広報・資料 ODAメールマガジン

ODAメールマガジン/2014年7月24日発行 第282号

ODAメールマガジン第282号は,ガーナ共和国からの「ガーナにおける日本の支援」「味の素社ガーナ栄養改善プロジェクト」をお届けします。

ガーナ共和国

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「ガーナにおける日本の支援」原稿執筆:在ガーナ日本国大使館 内田りな 経済協力調整員(執筆時)

ガーナは西アフリカ諸国の中でも経済発展が順調に進んでおり,2010年,低中所得国(国民1人あたりのGNIが1,046ドル ~ 4,125ドル)の仲間入りをしました。経済レベルに加え,国全体の電化率,就業率,保健関連指標も改善されていますが,一方で,地方では電気のない家庭,学校に行っていない子供たち,十分な保健サービスを受けられない住民も数多くいる等,全国レベルの指標の改善には現れない現実があり,課題はまだまだ残されています。

(写真)
ノーザン州の小学校

日本政府は1963年からガーナに対する経済協力を開始し,ガーナの経済発展に貢献すべく,二国間,国際機関を介しての援助を通じて,インフラ,農業,保健,教育,産業等多岐にわたる分野で様々な支援を行ってきました。現在もガーナの経済発展を後押しし,また,人々の社会生活改善に貢献するため,道路の整備,漁港の開発,地方における送電線の整備,学校や地域保健施設の建設,機材の整備等,インフラ分野での協力を進めつつ,これらが有効活用されるよう,ガーナの関係省庁への日本人専門家派遣やガーナの人材育成のための研修の実施等,「人」による協力を行っています。また,日本からガーナへの支援だけではなく,科学技術協力として,保健,農業分野で,ガーナと日本の教育機関が双方の知識や技術を生かした共同研究事業という形での国際協力も進められています。

日本の企業とODAの連携による国際協力,「官民連携」事業として,日本政府は味の素株式会社が実施する「koko plus」という乳幼児向けサプリメントを活用した「ガーナ栄養改善プロジェクト」を支援してきました。また,日本政府は,今年3月に締結された国連世界食糧計画(WFP)と味の素株式会社との協力協定の下実施されるガーナにおける栄養改善事業への支援を行い,日本政府,日本企業,国連機関という新たな協力関係による事業を実現することとなりました。

このように,全国レベルでの経済発展の裏に隠された課題に対応すべく,また,ガーナの経済発展をさらに促進すべく,日本政府は様々な協力形態を組み合わせた経済協力を実施しています。

(写真)
KOKO Plusの販売の様子

(写真)
KOKO Plusを子供に与える母親


「味の素社ガーナ栄養改善プロジェクト」原稿執筆:味の素株式会社 北村聡 ガーナ代表

味の素株式会社は,2009年よりガーナ共和国で,ガーナ大学,International Nutrition Foundation(米国ボストンのNPO)と協働で,弊社の強みとする食品技術とアミノ酸栄養のノウハウを活用した乳幼児向けのサプリメント「KOKO Plus」の開発,製造,栄養効果試験,販売試験を行っています。

ガーナでの離乳期の子どもの主な食事である伝統的な発酵コーンを用いたお粥(現地名称: KoKo)は,エネルギーやタンパク質,微量栄養素が不足しており,子どもの成長遅延を引き起こす原因の一つとされています。そこで,食品加工,アミノ酸栄養に関わる弊社の技術,ノウハウを生かし,お粥に加えて子供に食べさせる補助食品”Koko Plus”を商品化し,普及を目指しています。この活動を通じて,開発途上国の社会課題である離乳期の子どもの栄養不足の問題を解決する,「ソーシャルビジネス」の実現を目指しています。

(写真)Koko Plus

本活動は,2011年にJICAより協力準備調査(BOPビジネス連携促進)の協力をいただいたのを皮切りに,ガーナ政府とのMOU締結,日米連携(USAID-JICA-味の素)等,多くのパートナーシップを構築しながら推進しています。そして,2014年からは,日本政府の支援を受けて,WFPと当社の協働栄養改善プロジェクトがスタートしました。国連機関と民間企業,それぞれが持つ専門性や経験を共に生かす新たな事業が始まっています。このように,企業単独では,難しい社会課題の解決に対して,多くのパートナーと連携することでより効果的に課題解決が図られると考えています。

(写真)
USAID-JICA-味の素,3者連携調印式,在ガーナ日本大使館にて

現在,活動は「KOKO Plus」の生産,栄養効果試験,そして,二つの販売試験が順調に進んでいます。

(写真)
KOKO Plus生産の様子

栄養効果試験では,生後6ヶ月の赤ちゃんに一年間「KOKO Plus」を毎日1袋食べて頂き,身長,体重,健康状態や血液等,様々なデータを記録するなど,製品の効果をより確かにする活動を行っています。

(写真)
栄養効果試験で上腕部を計測している様子

二つの流通モデル構築試験は,栄養教育,販促活動に加え,ガーナ保健省や地域の皆様からのご協力により「KOKO Plus」の必要性や効果の理解が進み,いずれも好調に推移しています。

北部貧困地域(Northern州の1つのDistrict)では,国際NGO CAREと連携し,CAREがガーナ北部で推進する農村での女性自立支援活動をベースに女性販売員を起用する試みで,栄養改善と,貧困層での収入向上の両立を目指しています。各村々で栄養教育や調理講習会等の活動を行いながら,コミュニティーの女性販売員が一軒一軒訪問販売を行っています。また,販売促進イベントとして各村で「KOKO Plus」ソング大会(チーム対抗で母親たちが作詞作曲した「のど自慢大会」)を実施中で,多くの村人が村それぞれの「KOKO Plus」ソングを口ずさんでいます。そして,販売員の多くが,収入向上実現と同時に,コミュニティーの子どもたちが健康になっていくことに自信と誇りを深めながら仕事に取り組んでいます。

(写真)
女性販売員による訪問販売の様子

南部都市地域(Eastern州の3つのDistrict)では,地域の保健所や教会,学校,市場等,特に母親が集まる場所で製品説明,試食,栄養教育,ダンスイベント等を行いながら販促活動を行っています。現在,「KOKO Plus」の取り扱い店舗は600店を超え,母親達がより身近に購入できるようになりました。

(写真)
市場でのKOKO Plus試食会の様子

そして何より,商品を購入した母親の多くが使用開始後,2週間程度で子どもの健康状態が良くなったと効果を実感しており,想定以上に販売が伸びており大変勇気づけられています。

今後も,一人でも多くの子どもたちの健康で健やかな成長に貢献できる製品を送りだし,ガーナの栄養改善に貢献したいと思います。



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