合わせ先>
外務省国際協力局政策課 広報班 グローバルフェスタJAPAN 写真展係
電話:03-5501-8000(内線:3095)
Eメール:Photo-NIPPON@mofa.go.jp



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